イソフタル酸
イソフタル酸(イソフタルさん、Isophthalic acid)または、ベンゼン-1,3-ジカルボン酸(benzene-1,3-dicarboxylic acid)は、分子量 166.14 で、ベンゼン環のメタ位にカルボキシル基(カルボキシ基)が置換したC6H4(COOH)2の芳香族ジカルボン酸である。異性体にフタル酸とテレフタル酸がある。酸無水物として、無水イソフタル酸が確認されている。[2]
イソフタル酸 | |
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Benzene-1,3-dicarboxylic acid | |
別称 Isophthalic acid meta-Phthalic acid | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 121-91-5 |
PubChem | 8496 |
ChemSpider | 8182 |
UNII | X35216H9FJ |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C8H6O4 |
モル質量 | 166.13 g mol−1 |
外観 | 白色の結晶性固体 |
密度 | 1.526 g/cm3, 固体 |
水への溶解度 | 不溶 |
酸解離定数 pKa | 3.46, 4.46[1] |
磁化率 | -84.64·10−6 cm3/mol |
関連する物質 | |
関連するカルボン酸 | 安息香酸 フタル酸 (オルト) テレフタル酸 (パラ) トリメシン酸 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
イソフタル酸は、m-キシレンをクロム酸で酸化すると得られる。また、メシチレンを酸化するか、ピルビン酸を水酸化バリウム水溶液で濃縮するとウビト酸(5-メチルイソフタル酸)が得られる。
脚注
編集- ^ Brown, H.C., et al., in Baude, E.A. and Nachod, F.C., Determination of Organic Structures by Physical Methods, Academic Press, New York, 1955.
- ^ PubChem. “Isophthalic anhydride” (英語). pubchem.ncbi.nlm.nih.gov. 2020年1月28日閲覧。