レジメン
レジメン(Regimen)とは、食事療法、運動療法、医療行為などの計画、または行動指針の事である[1]。塩分控えめの食事はレジメンの一例である。ペニシリンの投与はレジメンであり、がんの治療には多くの化学療法のレジメンがある。
歴史
編集古代ギリシャの医師ヒポクラテスの著作「Regimen in Acute Diseases」には、彼の時代(紀元前400年)の医療レジメンの種類と使用法が記されている。これがこの言葉の初出と思われる[2][3]。
米国国立医学図書館のPubMedには、1892年から2013年1月までに“regimen”という言葉を使った22万件以上の論文が掲載されている[4]。中世の医学では、「養生」とは、4つの体液のバランスを保つために、習慣や食事、スケジュールなどを注意深く管理することを意味していた。6つの非自然体(空気、食事、睡眠、運動、排泄、感情)に注意を払う事(レジメン)で、人は心身の健康を保つ事が出来た[5]。
出典
編集- ^ “Regimen”. 2021年9月13日閲覧。
- ^ Hippocrates of Cos. On Regimen in Acute Diseases Francis Adams, trans. 400 BCE.
- ^ Riley, Mark T, "Hippocrates", Great Thinkers of the Western World, HarperCollins Publishers, 1992. 16
- ^ pubmeddev. “regimen - PubMed”. nih.gov. 3 November 2015閲覧。
- ^ Yaguchi, N. (2010). “Non-Naturals in Islamic Medicine”. Journal of Japanese History of Medicine 56 (1): 53–66. PMID 20614733.