ラティーナ県

イタリアの県
ラティーナ県
Provincia di Latina
ラティーナ県の位置
イタリアの旗 イタリア
ラツィオ州の旗 ラツィオ
県都ラティーナ
面積2,250.52 [1] km²
人口
 - 総計
 - 人口密度
2012-01-01
544,887 [2]
242.1 人/km²
コムーネ33  50音順一覧
主なコムーネアプリーリアチステルナ・ディ・ラティーナコーリフォンディフォルミアガエータミントゥルノポンティーニアプリヴェルノサバウディアセッツェテッラチーナ
略記号LT
ISO 3166-2:ITIT-LT
CAP04100
市外局番0773, 06, 0771
ISTATコード059
県公式ウェブサイト[1]

ラティーナ県(ラティーナけん、イタリア語: Provincia di Latina)は、イタリア共和国ラツィオ州に属するの一つ。県都はラティーナ(ラティナ)。

地理

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位置・広がり

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ラツィオ州南部に位置する県で、南はティレニア海に面し、南東にカンパニア州と接する。県都ラティーナは、フロジノーネから西南西へ約41km、首都ローマから南東へ約61km、ナポリから西北西へ約133kmの距離にある。

隣接する県は以下の通り。

ラツィオ州では最も面積の小さな県である。ティレニア海上のポンツィアーネ諸島も県域に含まれる。

地勢

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県北東部は、石灰岩質の丘陵や山地となっている。山地はアウルンチ山脈 (Aurunci Mountains、レピーニ山脈 (Monti Lepini、アウソニ山脈 (Monti Ausoniと呼ばれる。県の最高峰はアウルンチ山脈のペトレッラ山 (Monte Petrella(1533m、アウルンチ山とも)である。

県北西部、アプリーリアからテッラチーナに至るティレニア海沿岸の地域にはポンティーネ平野が広がる。この地域はかつてポンティーネ(ポンティーノ)湿原 (Pontine Marshesと呼ばれる湿地帯であった。マラリアを媒介するの繁殖を防ぐため、1930年代にベニート・ムッソリーニ政権によって排水・土地改良事業が行われた[3]

南方のティレニア海上には、ポンツィアーネ諸島がある。

主要な都市と県内の地域

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2001年の国勢調査に基づく居住地区(Località abitata)別人口統計[4]によれば、人口2万人以上の都市は以下の通り。いずれも所属コムーネ名と同一である。

県北東部に横たわるアウルンチ、レピーニ、アウソニなどの山地は、borghi と呼ばれる中世以来の小集落が特徴的な景観を見せている。コーリセッツェプリヴェルノが中心的な都市である。

県西部はアグロ・ポンティーノと呼ばれる。県都ラティーナサバウディアといった都市は、1930年代に新たに建設された都市である。

ガエータフォルミアといった県南東部の地域は、伝統的にはカンパーニアに属しており、方言もカンパーニアと共通する。

歴史

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行政区画としてのラティーナ県は、1934年12月18日に「リットリア県」(Provincia di Littoria)の名で設置された。

1930年代、ムッソリーニ政権はポンティーネ湿原(それまではローマ県に属していた)の排水・土地改良事業を行った。新たに生まれた平野には、主に北東イタリアから多くの入植者が移り住み、ラティーナサバウディアといった都市が建設された。

第二次世界大戦におけるイタリアの戦いで、ナチス・ドイツ軍は干拓地への海水汲み入れや排水ポンプ破壊によって連合国軍の進撃を遅らせようとしたため、一時激減したマラリアが蔓延し、多くの罹患者が出た[3]

行政区画

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コムーネ

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ラティーナ県には33のコムーネが属する。主要なコムーネ(人口2万人以上)は下表の通り。左端の数字はISTATコードを示す。人口は2012年1月1日時点[2]

コード 自治体名 人口
059011 ラティーナ 117,760
059001 アプリーリア 66,958
059032 テッラチーナ 44,254
059007 フォンディ 37,202
059008 フォルミア 36,292
059005 チステルナ・ディ・ラティーナ 35,570
059028 セッツェ 24,196
059009 ガエータ 20,720

文化・観光

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ティレニア海沿岸やポンツィアーネ諸島は海岸リゾート地として知られる。

セルモネータのヴァルヴィッショーロ修道院 (Valvisciolo Abbeyや、プリヴェルノのフォッサノーヴァ修道院 (Fossanova Abbeyは、中世以来の歴史を持つシトー会修道院である。フォッサノーヴァ修道院は、トマス・アクィナスの終焉の地としても知られる。

脚注

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  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Latina (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年1月26日閲覧。
  2. ^ a b 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2012 by sex and marital status” (英語). 2013年11月15日閲覧。
  3. ^ a b 小島荘明『寄生虫病の話 身近な虫たちの脅威』(中公新書、2010年)p.194-204
  4. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Latina (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年1月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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