アウクソー
ギリシア神話の女神
アウクソー(古希: Αὐξώ, Auxō)は、ギリシア神話に登場する女神である。カリスの一柱で美と成長を司る。長母音を省略してアウクソとも表記される。
アッティカ地方、特にアテーナイではヘーゲモネーとともに2柱説の女神カリスの1柱である[1]。アウクソーは春と万物の生長を司り、ヘーゲモネーは秋と果実の収穫を司る。
またゼウスとテミスとの間に生まれた季節の女神・ホーラーの1柱ともされており[2]、夏を司る存在として植物の生長を象徴する。タロー、カルポーとともに3柱説のホーラーの1柱でもある[3][4]。
脚注
編集- ^ パウサニアス、9巻35・2。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.263b。
- ^ パウサニアス、9巻35・1。
- ^ ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス、『神話集(Fabulae)』 183。