ケルメス属は、カメムシ目に属するカイガラムシの属である。常緑樹オークの樹液を餌とする。メスはケルメスと呼ばれる天然のクリムゾン染料の原料となる[1]

ケルメス属
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
亜綱 : 有翅昆虫亜綱 Pterygota
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : 腹吻亜目 Sternorryncha
上科 : カイガラムシ上科 Coccoidea
: タマカイガラムシ科 Kermesidae
: ケルメスKermes
Latreille, 1798

本文参照

シチリア王ルッジェーロ2世の即位式用マント、1133–34年シチリア島パレルモの王立工房で絹をケルメスで染色し金糸刺繍と真珠で装飾されている。ウィーン美術史美術館

語源

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ケルメスの語源は、赤もしくはクリムゾンを意味するアラビア語ペルシャ語qirmiz (قرمز)である。さらにそのもとをたどると、「虫が作る」を意味するサンスクリット कृमिज (kṛmi-ja)が、中世ペルシア語を経てアラビア語に入ったものだと考えられる。[2]

出典

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  1. ^ Naturenet article with images and description of Kermes vermilio and its foodplant
  2. ^ American Heritage Dictionary s.v. Kermes, also Kluge, "Etymologisches Wörterbuch der deutschen Sprache", s.v. Karmesin, et al.

関連項目

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