ヘルニア(歇爾尼亜[1]: hernia)とは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態を指す。体腔内の裂隙に迷入したものを内ヘルニア、体腔外に逸脱したものを外ヘルニアと呼ぶ。腹部の内臓に多くみられ、例えば腹壁ヘルニアは、腹壁に生じた裂け目から腹部の内臓が腹膜に包まれたまま腹腔外に脱出するものである。

一般的に多いヘルニアは、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍ヘルニア(でべそ)、椎間板ヘルニアなどである。

アスリートでは、前屈みの姿勢が多くなる自転車競技選手、特に競輪選手でヘルニアに悩まされている選手は多く(これが原因で結果が残せず引退する選手もいる)、職業病のようになっている。

また、嵌頓ヘルニア(かんとんヘルニア、英語: incarcerated hernia / incarceration of hernia)は、脱出した臓器などが脱出穴で締め付けられた状態を指す。締め付けられた状態が長期に及ぶと、血液循環障害により脱出した部分が壊死ないし壊疽に至る場合がある。多くは激痛を伴う。

代表的なヘルニア

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脚注

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  1. ^ 金沢庄三郎 編「ヘルニア」『広辞林』(新訂)三省堂、1934年、1687頁。 

関連項目

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