Commons:題材
題材(Depicts)は構造化データの機能の1つです。
題材の文の追加方法
「題材」の文の追加手順は以下の通りです:
- 情報を追加したいファイル上で、「メディア・ビューアで開く」の下、「ファイル情報」の右にある「構造化データ」タブを選びます。もし「構造化データ」タブが表示されない場合の対策は (a) 「個人設定」→ (b) 「ガジェット」→ (c) 「構造化データのタブを非表示」を外す(白色にする)→ (d) 画面を下にスクロール、「保存」→ (e) すでに開いておいたページで「構造化データ」 タブがあいかわらず非表示なら、強制的にそのページのキャッシュを破棄して表示をリフレッシュしてください
- 編集(edit)を選び、検索ボックスで単純にタイプして始める
- 画像内の各題材用に、ウィキデータから適切な項目を探して選択する
正しいウィキデータ項目を見つけられない場合は、別表記で試したり、その項目についてのウィキペディアページから(ウィキペディアページの左にある「ツール」メニュー内の「ウィキデータ項目」リンクを使って)進んでみてください。
主語の題材に関連するウィキデータ項目が無い場合は、ウィキデータの情報価値の標準に合致するかどうかよく考えてみてください[1]。価値がある場合は新しい項目を作成することを検討してください[2]。もしそうでなければ、その主題を例として含むより包括的な項目を選んでください。
どんな項目を追加すべきか
コミュニティはこのツールをどうやって使うのがいちばん良いか、使いながら学んでいますので、最初は「題材」タグを控えめに貼ってしてください。
第一のタグはできるだけ具体的なものにしてください。例えば、画像File:Black hole - Messier 87 (cropped).jpgにベストな第一の文は題材:Pōwehi (Q3841190)です。
明瞭かつ意図的にメディアファイルの題材とされている項目が複数あるならば、無理のない範囲内ですべてを個別の題材文として追加すべきです。数十から数百の項目を題材とするファイル(例えば、映画)に対しては、非常に顕著なものだけをリストしてください。
もし題材である複数の項目のグループが一般的なグループ化であり、ウィキデータ上にグループ化された項目があるならば、グループ化された項目も題材の文として追加すべきです。例えばFile:Bonnieclyde f.jpgは、題材:Bonnie Parker (Q2319886)かつ題材:Clyde Barrow (Q3320282)、であるのと同様にして題材:Bonnie and Clyde (Q219937)でもあります。
顕著さ
特定の項目を「顕著」(prominent) とマークするオプションもあります。このプロパティはメディア内での項目の目立ち方に言及し、したがってFile:Padova REM concert July 22 2003 blue.jpgのような写真の題材は、歌手のマイケル・スタイプ、ベーシストのマイク・ミルズ、およびギタリストのピーター・バックですが、スタイプが写真中央に明瞭に見えるのに対して、バックは右側にほとんどはみ出し、ミルズはカメラに背を向けているため、顕著すなわち目立つのはスタイプだけです。構造化データにクエリするとき、 prominent文は「推奨」ランクの文を検索して見つけることができます。
どんな項目を追加すべきでないか
包括的な項目
その具体的な項目をサブクラスまたはインスタンスとして持つより包括的な「タグ」を付けることも(検索機能におけるgood coverageのために)提案されています。例えば上記 File:Black hole - Messier 87 (cropped).jpg の例において、題材:supermassive black hole (Q40392)と題材:black hole (Q589)を追加しようと考えることもできます。なぜならPōwehi (Q3841190)はblack hole (Q589)のサブクラス(supermassive black hole (Q40392))のインスタンスだからです。これは過剰な分類を防止しようとしている、コモンズ上のカテゴリの使い方とは対照的です。より具体的な題材の文が既にある場合、これらの包括的な「タグ」は現在のところは追加すべきではありません。このガイドラインが変わった場合には、あとでこれらのより包括的な項目はウィキデータ上の構造における関係から推論されるかもしれません。
より大きい項目の一部
face (Q37017)が題材であるならば、通常nose (Q7363)、nostril (Q858590)、nasal hair (Q1899093)の存在が示唆されます。あらゆる肖像画でこれらを全てリストする必要はありません。その代わりに、単に肖像画で題材となっている人物を(文として)記述してください。解剖学的な、あるいは他の組成上の関係性はウィキデータ内で既にモデル化されている可能性があります。
他の文でカバーすることが期待される項目
多くのメディアには項目の主要な題材ではない付随する項目、行為、位置、文脈、形式の選択、背景といったものが含まれています。コモンズ上の構造化データが進展するにつれ、これらの余分な項目を指定できる追加のプロパティができることを期待しています。当面、そのメディアの主目的で無い限りは、これらを題材として指定するのは避けたほうが良いでしょう。
例えば、期待されるプロパティには次のようなものがあります:
- 場所
- 背景の題材
- 服装
- 形式(例えば、モノクロ写真、銀板写真、油彩画、肖像)
- 季節/日付/時刻
- 写真家や芸術家
- ジャンル(例えば、モダンアート)
ツールのサポート
ボット
文を作成するAPIがありますが、(Pywikibotのような)ボットフレームワークはまだ実装されていない可能性があり、ボット経由で文を追加するのはあまり単純ではなくなっています。より良い実装が今後実装されるでしょう。
アップロードツール
既定のアップロード方法、アップロードウィザードで「題材」を追加することができます。
他のアップロード手段に対しては、将来サポートが追加されるかもしれません - 詳細情報は各ツールのバグトラッカーを参照できます。
ガジェット
- AC/DC gadgetを使うと、一連のファイルに対して構造化データの文のコレクションを追加することができます。
- sdc_tool.jsは、ギャラリー、カテゴリーぺージ、検索結果などにおいて(選択された)ファイルに対して素早く文を追加することができるようにします。
Excel から貼り付け
- この Python スクリプトを使うと構造化データを外部の Excel シートからインポートでき、特に P180-Depicts(題材)に有効
最近の変更
題材文の編集はRecentChangesで表示されます。
アクセス
題材の文を探す
題材の文は haswbstatement
キーワードを使って探せます。例えば、Q146というdepicts (P180)の全てのインスタンスを探したい場合は haswbstatement:P180=Q146
を使います。
「通常の」全文検索を使って題材付きの画像を参照できる高度な検索は開発中です。
Lua経由でのアクセスと同様に、後日SPARQL経由で題材のクエリーを実行できるようになるでしょう (T141602)。
SPARQLによるアクセス
他のすべての文と同様に、SPARQLクエリサービスを利用して題材の文を検索できます。
APIによるアクセス
データの取得
wbgetentities
や wbgetclaims
モジュールをエンティティIDとともに使って文を参照できます。各ファイルにはウィキベースのエンティティIDMXXXX
があり、 XXXX
はページIDです。従って例えば、File:Monument Demba et Dupont.jpg にはページID 76359368
があり、そのためエンティティIDは M76359368
で、 wbgetentities&ids=M76359368 をクエリーできます。Mid を取得する簡単な方法は API action=query&prop=info&titles=File:Monument_Demba_et_Dupont.jpg (ページIDはpageid
欄から提供されます)を使うことです。
データの投稿
wbcreateclaim
を使って文を作成することもできます。Python にwbcreateclaim
を導入する方法の例は、このスクリプトのaddClaim() 関数を参照してください。
注記
- ↑ ウィキデータではウィキペディアと比較すると、特筆性の閾値が低くなっています。ウィキデータにおける特筆性は、出典として正当で公的に入手できるものがあるかどうかで決まります。できる限り情報源の信頼性が確保され、主題とは独立性があり二次資料であるべきですが、ウィキデータでは厳格に要求されません。有意な報道も常に必要とはされません。
- ↑ 少なくとも1つの文(例えば「分類」あるいは「上位クラス」)と少なくとも1つの出典を新しく作成する項目に追加すべきです。さもなくば、項目は削除される可能性があります。