マチン
マチン(馬銭、番木鼈[1]、学名: Strychnos nux-vomica)は、マチン科マチン属の常緑高木。アルカロイドのストリキニーネを含み、有毒植物もしくは薬用植物として知られる。種小名(ヌックス-フォミカ)から、フォミカともいう。
マチン | |||||||||||||||||||||
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マチン
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Strychnos nux-vomica L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
マチン(馬銭) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Strychnine tree |
形態
編集樹高15m以上になることもありマチン属では中型種。キンカンのようなオレンジ色の実を付ける。種子は硬貨のような形をしており色は茶色である。
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マチンの樹形
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マチンの樹皮
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マチンの葉と花
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マチンの花
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マチンの果実
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マチンの種子
生態
編集落葉樹である。
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黄葉したマチン
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発芽したマチン
人間との関係
編集マチンの種子には猛毒のアルカロイドであるストリキニーネが含まれることから毒性や薬効を期待して利用されてきた。
毒物として
編集矢毒として利用された。
薬用として
編集漢方では生薬としてマチンの種子を馬銭子(まちんし)、蕃木鼈子(ばんぼくべつし、蕃は草冠に番)、またはホミカ子と称して苦味健胃薬として用いられる。インドでは、木部を熱病、消化不良の薬に用いる。日本薬局方ではホミカの名で収録されている。ただし、前述の通り毒性は強く、素人による処方は慎むべきである。
名称
編集学名の種小名nux-vomicaは「嘔吐を起こさせる木の実」という意味だが、マチンの種子には催嘔吐作用は無いとされている。
脚注
編集外部リンク
編集- M. Grieve. “Nux Vomica”. Botanical.com, A Modern Herbal. 2013年1月27日閲覧。
- “Strychnos nux-vomica”. アメリカがん協会. 2013年1月27日閲覧。