じょうとんバスは、兵庫県高砂市で運行しているコミュニティバス。2001年(平成13年)7月22日運行開始[1]。市が神姫バス加古川営業所(加古川南出張所)および伊保タクシー(観光ルート61系統のみ[2])に運行を委託している。

じょうとんバス(高砂駅、2023年)

高砂市内の公共交通空白地域の解消のため、各鉄道駅や公共施設を結ぶ交通手段として開設された[1]。愛称は高砂の歴史的モチーフである「尉と姥(じょう と んば)」にちなんだものである。

運賃

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2021年10月のダイヤ改正以降、均一運賃制を採用[3]

  • 中学生以上:200円
  • 小学生:100円
  • 心身障害者手帳・療育手帳所持者及びその介護者、運転経歴証明書所持者、75歳以上の後期高齢者医療被保険者証等所持者:上記運賃の半額
    • 各手帳の代替としてミライロIDの利用が可能[3]
  • 小学生未満:無料
  • 1日乗車券 - 2016年2月より販売開始。
    • 中学生以上:300円
    • 小学生:150円
  • 運賃支払いのICカード対応状況(試験運行ルート除く[4]

開通時から2021年までは大人初乗り100円・上限200円の区間制運賃だった[5]

路線

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一般ルート4路線(2023年10月1日の系統再編・ダイヤ改正以降)および、試験運行の観光ルート2路線(2023年8月5日開設)の計6路線を運行。年末年始を除いて原則毎日運行され、平日と土・日・祝日で、経路および運行ダイヤが異なる。

道路の構造上、高砂市域を出て、加古川市内(JR宝殿駅南側)を走行する区間がわずかにある。

11系統:米田西ルート(ふれあいの郷生石~中島~山陽高砂駅線)
(ふれあいの郷生石・生石神社 - 総合運動公園 - JR宝殿駅 - 緑丘(イオン高砂) - 中島 - 高砂市役所 - 高砂市民病院 - 山陽高砂駅
  • 最も本数が多い系統である。
  • 平日は高砂駅方面行き21本(そのうち宝殿駅始発が15本、高砂市立図書館経由が14本、市民病院経由が9本、市役所経由が14本)、生石方面行き22本(そのうち宝殿駅止まりが15本、市役所経由が15本、市民病院経由が10本、図書館経由が15本)。
  • 土・日・祝日はいずれも市民病院を経由せず、高砂駅方面行き10本(宝殿駅始発が4本、市役所経由8本)、生石方面行き11本(宝殿駅止まりが5本、市役所経由が10本)。
  • 2021年までの旧1系統から山陽高砂駅以南のルートを切り離し、市役所経由ルートを加えた路線。
12系統:米田東ルート(JR宝殿駅~米新~山陽高砂駅線)
(ふれあいの郷生石・生石神社 - 総合運動公園 - JR宝殿駅 - 米田東 - 米新 - 高砂市民病院 - 山陽高砂駅)
  • 11系統の並行ルート。神姫バスの志方・北条方面路線南端部が移管される形で新設された。
  • 平日は高砂駅行き7本(うち宝殿駅始発が6本、市民病院経由が4本)、宝殿駅行き5本(うち市民病院経由が3本)。
  • 土・日・祝日は1日往復3本。いずれもJR宝殿駅発着かつ、市民病院を経由しない。
21系統:曽根宝殿ルート(JR曽根駅~北池~JR宝殿駅線)
JR曽根駅 - 中筋公民館 - 北池 - 魚橋 - JR宝殿駅)
  • 平日は5本、土・日・祝日は3本が往復運行。
  • 下記2系統(3代目)のルート東部を国道2号経由・宝殿方面発着に変更する形で新設された。
31系統:曽根高砂ルート(JR曽根駅~高砂市役所~山陽高砂駅線)
(JR曽根駅 - 山陽曽根駅 - 高砂市役所前 - 高砂市民病院 - 山陽高砂駅)
  • 平日5本(うち市民病院経由が3本)、土・日・祝日3本(いずれも市民病院を経由せず)が往復運行。
  • 2021年に4系統から系統番号が変更され、伊保崎南住宅経由部分が廃止された。
51系統:高砂町・向島観光ルート(山陽高砂駅~向島公園・高砂海浜公園~山陽高砂駅線)
(山陽高砂駅 - 高砂神社 - 向島公園高砂海浜公園 - 山陽高砂駅)
  • 2023年8月5日から2025年3月30日(予定)までの試験運行路線。土・日・祝日のみ8本往復運行。
61系統:じょうとんバスミニ 市ノ池・高御位山観光ルート(JR曽根駅~鹿嶋神社~JR宝殿駅線)
(JR曽根駅 - 鹿嶋神社 - 市ノ池公園 - JR宝殿駅)
  • 2023年8月5日から2025年3月30日(予定)までの試験運行路線。土・日・祝日のみ6本往復運行。全路線で唯一マイクロバス仕様(9人乗りワンボックスカー[4])による運行である。

鉄道との乗換停留所

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かつての運行路線

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1系統(2001年~2021年)[6]
高砂~宝殿~ふれあいの郷生石線(2001年~2013年)[6]、高砂~JR宝殿~ふれあいの郷生石線(2013年~2016年)[7]、山陽高砂駅~JR宝殿駅~ふれあいの郷生石線(2016年~2021年)[8]
(2001年~2013年[6]:高砂(山陽高砂駅) - 高砂市民病院 - アスパ高砂 - JR宝殿駅 - 総合運動公園口 - ふれあいの郷生石)
(2013年~2016年[7]:高砂小学校南 - 西畑2丁目 - 高砂小学校南(以上循環) - 高砂 - 高砂市民病院 - アスパ高砂 - JR宝殿駅 - 総合運動公園口 - ふれあいの郷生石)
(2016年~2021年[8]:ユーアイ帆っとセンター - 山陽高砂駅 - 高砂市民病院 - アスパ高砂 - JR宝殿駅 - 総合運動公園口 - ふれあいの郷生石)
  • 最も本数が多い系統であった。上記11系統・下記13系統の前身路線。
    • 2016年ダイヤ改正以降、平日は高砂駅方面行き17本(うち宝殿駅始発が6本、西畑1丁目方面が4本、高砂文化会館経由が2本)、ふれあいの郷生石方面行き16本(うち宝殿駅止まりが6本、高砂文化会館始発が2本)。途中、図書館前経由は8本[8]
    • 2016年ダイヤ改正以降、土・日・祝日は1日往復7本。高砂駅方面はふれあいの郷生石始発で高砂駅止まりが2本、ユーアイ帆っとセンター行きが4本、宝殿駅始発高砂駅止まりが1本。ふれあいの郷生石方面は高砂駅始発が1本、ユーアイ帆っとセンター始発が4本、高砂文化会館始発宝殿駅止まりが2本[8]
13系統:高砂循環ルート(2021年~2023年)[9]
(山陽高砂駅 - 高砂神社 - 山陽高砂駅)
  • 平日8本、土・日・祝日4本の循環運行[5]。上記旧1系統の山陽高砂駅以南のルートや、上記51系統とは経路が異なる。2023年9月30日を最後に運行休止となった[10]
2系統(初代 2001年~2013年)[6]
高砂南~伊保・JR曽根駅~鹿島神社[11]
(高砂南 - 高砂(山陽高砂駅) - 高砂市役所前 - 伊保 - 曽根町 - JR曽根駅 - 鹿島神社[11]
  • 1日に2往復の系統だった[12]。本路線廃止以降、鹿嶋神社・阿弥陀地区方面を発着するコミュニティ路線は2023年に試験観光ルートが開設されるまで10年間休止状態だった。
2系統(2代目 2013年~2016年)[7]
市内ループ
(右回り:JR曽根駅 - 中筋 - アスパ高砂 - 山陽高砂駅 - 高砂市役所 - 伊保 - 山陽曽根駅 - JR曽根駅)
(左回り:山陽高砂駅 - アスパ高砂 - 中筋 - JR曽根駅 - 山陽曽根駅 - 伊保 - 高砂市役所 - 山陽高砂駅)
  • 右回りは1日4~5本、左回りは1日3~5本。
2系統(3代目 2016年~2021年)[8]
山陽高砂駅~中筋~JR曽根駅線
(山陽高砂駅 - 高砂市民病院 - アスパ高砂 - 中筋 - JR曽根駅)
  • 平日4本(図書館前を通過する便1本あり)、土・日・祝日は2本のみ運行。
  • 上記21系統の前身路線。2016年に上記「市内ループ」を分割する形で新設され、2021年まで運行された。
3系統(初代 2001年~2013年)[6]
高砂南~伊保・南池~鹿島神社[11]
(高砂(山陽高砂駅) - 高砂市役所前 - 伊保 - 中筋 - 南池 - 鹿島神社[11]
  • 平日は1日2往復、土・日・祝日は1日1往復の系統だった[12]。本路線廃止以降、鹿嶋神社・阿弥陀地区方面を発着するコミュニティ路線は2023年に試験観光ルートが開設されるまで10年間休止状態だった。
3系統(2代目 2013年~2021年)[7]
JR曽根駅~大塩線
(JR曽根駅 - 北浜 - 大塩駅北)
  • 平日は大塩駅北行き4本、JR曽根駅行き4本。土・日・祝日は大塩駅北行き2本、JR曽根駅行き3本。
  • 下記初代4系統の後身で、下記41系統の前身路線。2013年に4系統から系統番号を変更し、ルートのうち上記「市内ループ」と重複しないJR曽根駅~北浜方面のみ独立し、北浜方面の終点が延伸された。道路の構造上、高砂市域を出て、姫路市内(山陽電鉄大塩駅北側)を走行する区間がわずかにあった。
4系統(初代 2001年~2013年)[6]
高砂~中筋・JR曽根駅~北浜線
(高砂南 - 高砂(山陽高砂駅) - 高砂市役所前 - 消防署前 - 中筋 - JR曽根駅 - 北浜)
  • 平日は1日4往復、土・日・祝日は1日3往復[12]。上記3系統(2代目)の前身路線。
4系統(2代目 2013年~2016年)[7]
市民病院~梅井線
(高砂市民病院 - 伊保 - 消防署南 - 伊保崎南住宅)
  • 平日は1日2往復、土・日・祝日は1日1往復。
4系統(3代目 2016年~2021年)[8]
山陽高砂駅~山陽曽根駅~JR曽根駅線
(山陽高砂駅 - 高砂市民病院 - 高砂市役所前 - 山陽曽根駅 - JR曽根駅)
  • 平日4本、土・日・祝日2本が往復運行。平日2本のみ伊保崎南住宅を経由する。
  • 2016年に上記「市内ループ」を分割した上、2代目4系統の一部ルート(伊保崎南住宅 - 高砂市役所前 - 高砂市民病院)を統合する形で新設された。
41系統:北浜ルート(2021年~2023年)[9]
JR曽根駅~牛谷団地~山陽大塩駅線
(JR曽根駅 - 牛谷団地 - 西浜南 - 山陽大塩駅 - JR曽根駅)
  • 平日4本(うち2本はJR曽根駅発・大塩駅発の片道系統)、土・日・祝日は大塩駅行き2本、JR曽根駅行き3本(うち1本片道系統)[5]。2021年に3系統から系統番号が変更されたのち、2023年9月30日を最後に運行休止となった[10]
5系統(2016年~2021年)[8]
JR曽根駅~山陽曽根駅~ふれあいの郷生石線
(JR曽根駅 - 山陽曽根駅 - 高砂市役所前 - JR宝殿駅 - ふれあいの郷生石)
  • 平日4本、土・日・祝日2本が往復運行。平日2本のみ伊保崎南住宅を経由した。
  • 2016年に新設され、2021年まで運行されたルート。上記11系統・31系統に分割編入される形で運行を終了した。

ダイヤ改正・路線再編歴

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  • 2005年4月1日[12]
  • 2013年4月1日[13]
  • 2016年2月1日[8]
  • 2021年10月1日[5]
  • 2023年10月1日[10]

脚注

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  1. ^ a b 高砂市コミュニティバス(じょうとんバス)のご案内 - ウェイバックマシン(2021年9月23日アーカイブ分)
  2. ^ 令和5年度 第1回 高砂市地域公共交通会議報告資料 じょうとんバスの報告について 高砂市、2023年5月24日
  3. ^ a b 料金(令和3年10月1日改正) 高砂市、2023年4月1日
  4. ^ a b じょうとんバス時刻表(観光ルート)(令和6年4月6日から令和7年3月30日まで) 高砂市
  5. ^ a b c d 高砂市 - 令和3年10月1日からじょうとんバスの路線・ダイヤが変わりました - ウェイバックマシン(2021年9月30日アーカイブ分)、
    高砂市 - じょうとんバス時刻表(令和3年10月1日改正) - ウェイバックマシン(2021年11月9日アーカイブ分)
  6. ^ a b c d e f 高砂市コミュニティバス系統図(開通時) - ウェイバックマシン(2006年10月10日アーカイブ分)
  7. ^ a b c d e じょうとんバス系統図(平成25年4月1日改正) - ウェイバックマシン(2013年7月12日アーカイブ分)
  8. ^ a b c d e f g h じょうとんバス時刻表・系統図(平成28年2月1日改正) - ウェイバックマシン(2017年1月9日アーカイブ分)
  9. ^ a b 高砂市 - じょうとんバス系統図(令和3年10月1日改正) - ウェイバックマシン(2021年11月9日アーカイブ分)
  10. ^ a b c 広報たかさご10月号 高砂市
  11. ^ a b c d 当時の表記ママ。
  12. ^ a b c d じょうとんバス(高砂市コミュニティバス)時刻表(平成17年4月1日改正) - ウェイバックマシン(2006年10月10日アーカイブ分)
  13. ^ 高砂市 - じょうとんバスの路線と時刻の変更について(2013年3月27日) - ウェイバックマシン(2013年7月9日アーカイブ分)

外部リンク

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