ギボシイソメ科 (Lumbrineridae) はイソメ目に属する多毛類である。

ギボシイソメ科
分類
: 動物界 Animalia
: 環形動物門 Annelida
: 多毛綱 Polychaeta
: イソメ目 Eunicida
: ギボシイソメ科 Lumbrineridae
学名
Lumbrineridae
Schmarda, 1861

チロリ科に含まれるチロリ (多毛類) Glycera chirori などがギボシイソメと呼ばれることもあるが、本科とは近縁ではない。

形態

編集

イソメ科ナナテイソメ科と同様の"Labidognath"と呼ばれるタイプの顎器を持つが、本科の顎器は左右対称であるのが特徴である。本科はイソメ目では基底的な系統に属し、派生的な系統に属するイソメ科などとは独立にこの顎器を進化させたと考えられている[1]

頭部に副感触手はなく、ほとんどの種では感触手も欠く。全体的な形態はイトゴカイ科と類似するが、本科は胸部と腹部の区別が存在しないことと、高度な顎器が存在することで区別できる[2]

分類

編集

21属に340種が属する[3]

脚注

編集
  1. ^ Paxton, HANNELORE (2009). “Phylogeny of Eunicida (Annelida) based on morphology of jaws”. Zoosymposia 2: 241-264. 
  2. ^ Lumbrineridae”. 2014年10月4日閲覧。
  3. ^ "Lumbrineridae". World Register of Marine Species. 2014年10月4日閲覧
  NODES