ミヤマヒタキ(深山鶲、学名:Muscicapa ferruginea)とは、スズメ目ヒタキ科に分類される[1]鳥類の一種である。

ミヤマヒタキ
Muscicapa ferruginea -side-8 (2)
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: ヒタキ科 Muscicapidae
: サメビタキ属 Muscicapa
: ミヤマヒタキ M. ferruginea
学名
Muscicapa ferruginea
Hodgson1845
和名
ミヤマヒタキ
英名
Ferruginous Flycatcher


形態

編集

体長は12-13cm[2]

黒色。白いアイリングがあり、顎線とから頭頂にかけては暗い灰色で、後頭部から背は暗い茶褐色。腰から上尾筒は橙褐色である[3]。 目先、喉、下頬線と体下面は淡い橙褐色である[3]。雨覆、風切羽は黒褐色で、小雨覆以外の雨覆、次列から三列風切の縁は橙褐色。尾羽も橙褐色だが、外側の尾羽から中央に向かって黒褐色を帯びる[3]

分布

編集

主に台湾ネパール東部、インド北西部から中国南西部、ミャンマー北西部で繁殖し、スマトラ島ジャワ島からフィリピンなどで越冬する[3][4]

日本では迷鳥として、主に九州から琉球諸島に飛来する[2]

生態

編集

世代の長さは、2.9年である[5]

温帯から亜熱帯熱帯山地または低地の森林に生息している[5]

脚注

編集
  1. ^ ITIS Muscicapa ferruginea”. Integrated Taxonomic Information System (ITIS). 2020年4月22日閲覧。
  2. ^ a b 永井真人 (2016). 鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 (2 ed.). 文一総合出版. pp. 155. ISBN 978-4-8299-7210-6 
  3. ^ a b c d 北沢宗大、青木大輔、島崎敦「北海道天売島におけるミヤマヒタキMuscicapa ferrugineaの国内最北観察記録」(PDF)『日本鳥学会誌』第65巻第1号、日本鳥学会、2016年、47-50頁、2020年4月22日閲覧 
  4. ^ Clement, P. Hoyo, J., Elliott, A., Sargatal, J., Christie, D.A. & de Juana, E: “Ferruginous Flycatcher (Muscicapa ferruginea)”. Handbook of the Birds of the World Alive. 2020年4月22日閲覧。
  5. ^ a b BirdLife international (2016). "Muscicapa ferruginea". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2020年4月22日閲覧

参考文献

編集

関連項目

編集

ヒタキ科

外部リンク

編集
  NODES
INTERN 2