オジロビタキ(尾白鶲、学名:Ficedula albicilla )は、スズメ目ヒタキ科ノビタキ亜科に分類される鳥類の一種である。

オジロビタキ
オジロビタキ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: ヒタキ科 Muscicapidae
: キビタキ属 Ficedula
: オジロビタキ F. albicilla
学名
Ficedula albicilla
(Bechstein, 1792)
和名
オジロビタキ
英名
taiga flycatcher


分布

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ヨーロッパ東部からロシアシベリアカムチャッカ半島までのユーラシア大陸亜寒帯で繁殖し、冬期はインドや東南アジア方面に渡り越冬する。

日本では旅鳥または冬鳥として渡来するがまれである。単独で観察されることが多い。日本で越冬する個体は少なく、ほとんどが雌か若鳥である。

形態

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全長約12cm。雄は上面が灰褐色で、尾羽は黒褐色だが外側は白い。喉は橙色。胸は灰白色で腹から尾筒にかけてはやや汚れた白色。雌は上面が淡い灰褐色で、喉は淡色である。嘴は雌雄とも黒色。

生態

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オジロビタキ 雄(徳島市、2007年3月17日撮影)

針葉樹林や広葉樹林に平地から山地まで生息する。森林内の開けた場所や、明るい森林の樹洞などに枯れ葉や草で巣を作り、5~6月に4~7個の卵を産む。雌だけが12~13日卵を温める。なお日本では繁殖しない。飛翔昆虫類などの節足動物を捕食するが、キビタキ属では珍しく地上で捕食することが多い。その他、木の実も採食する。

木の枝等にとまっている時に、尾をよく上下に振る。

地鳴きは小さい声で「ジッ ジッ ジッ」、「ビティティティ」など。繁殖期には「ちゅ、ちゅ、ピッピー」などとさえずる。

近似種

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ユーラシア大陸西部で繁殖。日本では、愛知県大阪府鹿児島県で記録がある。 以前は亜種と考えられていた。

参考文献

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  • 『日本の鳥 550 山野の鳥』、文一総合出版
  • 『山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥』、山と渓谷社

関連項目

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外部リンク

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