サルビア

ブラジル原産の草本

サルビア(来路花[1])、より正確にはサルビア・スプレンデンス (Salvia splendens) [2]は、ブラジル原産のシソ科アキギリ属[2]の1種。

サルビア
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
亜科 : イヌハッカ亜科 Nepetoideae
: ハッカ連 Mentheae
: アキギリ属 Salvia
: サルビア S. splendens
学名
Salvia splendens Ker Gawl. (1822)
和名
ヒゴロモソウ
英名
scarlet sage

俗にサルビアと呼ばれる。標準和名としてはヒゴロモソウ(緋衣草)がある[2]スカーレットセージ (scarlet sage) とも呼ばれ、ここでのセージとはアキギリ属のことである。

性状

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本来は草丈1メートルに達する多年草であるが、現在栽培されているものは、ほとんどが矮性種で、30 - 50センチメートルくらいである。

は対生し、長さ7センチメートル幅5センチメートルで鋸歯がある。葉にも芳香がある。は赤色であり茎の先端に穂になり、筒状のから、長い花筒をもつ、唇花が出る。唇花につく蜜は美味。

夏から秋にかけて赤い花を咲かせる[2]。赤以外にも、白から濃い紫まで様々な花色の園芸品種があり[2]、観賞用として利用される。非耐寒性のため、日本の大半など屋外で冬越しできない地域では一年草扱いされる。

栽培

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園芸品種のひとつ ‘あやのピーチ’(水戸市植物公園

発芽適温が比較的高いため、東京付近で露地栽培する場合、4月下旬から5月中旬くらいがまき時になる。園芸種はほとんど一代交配種で1袋のタネの粒数が少ないので、鉢にまいて後で移植する方がよい。覆土は2ミリメートル程度にする。日向から半日陰の水はけのよい土地なら、比較的栽培は容易であるが、中部山岳地方や北日本など、夏の間冷涼なところの方が美しい花が咲く傾向がある。

根の張りが浅いため、夏に水が切れるとすぐに萎れてしまう[2]。夏に水をやると株が繁り、秋まで咲き続ける[2]。気温が下がると花の色が冴える[2]

利用

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薬用植物としては古代ギリシア時代から利用され[2]、観賞用としては産業革命の時代に流行した[2]。日本に流入したのは1895年である[2]。萼片と花弁が同じ色をしているため、赤色を維持するための花壇材料として重宝される[2]

夏から秋にかけての花壇材料として最もポピュラーなものの1つである[要出典]。公園などの公共の花壇にもよく用いられる。

地方公共団体の花に指定している自治体

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サルビア畑

脚注

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  1. ^ 植物”. 難読漢字学園. 2020年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 西村悟郎「恵泉花の文化史(5):サルビア」『恵泉女学園大学園芸文化研究所報告:園芸文化』第5巻、恵泉女学園大学園芸文化研究所、2008年5月、98-109頁。 

外部リンク

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  •   ウィキメディア・コモンズには、Salvia splendens (カテゴリ)に関するメディアがあります。
  •   ウィキスピーシーズには、サルビアに関する情報があります。
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