レンフェ102系
レンフェ102系 (Serie 102 de Renfe,Talgo 350,HSP 350) はレンフェ (Renfe) の高速鉄道、AVE用の動力集中方式車両である。タルゴ社とボンバルディア・トランスポーテーションの共同体で合計16編成が製造された。
Serie 102 de Renfe | |
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基本情報 | |
製造所 |
客車 タルゴ 動力車 ボンバルディア・トランスポーテーション |
主要諸元 | |
編成 |
14両編成 M(動力車)+12T(客車)+M(動力車) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
交流25,000 V・50 Hz (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 300 (330) km/h |
設計最高速度 | 350 km/h |
編成定員 | 316人 |
編成重量 | 322 t |
車体幅 | 2,942 mm |
車体高 | 3,365 mm |
編成出力 | 8,000 kW |
制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
制動装置 | 電力回生ブレーキ・発電ブレーキ・空気ブレーキ |
保安装置 | ASFA, LZB, ERTMS |
備考 |
編成長 200 m
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Renfeでは2004年に発注を行い、2008年8月から2010年12月までに30編成以上が製造される予定である。動力車部分はボンバルディア・トランスポーテーションが、客車部分はタルゴ社がそれぞれ製造を担当している。
編成
編集編成は両端2両の動力車と中間12両のタルゴVII客車で組成される。客車は二等車(トゥリスタ)6両、カフェテリア車1両、中間クラスのプリフェレンテ3両、最上級クラスのクルブ2両で構成され、定員は316人である。3クラスとも座席の前後間隔(シートピッチ)は1 mとなっている。クルブクラスには会議室も設けられている。
客室内の設備として、VTRやオーディオ装置がそれぞれの座席や車両に備えられ、GPSを基にした旅客案内装置も設置されている。
床面の高さは760 mmであり、タルゴ客車の低重心がそのまま生かされている。
機能
編集両端の動力車のデザインはアヒルに形容されており、空気力学的な改善をもたらしている。特に横風の影響やトンネル微気圧波を軽減する効果がある。トンネルが多い高速新線区間で運用されるため、気密構造にもなっている。動力車の車外両側にはプラットホーム確認用のビデオカメラが設置されており、映像は分割して運転台に表示される。
制御システムはIGBT素子によるVVVFインバータ制御が動力車1両に4基搭載され、素子の冷却は水冷式による。動力車1両の定格出力は4,000 kW、最大制動時の出力は4,200 kWである。軸重は17 tである。
2006年6月にスペインでの鉄道最高速度の記録365 km/hを樹立した。設計最高速度は350 km/hとなっているが、営業運転開始時は軌道や信号設備の関係で200 km/hであった。その後300 km/hに引き上げられた。
関連項目
編集外部リンク
編集- “Ficha de Talgo”. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月30日閲覧。