三美神(さんびしん、The Three Graces)とは、ギリシア神話ローマ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神ラファエロ・サンティの作品やサンドロ・ボッティチェッリの「」にも描かれている。

アントニオ・カノーヴァ作の三美神像。エルミタージュ美術館

ギリシア神話に登場する三美神で、それぞれ魅力(charm)、美貌(beauty)、創造力(creativity)を司っている。一般的には、ヘーシオドスの挙げるカリスアグライアーエウプロシュネータレイアとされている。一部にはパーシテアーカレー、エウプロシュネーの3柱を三美神とする説もある。また、パリスの審判に登場する美しさを競うヘーラーアテーナーアプロディーテーも指すことがあり、分別に権勢、知恵、美貌を象徴する。

ローマ神話に登場する三美神で、それぞれ(amor)、慎み(castitas)、(pulchritude)を司っている。ギリシア神話の美しさを競う三美神と対応させて、主にユーノーミネルウァウェヌスが有名。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 『ブリューゲルへの招待』朝日新聞出版、2017年、83頁。ISBN 978-4-02-251469-1 

関連項目

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