コウライアイサ(高麗秋沙[1]Mergus squamatus)は、カモ目カモ科アイサ属に分類される鳥類

コウライアイサ
コウライアイサ
コウライアイサ(オス) Mergus squamatus
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: アイサ属 Mergus
: コウライアイサ M. squamatus
学名
Mergus squamatus Gould, 1864
和名
コウライアイサ
英名
Chinese mrganser
Scaly-sided merganser

分布

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朝鮮民主主義人民共和国中華人民共和国ロシア南東部[a 1]

中華人民共和国東部、ロシア南東部(沿海地方ハバロフスク地方)、朝鮮半島北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部へ南下し越冬する[2][3][4]。和名は朝鮮半島(高麗)で確認された例があることに由来する[1]日本では1986年木曽川に飛来して以降[2]、冬季に越冬のため数羽が飛来する(まれな冬鳥)[1][5][6][a 2]。 鹿児島県では、2011年12月から2012年4月にかけて最大で9羽が観察・撮影されており、3月には交尾行動も観察・撮影された[7]

形態

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全長52-62センチメートル[3]。翼長オス25-26.5センチメートル、メス24-24.5センチメートル[4]。翼開張70-86センチメートル[3]。頭頂から後頭にかけての2段状に羽毛が伸長し(冠羽)[3][4][5]、特に後頭で顕著[6]。体側面の羽衣は白く、灰色や黒の鱗状の斑紋が入る[2][3][a 2]。雨覆や次列風切、三列風切の色彩は白く[2]、初列風切の色彩は黒い[3][5]

虹彩は褐色[4]。嘴先端の鉤状突起が不明瞭[5]。鼻孔は嘴の中央に開口する[3][5][6]。嘴の色彩は赤く[2][6][a 2]、先端は黄色[3][5]。後肢の色彩は赤や橙色[2][5]

オスは頭部から体上面の羽衣が金属光沢のある緑黒色[3][6]、頸部から体下面の羽衣がピンク色[2][4][5]。メスは頭部から体上面の羽衣が褐色で眼先が黒く、体上面の羽衣は灰色、頸部から体下面の羽衣が白い[2][3][5][6]

生態

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繁殖地では森林内の渓流に生息し、非繁殖地では開けた河川湖沼に生息する[2][a 2]。非繁殖地では小規模な群れを形成する[2]

食性は動物食で、主に魚類を食べる[2]

繁殖形態は卵生。大木の樹洞に巣をつくり[2]、1回に8-12個の卵を産むと考えられている[4]

人間との関係

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開発による生息地の破壊、水質汚染、狩猟などにより生息数は減少している[2]

情報不足(DD)環境省レッドリスト[a 2]

画像

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関連項目

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参考文献

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  1. ^ a b c 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、59頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、78、184-185頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、154頁。
  4. ^ a b c d e f 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、84頁。
  5. ^ a b c d e f g h i 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、310-311頁。
  6. ^ a b c d e f 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、137頁。
  7. ^ 所崎聡、「鹿児島県のコウライアイサの越冬記録」『BIRDER』2012年11月号、46-47頁

外部リンク

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  NODES
INTERN 1