中田祝夫
中田 祝夫(なかだ のりお、1915年11月30日 - 2010年4月13日)は、日本の国語学者、筑波大学名誉教授。
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1915年11月30日 日本・奈良県奈良市 |
死没 |
2010年4月13日(94歳没) 日本 心不全 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京文理科大学 |
学問 | |
時代 | 昭和・平成 |
研究分野 | 国語学 |
研究機関 |
東京教育大学 筑波大学 愛知大学 |
学位 | 文学博士 |
主な業績 | 古辞書の研究 |
主な受賞歴 | 勲三等旭日中綬章 |
経歴
編集奈良県奈良市生まれ。東京文理科大学卒業。1958年「古点本の国語学的研究総論編」で東京教育大学文学博士。戦後、東京教育大学教授、筑波大学教授、1980年定年退官、名誉教授、愛知大学教授。1986年退職。1989年春、勲三等旭日中綬章受勲。
業績
編集漢文古訓点の権威で、『古語大辞典』編纂のほか、『日本霊異記』の全訳などで知られるが、専門は古辞書で、節用集諸本の影印作成、索引作成を行った。
著書
編集- 『古点本の国語学的研究 第1-2』大日本雄弁会講談社 1954-1958
- 『古本節用集六種研究並びに総合索引』風間書房 1968
- 『東大寺諷誦文稿の国語学的研究』風間書房 1969
- 『文明本節用集研究並びに索引』風間書房 1970
- 『中世古辞書四種研究並びに総合索引』風間書房 1971
- 『印度本節用集古本四種研究並びに総合索引』勉誠社 (古辞書大系) 1974
- 『恵空編節用集大全研究並びに索引』勉誠社 (古辞書大系) 1975
- 『妙一記念館本仮名書き法華経 翻字編・索引編・研究編』霊友会 1989-1993
共編著
編集- 『テーブル式国文法便覧』青木一男共著 評論社 1960
- 『新選古語辞典』小学館 1963
- 『古語大辞典』北原保雄・和田利政共編 小学館 1983
- 『日本語の世界 4 日本の漢字』林史典共著、中央公論社 1982/改訂『日本の漢字』 中公文庫 2000
編纂・校訂・訳
編集- 紀貫之『土佐日記』(校註)大日本雄弁会講談社 1951 (新註国文学叢書)
- 富士谷成章『あゆひ抄新注』竹岡正夫と注 風間書房 1960
- 『色葉字類抄 研究並びに索引』峯岸明共編 風間書房 1964
- 『倭玉篇 研究並びに索引』北恭昭共編 風間書房 1966
- 『古本下学集七種研究並びに総合索引』林義雄共編 風間書房 1971
- 『書言字考節用集研究並びに索引』小林祥次郎共編 風間書房 1973
- 『日本古典文学全集 6 日本霊異記』校注・訳 小学館 1975、講談社学術文庫(全3巻)1980
- 『倭玉篇夢梅本篇目次第研究並びに総合索引』北恭昭共編 勉誠社 1976 (古辞書大系)
- 『多識編自筆稿本刊本三種研究並びに総合索引』小林祥次郎共編 勉誠社 1977 (古辞書大系)
- 『字鏡集白河本寛元本研究並びに総合索引 第1-2冊』林義雄共編 勉誠社 1977-78 (古辞書大系)
- 『色葉字類抄研究並びに総合索引』峰岸明共編 風間書房 1977
- 『合類節用集研究並びに索引』小林祥次郎共編 勉誠社 1979 (古辞書大系)
- 『無量義経古点』兜木正亨共編 勉誠社 1979 (古点本資料叢刊)
- 『倭玉篇(慶長15年版)研究並びに索引』北恭昭共編 勉誠社 1981 (古辞書大系)
- 『江戸時代の伊豆紀行文集』長倉書店 1988
- 『新編日本古典文学全集 10 日本霊異記』校注・訳 小学館 1995
- 『上宮聖徳法王帝説』勉誠社 1981(影印)、新版1997、2018
- 『印度本節用集和漢通用集他三種研究並びに総合索引』根上剛士共編 勉誠社 1982 (古辞書大系)
記念論集
編集- 『国語学論集』 中田祝夫博士功績記念国語学論集刊行会 勉誠社 1979
出典
編集- ^ “中田祝夫氏死去(筑波大名誉教授・国文学)”. 時事ドットコム (時事通信社). (2010年4月15日) 2010年4月24日閲覧。