たまひよ (ベネッセ)
育児雑誌
(たまごクラブから転送)
たまひよは、ベネッセコーポレーション(以下「ベネッセ」)が発行している情報誌の「たまごクラブ」と「ひよこクラブ」を合わせた呼び名である。また、それらに係わるWebサービスなどの名称でもある。
たまごクラブ・ひよこクラブ | |
---|---|
愛称・略称 | たまひよ |
ジャンル | マタニティ、育児、子育て |
読者対象 | 妊婦、母親 |
刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 770 ~ 1,100円 |
出版社 | ベネッセコーポレーション |
発行人 | 西村俊彦[1] |
編集人 | 伊久美亜紀[2] |
編集長 |
小山田明代(たまごクラブ)[3] 柏原杏子(ひよこクラブ)[4] |
刊行期間 | 1993年10月15日(1993年11月号) - |
発行部数 | 150,100部(2019年1月 - 2019年3月日本雑誌協会調べ) |
姉妹誌 |
初めてのたまごクラブ 初めてのひよこクラブ 1才2才のひよこクラブ |
ウェブサイト | https://st.benesse.ne.jp |
概要
編集ベネッセの「たまひよ」の名称を用いたサービスには、雑誌[5]・Webサービス[6]・モバイルアプリケーション[7]・ECサイト[8]・写真スタジオ[9]・イベントがある。
「たまごクラブ」では妊娠から出産に関する情報を、「ひよこクラブ」では離乳食の進め方や赤ちゃんの世話、病気のホームケアなど育児に関する情報を提供する。
沿革
編集出典[11]
- 1993年 - 「たまごクラブ」、「ひよこクラブ」の2誌を同時に創刊。「たま・ひよ(族)」という言葉が新語・流行語大賞で銅賞を受賞した。
- 1994年 - ムックの「妊娠大百科」、「離乳食大百科」、「たまひよの絵本」を発行。吹越満が出演するCMを放送した。
- 1996年 - 「たまひよ こっこクラブ」、グッズ選びの「たまひよいちおし本舗」を創刊。
- 1997年 - TVCMが「ACC CM FESTIVAL」(現:ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS)を受賞。
- 1998年 - 通販サービスの「たまひよエクスプレス」(現:たまひよSHOP)を開始。
- 2000年 - 「プレたまクラブ」、「たまひよ家計簿」を発行。
- 2000年 - 「初めてのたまごクラブ」を創刊。たまひよブックスが累計1000万部突破した。阿部サダヲ、犬山犬子、吹越満、松永玲子が出演するCMを放送した。
- 2002年 - 「たまひよおせわぼっくす」、「たまひよ名づけ博士」を発売開始。阿部サダヲ、松永玲子が出演するCMを放送した。
- 2003年 - 「ケータイたまひよ」、「NETたまひよ」を開始。
- 2004年 - 通販サービスの「たまひよの内祝」を開始。近藤公園が出演するCMを放送した。
- 2005年 - 近藤公園、新谷真弓が出演するCMを放送した。
- 2006年 - 「bizmom」、「ママになろうよ」を創刊。「いちおしNET」を開始。近藤公園、新谷真弓が出演するCMを放送した。
- 2007年 - 幸せ倍増プロジェクト」を開始。「たまひよフェスタ」(現:たまひよ ファミリーパーク)を初開催。近藤公園、新谷真弓が出演するCMを放送した。
- 2008年 - TVCM「ママの誓い」が「ACC CM FESTIVAL」を受賞[12]。「バースファミリーアワード」を初開催。「befa!」を創刊。近藤公園、新谷真弓、矢柴俊博が出演するCMを放送した。
- 2009年 - 1927人の母親を対象にしたアンケートによって「今年最もハッピーを感じる著名人のパパとママ」を選ぶ「“キラ☆キラ”ママ&パパ大賞」の発表を行った[13]。パパには杉浦太陽、ママには乙葉が選ばれた。吉川正洋、三原珠紀が出演するCMを放送した。
- 2010年 - TVCM「パパの弱音」が「ACC CM FESTIVAL」を受賞[14]。「たまひよnetプレミアム」を開始。吉川正洋、三原珠紀が出演するCMを放送した。
- 2011年 - 「たまひよ こっこクラブ」休刊。たまちゃん、ひよちゃんが登場するCMを放送した。
- 2012年 - テレビCM「たまひよ買ったよ」を公開。(映像)
- 2013年 - テレビCM「たまひよ買ったよ」が広告電通賞を受賞[15]。「まいにちのたまごクラブ」、「たまひよの写真スタジオ」を開始。
- 2014年 - 「妊活たまごクラブ」を創刊。
- 2015年 - 「たまごクラブ」の表紙が「コウノドリ」(TBSテレビ)とコラボレーションした。
- 2016年 - 創刊23周年「We Love BABY!」キャンペーンを「たまごクラブ」・「ひよこクラブ」の誌面、Webサイト、首都圏の会場で開催した。
- 2017年 - 創刊24周年「Enjyoy 1000 days 今の君と今を楽しむ」キャンペーンを開催。「たまひよの写真スタジオ」が来店者数10万人を突破。相武紗季が出演するCMを放送した。
- 2018年 - 創刊25周年「ミライ育児」キャンペーンを開催。長友佑都が出演、野田洋次郎がナレーションのCMを放送した。
- 2019年 - 創刊26周年「わたしのミカタ」キャンペーンを開催。堂本剛が「ひよこクラブ」の表紙を監修した。「パパと読むたまごクラブ」を創刊。
騒動
編集妊娠初期に女性を苦しめるつわりを「原因は精神面」や「スマホも影響」と主張する記事や、「セックスの仕方などで希望の性別を授かる確率を上げる」と解説する記事など、医学的に根拠のない誤った情報が「たまひよ」のサイトに掲載され、専門家らから批判を浴びた[16]。本件に関する取材について同誌編集部は「個別の記事制作に関する見解については、現時点で個別の回答は差し控えさせて頂きます」と述べている[16]。
脚注
編集- ^ “「ママの自己実現」を支援するソリューションがメディアの価値を高める”. 株式会社タナベ経営 (2017年7月7日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ “総編集長スペシャル連載スタート!『365日、みんな愛してる! いくみ‘s BAR』vol.1 コロナの毎日で感じたこと”. 株式会社ベネッセコーポレーション (2020年6月16日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ 小山田明代. “たまごクラブ編集長ブログ”. BenesseLifeSmile. 2020年12月11日閲覧。
- ^ 武田耕太 (2019年10月22日). “たまひよ26周年、変化する家族像 ママから主語が「ママパパ」に”. ウィズニュース. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “たまひよの雑誌・ムック書籍・絵本”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “たまひよ”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “たまひよのアプリ”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “ベネッセ公式通販-たまひよSHOP”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “写真館 たまひよ|写真館は「たまひよの写真スタジオ」”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “たまひよ25周年!”. たまごクラブ編集長ブログ. ベネッセコーポレーション (2018年12月27日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “たまひよ年表”. 株式会社ベネッセコーポレーション. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “2008 48th ACC CM FESTIVAL 入賞作品リスト”. 一般社団法人全日本シーエム放送連盟. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “母親1900人と「たまひよ」が選ぶ『“キラ☆キラ”ママ&パパ大賞』に乙葉と杉浦太陽”. オリコン (2009年10月15日). 2020年12月11日閲覧。
- ^ “2010 50th ACC CM FESTIVAL 入賞作品発表会”. 一般社団法人全日本シーエム放送連盟. 2020年12月11日閲覧。
- ^ “第66回 広告電通賞 入賞一覧表” (PDF). 広告電通賞審議会. 2020年12月11日閲覧。
- ^ a b 籏智広太「『セックスで男女を産み分け』『つわりの原因は精神面』“たまひよ”記事を医師が『誤り』と批判、編集部の見解は?」『バズフィード』BuzzFeed Japan、2021年10月18日。