カッチ大湿地
カッチ大湿地(英語: Great Rann of Kutch)はインド北西部グジャラート州からパキスタンのシンド州のインダス河口に及ぶ広大な塩性湿地である。カッチ大湿地とカッチ小湿地を合わせた総称としてカッチ湿地と呼ばれている。カッチ大湿地の広さは約2,897平方マイルで、カッチ湿地全体の広さは10,000平方マイルに及ぶ。
名称
編集Rannとはヒンディー語・ウルドゥー語で塩沼を意味する。Kutchはその場所の地名である。
世界有数の塩砂漠地帯であり白砂漠の異名がある。
地理
編集北側にタール砂漠が広がっている。
夏のモンスーン時期には海抜15mの平坦な泥地が海水で覆われる。この海水が引けると後に塩分が残る。
過去には領土問題があったが、第二次印パ戦争終了後の1968年にカッチ大湿地の90%がインド領土、10%がパキスタン領土で確定している[1]。
環境
編集シベリアからの渡り鳥やフラミンゴ(オオフラミンゴ、コフラミンゴ)、ニシハイイロペリカンの繁殖地・越冬地で[2][3]、13種のヒバリがいる。インドオオノガン、フサエリショウノガン、オオヅル、シマハイエナ[3]、オオカミ、キツネ、ジャッカル、ガゼルなどが生息する。カッチ湾の東のカッチ小湿地は野生のアジアノロバ3種が残っていることで知られる。
脚注
編集- ^ Indo-Pakistan international border₋[1]
- ^ a b “Jubho Lagoon | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2001年5月10日). 2023年4月9日閲覧。
- ^ a b c “Runn of Kutch | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2002年11月5日). 2023年4月9日閲覧。