サーディン
ニシン亜科のうち、マイワシ類などの総称
サーディン (sardine) は、ニシン科ニシン亜科のうち、マイワシ類など数属の小魚の総称である。
サーディン | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
sardine | ||||||||||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||||||||||
種類
編集英語で sardine と呼ばれるのは、次の6属である。
- ヤマトミズン属 Amblygaster - ヤマトミズン など
- ギンイワシ属 Dussumieria - ギンイワシ など
- エスクアローサ属 Escualosa - ホワイトサーディン など
- サルディナ属 Sardina - ニシイワシ(ヨーロッパマイワシ)
- サッパ属 Sardinella - サッパ(ママカリ)、オグロイワシ、カタボシイワシ など
- マイワシ属 Sardinops - マイワシ など
このうち漁業上重要なのはサルディナ属、サッパ属、マイワシ属である。マイワシ属とサルディナ属はピルチャード pilchard とも呼ぶ。日本での「マイワシ類」に当たる呼び名である。
しばしばイワシと訳されるが、日本ではあまりイワシとはされないサッパ Japanese scaled sardine なども含む。一方、ウルメイワシとカタクチイワシは系統的・分類的に離れているにもかかわらずイワシに含まれるが、サーディンには含まれない。
利用などはイワシと大差ないが、円筒状のイワシとはやや異なる「小さなニシン」のような魚も多い。
漁獲
編集FAO調べ、2005年 [1]。和名と学名は元データから一部修正してある。
順位 | 和名 | 英名 | 学名 | 千トン |
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11 | ニシイワシ | European pilchard | Sardina pilchardus | 1069 |
17 | カリフォルニアマイワシ | South American pilchard | Sardinops sagax | 635 |
22 | カタボイワシ | round sardinella | Sardinella aurita | 442 |
31 | マラバールイワシ | Indian oil sardine | Sardinella longiceps | 370 |
48 | ミナミアフリカマイワシ | southern African pilchard | Sardinops ocellatus | 274 |
57 | マイワシ | Japanese pilchard | Sardinops melanostictus | 213 |
利用
編集日本のマイワシ同様、食用や、飼料・肥料、魚油の原料などに使われる。
食用の場合、英米では、一尾丸ごとの状態で販売・調理されることは希で、主に缶詰にされる。ただし、サーディンと称して売られている缶詰には、中身がスプラット(Sprattus spp.)やウルメイワシなどのものもある。油漬(オイルサーディン)、トマト煮などの調理が代表的。オイルサーディンは頭と内臓を抜いた鰯を塩水に漬け、拭き取った後、香辛料と共に弱火で油煮した食べ物である。