パロディAVは、アニメ映画などの作品のタイトルやその内容を卑猥な表現でパロディ化して制作されたアダルトビデオのことである。

歴史

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1988年には映画『アンタッチャブル (映画)』をパロディ化した『アンタッしゃぶる』(アリスJAPAN)、1989年には『となりのトトロ』をパロディ化した『となりのドロドロ』(アートビデオ)、1990年には『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の公開に合わせ『バック・とFUCK トゥ・ザ ティーチャー』(h.m.p)、2000年には『GTO』をパロディ化した『G.B.O(グレート・爆乳・オーマイガ!)』(V&R)、2003年には『千と千尋の神隠し』をパロディ化した『チラッと千夏の貝隠し』(シャイ)、2008年には『涼宮ハルヒの憂鬱』をパロディ化した『涼宮ハヒルの憂鬱』(TMA)、2012年には『家政婦のミタ』をパロディ化した『家政婦の股』(プレミアム)が発売されるなど、昭和末期から現在に至るまで数多くのパロディAVが生み出されている[1][2]

2019年には、社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』を元にした『鬼詰のオメコ』がTMAから発売され、大きな話題を呼んだ[3]

海外でもパロディポルノ作品が多く製作されており[4]、2010年代以降はコンマビジョンが海外販売権を得てBOOB CITYレーベルから販売・流通している。原題はパロディ元のタイトルに『~XXX PORN PARODY』などを付記したものが大半であり[5]、『オッパイダーマン』、『ハメンジャーズ』等に代表される駄洒落風タイトルは日本独自のものである[6]

問題点

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2013年にドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』のパロディとして『SPEX(スペックス)~未確認性行為特別対策係事件簿』がパラダイステレビで放送されることが発表されると、それを知ったプロデューサーの植田博樹が激怒。これにより公式サイトとツイッターアカウントが削除されると、今度は植田に批判が集り、大きな騒ぎとなった[7]

出典

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  1. ^ 東風克智 (2015年11月3日). “パロディAVタイトルの歴史、笑える作品のレビュー【前編】”. FANZAニュース. https://news.dmm.co.jp/article/984953/ 2021年7月16日閲覧。 
  2. ^ 東風克智 (2015年11月10日). “パロディAVタイトルの歴史、おもしろエロい作品レビュー【後編】”. FANZAニュース. https://news.dmm.co.jp/article/984989/ 2021年7月16日閲覧。 
  3. ^ 『鬼滅の刃』パロディAVが炎上、「1日9万円」の激安ギャラ!? “コスプレAV”業界の裏側を暴露!”. サイゾーウーマン (2020年6月6日). 2020年10月1日閲覧。
  4. ^ 思わずクスッと笑ってしまう【パロディAV】(洋モノ編)”. Middle Edge(ミドルエッジ). 2021年7月17日閲覧。
  5. ^ 林健太 (2013年2月24日). “洋物パロディAV傑作選【メーカー担当者セレクト】”. 日刊SPA!. 2021年7月17日閲覧。
  6. ^ 林健太 (2013年2月9日). “洋物パロディAV「床ジョーズ」はいかに生まれたか? 【メーカー担当者インタビュー】”. 日刊SPA!. 2021年7月17日閲覧。
  7. ^ 佐藤勇馬 (2013年9月21日). “人気ドラマ『SPEC』プロデューサーがパロディAVに激怒! ネット上では賛否両論”. エキサイトニュース. https://www.excite.co.jp/news/article/Menscyzo_201309_post_6537/ 2021年7月16日閲覧。 
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