オー!ゴッド』(Oh, God!)は、1977年10月7日公開のアメリカ合衆国コメディ映画。主人公ジェリー・ランダースをジョン・デンバーが演じている。1971年に発表されたエイヴリー・コーマンの同名小説を原作とする。

オー!ゴッド
Oh, God!
監督 カール・ライナー
脚本 ラリー・ゲルバート英語版
原作 エイヴリー・コーマン
製作 ジェリー・ワイントローブ
出演者 ジョン・デンバー
ジョージ・バーンズ
音楽 ジャック・エリオット
撮影 ヴィクター・J・ケンパー
編集 バド・モリン
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1977年10月7日
日本の旗 1978年6月10日
上映時間 98分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $41,700,000 アメリカ合衆国の旗
次作 オー!ゴッド2/子供はこわい
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日本公開は1978年6月。

スタッフ

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キャスト

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※括弧内は日本語吹替(TBS[1]/機内版)

※TBS版:初回放送1980年12月15日『月曜ロードショー

カメオ出演

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ストーリー

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スーパーマーケットの副店長であるジェリー・ランダースは、善良で真面目な男。妻のボビーと息子のアダム、娘のベッキーの4人家族で平凡ながらも幸せに毎日を送っていた。

ある日、ジェリーにホテルの2700号室に来るように書かれたダイレクトメールが届く。送り主の署名は。いたずらだと捨てるが、寝室の枕元や、野菜売り場の野菜の中からも同じ手紙をジェリーは見つけてしまう。

ジェリーがホテルへ行ってみると、その部屋には誰もいない。帰ろうとすると、インターフォンからジェリーを呼び止める声がする。と信じないジェリーに声の主は、このホテルに2700号室が存在しないこと告げる。エレベータで降りてボーイに聞くと、このホテルは17階までしかないとの返事。再び存在しないはずの2700号室に戻ったジェリーはそこでとの会話を始める。

は人間社会のデタラメに警告を与えるため、ジェリーを神の使者に指名したことを告げた。

ジェリーは、の実在を人々に知ってもらうため、さまざまな活動を始める。「神からの啓示」を受けたことを面白がって取り上げるマスコミ。反対に、ジェリーを否定し、貶めようとする聖職者達。

商業主義に走る聖職者に対し、ジェリーはインチキと言ったことから、ついには裁判沙汰になってしまう。

進退窮まったかと思われた裁判所に、が姿を見せ、ささやかな奇跡を見せる。訴えそのものは却下された。しかし、裁判記録の録音テープからも速記記録からもの発言内容は消えていたため、神の存在証明はできず、ジェリーの勝訴にもならなかった。

一連の騒動の結果、ジェリーはスーパーマーケットを解雇されることになる。道端の電話ボックスから呼び出し音が鳴り、その電話に出てみると隣の電話ボックスにの姿が。

これからの指針を尋ねるジェリーには、ジョニー・アップルシードの例えを返し、最後にこう告げる。

君たちにはすべてを与えている、後は、自分達で判断して生きなさい。決して絶望することはない

受賞

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続編

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  • 『オー!ゴッド2/子供はこわい』 (Oh, God! Book II) (1980年)
    • 本作同様に、(ジョージ・バーンズ)が使者を指名するが、今度は11歳の女の子トレーシー。トレーシーはスローガン「Think God」を考え出しキャンペーンを行う。しかし、両親を含め周囲はトレーシーの行動を問題視し、精神病院に入院させるべきかどうかの会議を行う。
  • 『オー!ゴッド3/悪魔はこわい』 (Oh, God! You Devil) (1984年)
    • ジョージ・バーンズが二役で悪魔ハリー・O・トフェットを演じる。悪魔は売れないミュージシャンのビリー・シェルトン(テッド・ウォズ)と魂を代価に契約を行い、ビリーをロック界のスーパースターにしてしまう。悪魔の持つビリーの魂を取り戻すため、は全人類の魂を賭けてポーカーで勝負する。

リメイク

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エレン・デジュネレス役として、リメイクされる企画が2004年頃に持ち上がったことがあるが、実現しなかった。

脚注

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外部リンク

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