フランソア
福岡県の製パン企業
株式会社フランソアは、福岡県糟屋郡新宮町に本社を置く製パン企業で、主に九州北部で事業を展開している。
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒811-0119 福岡県糟屋郡新宮町緑ケ浜三丁目1番1号 |
設立 | 1951年(昭和26年)3月26日[1] |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 9290001036659 |
事業内容 |
パン・菓子などの製造・販売 セブンイレブンベンダー事業 焼きたてパン直営店、フランチャイズ事業 惣菜の製造及び販売事業 花卉類販売事業 |
代表者 | 杉原仁(代表取締役社長) |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 359億円 |
純利益 |
3億2409万6000円 (2021年03月31日時点)[2] |
総資産 |
177億8852万7000円 (2021年03月31日時点)[2] |
従業員数 | 2,365名(パート含む) |
外部リンク | https://www.francois.co.jp/ |
焼きたてパンの卸販売事業の嚆矢となった企業である[3]。
沿革
編集- 1951年(昭和26年)3月26日 - 杉原哲次が資本金50万円で「杵島製パン株式会社」を設立[1]。
- 1957年(昭和32年)5月 - 「杵島製パン」が社名を「杵島糧友製パン株式会社」に変更[1]。
- 1958年(昭和33年)8月 - 新製パン工場が完成[1]。
- 1961年(昭和36年)10月6日 - 福岡市の製パン業9社が合同する形で「西日本製パン株式会社」を設立[4]。
- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年)11月 - 「杵島糧友製パン」が社名を「糧友食品株式会社」に変更。
- 1964年(昭和39年)5月 - 佐世保市早岐早上原町277に製パン・製菓工場を建設し、同工場内に本社を移転[1]。
- 1967年(昭和42年)10月 - 「熊本糧友食品株式会社」が操業開始[5]。
- 1969年(昭和44年)1月27日 - 「イービーキムラヤ」と「糧友食品」が企業合併を前提として業務提携[6]。
- 1970年(昭和45年)
- 1977年 - 福岡県の「西日本製パン株式会社」(日本製粉系列製パン業者)を買収、同県における販路拡大。
- 1979年 - 「西日本製パン株式会社」の直営店部門「メルヘン事業部」を分離し、「株式会社フランソア福岡」を設立。
- 1980年(昭和55年)
- 1982年(昭和57年)
- 1983年(昭和58年)9月1日 - ブランドを「キリンマークのイケダパン」で統一[13]。
- 1986年(昭和61年)
- 1989年(平成元年) - 福岡市で焼き立てパンと惣菜の宅配サービス「旬工房」を開始[15]。
- 1990年(平成2年) - 佐世保市の糧友食品・佐世保市のフランソア(旧社)・福岡市の西日本製パンの3社を合併し株式会社フランソアとなる。本社を福岡市東区に移転。
- 1992年(平成4年)
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)4月 - 福岡県糟屋郡新宮町の冷凍パン生地工場が本格稼働[21]。
- 無農薬の野菜や果物の宅配事業を開始[15]。
- 2012年(平成24年)12月 - 太陽化学と折半出資で「香奈維新(天津)食品」を設立し、現地製パン業向けのパン生地の製造・販売に進出[22]。
- 2017年
事業所
編集- 旧木村屋工場
- 佐賀工場(佐賀県武雄市北方町大字志久4210)
- 佐世保工場(長崎県佐世保市上原町277[1])
- 長崎工場(長崎県諫早市津久葉町278-9)
- 岩国事務所(山口県岩国市御庄1丁目107-10)
- 大分事務所(大分県別府市新別府2組2)
- 長崎事務所(長崎県諫早市津久葉町278-13)
- 佐世保事務所(長崎県佐世保市上原町271)
- 熊本事務所(熊本県熊本市北区清水新地3丁目3-20)
- 宮崎事務所(宮崎県宮崎市田野町甲10668)
- 鹿児島事務所(鹿児島県鹿児島市永吉1丁目6-12 福留ビル1F)
- 過去に存在した事業所
過去に存在したグループ会社
編集- 西日本製パン株式会社(福岡県福岡市大字上和白1195-2[4])
主な商品
編集商品については公式サイトを参照。
SLOW BREAD
編集SLOW BREAD(スローブレッド)は、国内産小麦を使用し、天然素材のみを用い、天然酵母で長時間発酵させて作るパンである[39]。
2013年の一月ごろから九州地区限定で放送されるようになったテレビコマーシャルが、ローカルCMにしては凝っているとして一時ネットを中心に話題となった[40]。 手書きアニメを彷彿とさせるレトロなアニメーションが特徴で、「まるでジブリ映画のようだ」と動画投稿サイトを通じてCM放送地域外の視聴者にも広まった。CMを手がけたのは長年ジブリ作品に携わってきた佐藤好春で、2007年ごろよりフランソアの自社ブランドである「スローブレッド」商品に関連するキャラクターデザインなども手がけてきた。当初CMは60秒のロングバージョンとして正月の箱根駅伝中継の合間に九州内6局でのみ放映されたが、以降ひとつの世界観を持ったシリーズとして、現在までにいくつかのバージョンが製作放送されることになる[41]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i 『西日本会社要覧 昭和41年版』 西日本新聞社、1966年。pp224-225
- ^ a b 株式会社フランソア 第61期決算公告
- ^ “竹内宏の諸国産業漫遊記 30 長崎”. Will 1987年8月号 (中央公論社) (1987年8月).pp158-168
- ^ a b c d e f g h i 『西日本会社要覧 昭和41年版』 西日本新聞社、1966年。pp201-202
- ^ 『熊本年鑑 昭和46年版』 熊本年鑑社、1971年1月20日。pp105
- ^ 『長崎市統計年鑑 昭和44年版』 長崎市企画部統計課、1971年1月20日。pp204
- ^ “商品の新鮮さ届ける 杉原昇・糧友食品社長”. 財界九州 1986年4月号 (財界九州社) (1986年4月1日).pp60
- ^ a b “企業ウオッチング フランソワ”. 製菓製パン 1984年12月号 (製菓実験社) (1984年12月).pp191
- ^ “ニュースダイジェスト”. 総合食品 1980年7月号 (総合食品研究所) (1980年7月).pp148-149
- ^ “西部戦線異常あり 迎撃の地場メーカー”. 野田経済 1982年8月18日号 (野田経済研究所) (1982年8月18日).pp27
- ^ 加世田市史編さん委員会 『加世田市史 上巻』 加世田市、1986年12月20日。pp568
- ^ “ローカル ニューズ ファイル”. 食品工業 1982年11月号 (光琳) (1982年11月20日).pp43-46
- ^ “業界スポット”. 製菓製パン 1984年3月号 (製菓実験社) (1984年3月).pp192-193
- ^ 小林武彦 “円高不況下の企業倒産動向”. 信用金庫 1987年3月号 (全国信用金庫協会) (1987年3月15日).pp63
- ^ a b 松尾隆弘 “トレンド・アイ 宅配ビジネス”. 九州経済調査月報 1995年12月号 (九州経済調査協会) (1995年12月).pp33
- ^ 緒方知行 “セブン-イレブンにおける攻めのビジネスの実践”. 2020 AIM 1994年5月号 (オフィス2020) (1994年5月).pp42-43
- ^ “ホットなパン戦争 2000億円市場狙う大手 武器は焼き立て、戦場はコンビニ”. 財界九州 1994年5月号 (財界九州社) (1994年5月1日).pp29-33
- ^ 矢作敏行 “「取引」から「提携」へ 垂直的戦略提携・試論”. RIRI流通産業 1994年5月号 (流通産業研究所) (1994年5月1日).pp17
- ^ “ヘルシーで美味しいパンを創造りたいとの思いを込めて”. FFG調査月報 2011年7月号 (流通産業研究所) (2011年7月1日).pp2
- ^ 井上公美 “「国内物流と国際物流の融合」(5)フェリー輸送とのモードミックス”. コンテナエージ 1994年5月号 (コンテナエージ社) (1994年5月).pp43
- ^ “展望台”. 食品と科学 1995年4月号 (食品と科学社) (1995年4月).pp24-33
- ^ 井上公美 “「国内物流と国際物流の融合」(5)フェリー輸送とのモードミックス”. ERINA business news No.95 (環日本海経済研究所) (2013年1月25日).pp14
- ^ “「キムラヤ」全店閉鎖へ 久留米の老舗パン店”. 西日本新聞. (2016年12月30日) 2016年12月31日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『日本会社録 第6版』 交詢社出版局、1968年。ppら29
- ^ a b c 『全国工場通覧 昭和45年版』 日刊工業新聞社、1969年。pp1325
- ^ 『全国工場通覧 昭和43年版』 日刊工業新聞社、1967年。pp1483
- ^ a b “特定工場届出一覧”. 産業と環境 1976年4月号 (産業と環境) (1976年4月1日).pp97
- ^ a b 『全国工場通覧 昭和45年版』 日刊工業新聞社、1969年。pp1328
- ^ 『労働市場年報 1970年版』 熊本県、1971年。pp110-111
- ^ 『九州電気年鑑 昭和45年版』 九州電気協会、1970年。pp249
- ^ 『九州電気年鑑 昭和41年版』 九州電気協会、1966年。pp95
- ^ 『九州電気年鑑 昭和41年版』 九州電気協会、1966年。pp51
- ^ 中村守 “6.再編すすむ九州の食料品工業”. 九州経済統計月報 1968年9月号 (九州経済調査協会) (1968年9月).pp96
- ^ a b 『大衆人事録 第26版 西日本編』 帝国秘密探偵社、1968年6月1日。pp121
- ^ a b 『帝国銀行・会社要録 第45版』 帝国興信所、1964年。pp福岡県51
- ^ 『全国工場通覧 昭和43年版』 日刊工業新聞社、1967年。pp1482
- ^ a b 『帝国銀行・会社要録 第51版』 帝国興信所、1970年。pp佐賀7
- ^ a b “パン 食パンの低迷で各社の採算悪化”. 油脂 1995年12月号 (幸書房) (1995年12月).pp28-31
- ^ “ヘルシーで美味しいパンを創造りたいとの思いを込めて”. FFG調査月報 2011年7月号 (流通産業研究所) (2011年7月1日).pp3
- ^ 福岡の製パン会社のCMが感動的と話題[リンク切れ]
- ^ 【動画あり】福岡の製パン会社のCMが感動的すぎると話題 / 制作は『世界名作劇場』の佐藤好春[リンク切れ]
広報など1次資料
編集- ^ 『第72期 有価証券報告書』 フジパングループ本社、2018年9月25日。pp4