エトナ級補給艦
エトナ級補給艦(イタリア語: navi da rifornimento Classe Etna)は、イタリア海軍が運用する補給艦の艦級。同型艦がギリシャ海軍でも就役している[1][2]。
エトナ級補給艦 | |
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伊海軍「エトナ」 | |
基本情報 | |
種別 | 補給艦 |
運用者 |
イタリア海軍 ギリシャ海軍 |
就役期間 | 1998年 - 現在 |
建造数 | 2隻 |
前級 |
ストロンボリ級 アクシオス級 |
要目 | |
基準排水量 | 6,700 t |
満載排水量 | 13,400 t |
全長 | 146.50 m |
最大幅 | 21.00 m |
吃水 | 7.25 m |
主機 | スルザー12ZAV 40S ディーゼルエンジン×2基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 22,400 bhp |
速力 | 21ノット |
航続距離 | 7,600海里 (18kt巡航時) |
乗員 | 160名 (最大243名) |
兵装 | |
搭載機 |
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レーダー |
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来歴
編集1980年代後半より、イタリア海軍は軽空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」に随伴するための新型補給艦の計画に着手していた。これは1990年2月に一旦凍結されたものの、1993年に復活し、1994年3月に起工される予定であった。しかし財政上の問題から計画は再度の遅延を余儀なくされ、発注は1995年1月3日、起工は1996年7月4日にずれ込むこととなった。
また1999年7月には、ギリシャ海軍が同型艦を発注し[2]、フィンカンティエリ社からライセンスを取得して建造している[1]。
設計
編集- 洋上移送
- 両舷にドライカーゴ/液体貨物兼用の補給ステーションを2ヶ所ずつ設定している[1][2]。
- 物資格納
- ネームシップの標準的な搭載内容は下記の通りである。またこの他に貨物コンテナ12個を搭載できる[1][2]。
- 貨油(艦艇燃料)5,400トン
- 航空燃料1,200トン
- 真水160トン
- 弾薬280トン(2,100 m3)
- 生鮮・乾燥糧食 各30,000食
- 潤滑油20トン
- 予備部品20トン
兵装・電装は、両国で異なっている。対水上捜索レーダーは、「エトナ」ではMM/SPQ-702、「プロメテウス」ではAN/SPS-10Dが搭載される。また防空用として、「プロメテウス」ではファランクスCIWSが搭載される。「エトナ」では76mm単装速射砲の装備が計画されていたが、2013年現在まだ搭載されていない[2]。
同型艦
編集運用者 | # | 艦名 | 造船所 | 起工 | 進水 | 就役 |
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イタリア海軍 | A 5326 | エトナ Etna |
リヴァ・トリゴソ | 1996年 7月4日 |
1997年 7月12日 |
1998年 7月29日 |
ギリシャ海軍 | A 374 | プロメテウス Προμηθεύς |
エレウシス | 2000年 | 2002年 2月19日 |
2003年 7月8日 |
参考文献
編集- ^ a b c d 岡部いさく「世界の新鋭補給艦 (特集 新型AOE「ましゅう」のすべて)」『世界の艦船』第629号、海人社、2004年8月、92-99頁、NAID 40006310092。
- ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 255,339. ISBN 978-1591149545
関連項目
編集- ウィキメディア・コモンズには、エトナ級補給艦に関するカテゴリがあります。
- 同時期の諸外国海軍の補給艦