久世 孝宏(くぜ たかひろ、1974年昭和49年〉4月30日[2] - )は、日本政治家愛知県半田市長(1期)。元半田市議会議員(4期)。

久世 孝宏
くぜ たかひろ
生年月日 (1974-04-30) 1974年4月30日(50歳)
出生地 日本の旗 日本 愛知県名古屋市千種区
出身校 名古屋大学大学院工学研究科分子科学工学専攻修了
前職 東海理化従業員
所属政党自由民主党→)
無所属
公式サイト 半田市長選挙候補者 久世孝宏(たかひろ)

当選回数 1回
在任期間 2021年6月24日 - 現職

当選回数 4回
在任期間 2007年5月1日[1] - 2021年
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来歴

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愛知県名古屋市千種区出身。1997年(平成9年)3月、名古屋大学工学部分子工学科卒業。同大学大学院に進む。大学院の時には1年休学。半年間はアルバイトをし、その後半年間はアメリカに滞在した。2000年(平成12年)3月、名古屋大学大学院工学研究科分子科学工学専攻修了。同年4月、東海理化に就職[3]

2007年(平成19年)、東海理化を退職。同年4月に行われた半田市議会議員選挙に立候補し初当選。2017年(平成29年)に議長就任。2019年(平成31年)、4期目の当選。市議時代は自由民主党に所属した[4]

2021年半田市長選挙

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2020年(令和2年)12月11日、任期満了に伴う半田市長選挙に立候補する意向を表明[5]

2021年(令和3年)の半田市長選挙は、元自民党県議の堀崎純一、元市議の山本博信、久世の3人による選挙戦となった。自民党・公明党は堀崎に推薦を出し、連合愛知は久世に推薦を出した。自民党系市議の間では支持が二分された。維新系市議は堀崎を支援し、旧民進党系市議は久世を支援するなど、事実上保守分裂選挙となった。現職市長の榊原純夫は久世を支持した[4]世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和連合」と「世界平和青年学生連合」は久世を支援した[6]

堀崎は1万円の購入で2万円分使えるプレミアム商品券の発行を訴え、山本は市内事業所への現金給付を公約に掲げた。これらに対し久世は告示日の5月31日、出陣式で、市民全員へ2万円分の商品券「地域振興券」の支給を公約として発表した。堀崎は、「全市民5万円支給」を掲げた元衆議院議員の中根康浩が当選した2020年秋の岡崎市長選挙を引き合いに「明らかにばらまき。公費での買収だ」と批判するも、久世は「購入型では本当に困っている人が費用を捻出できない」と、逆に堀崎案を批判した[4][注 1]

市長選は6月6日に投開票が行われ、久世が初当選を果たした。6月24日、市長就任。

※当日有権者数:95,379人 最終投票率:45.20%(前回比: 1.54pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
久世孝宏47無所属23,256票54.76%(推薦)連合愛知
堀崎純一66無所属13,572票31.96%(推薦)自民党・公明党
山本博信72無所属5,638票13.28%

人物・市政

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統一教会との関係

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その他

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  • 2022年(令和4年)3月12日に発熱。翌13日に市内の医療機関で検査を受けたところ、新型コロナウイルス陽性が判明した[9]
  • 2022年(令和4年)8月2日、コロナ禍や物価高騰の影響を受けた市民や事業者の負担軽減を目指す施策を発表。同年11月から2023年2月まで、交通事業者の独自路線とコミュニティバスを含めた市内全8路線の運賃を無料にするキャンペーンを実施する方針を示した。また、市独自の通販サイト「いいかも半田セレクト」での商品価格の2割引きと送料の無料、水道料金の基本料金無償化(同年11月〜2023年2月分)なども実施する[10]
  • 2023年(令和5年)4月1日、性的少数者LGBTなど)のカップルを婚姻相当とし、加えて未成年の子をファミリーとして宣誓することを可能とする「半田市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」を導入した[11]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「全市民への現金または商品券の支給」が新型コロナウイルス対策の選挙公約に掲げられたのは2020年5月の小田原市長選挙が最初だった。現金支給公約を掲げる立候補者が相次ぎ、当選者の多くが公約を破棄または下方修正したため、安易な「ばらまき公約」(朝日新聞2020年12月2日社説)が社会問題となった。コロナ感染が鎮静化した2023年11月時点でも現金等の支給公約は続いている。以下はその実例。
    投票日 自治体 候補者 公約 当落 結果
    2020年5月17日 神奈川県小田原市 守屋輝彦 全市民10万円の現金給付 破棄
    2020年10月18日 愛知県岡崎市 中根康浩 全市民5万円の現金給付 破棄
    2020年11月1日 愛知県豊山町 服部正樹 大学院生までの24歳以下1人に3万円の現金給付
    角谷盛夫 全町民5万円の現金給付
    2020年11月15日 兵庫県丹波市 林時彦 全市民5万円の現金給付 2万円の商品券を世帯限定で配付する案を議会に提出、否決
    2020年11月29日 三重県桑名市 倉本崇弘 全世帯3万円の商品券配布
    2021年4月18日 香川県丸亀市 松永恭二 全市民10万円の現金給付 5万円減額案を議会に提出、議員提案の修正案で3万円に減額
    2021年4月25日 愛知県名古屋市 横井利明 全市民2万円の商品券配布
    2021年6月6日 愛知県半田市 久世孝宏 全市民2万円の地域振興券配布 議会で可決
    2023年6月11日 北海道美唄市 桜井恒 全市民1万円の現金給付 議会で可決
    2023年11月19日 徳島県阿南市 岩佐義弘 全世帯10万円の現金給付
    18歳未満1人3万円の現金給付
    議会で可決

出典

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  1. ^ 市町村選挙情報(平成31年度)”. 愛知県庁. 2019年6月30日閲覧。
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、252頁。
  3. ^ プロフィール | 半田市長選挙候補者 久世孝宏(たかひろ)
  4. ^ a b c 高田みのり (2021年6月5日). “半田市長選、公約に「現金」「商品券」ずらり 6日投開票”. 中日新聞. https://www.chunichi.co.jp/article/266872 2021年6月6日閲覧。 
  5. ^ “来年の半田市長選、久世市議出馬表明”. 中日新聞. (2020年12月12日). https://www.47news.jp/5597297.html 2021年6月6日閲覧。 
  6. ^ a b c 【独自】半田市長、選挙支援受ける 旧統一教会関連の2団体から”. 中日新聞 (2022年8月26日). 2022年8月29日閲覧。
  7. ^ 熊田裕通 Twitter 2022年3月27日”. 2022年8月29日閲覧。
  8. ^ プリンセス物語【公式】Twitter 2022年3月28日” (2022年3月28日). 2022年8月29日閲覧。
  9. ^ “半田市長がコロナ感染”. 中日新聞. (2022年3月15日). https://www.chunichi.co.jp/article/434754 2022年3月15日閲覧。 
  10. ^ 三宅駿平 (2022年8月3日). “11月〜来年2月に半田市内のバス路線を無料化 物価高騰対策などで”. 中日新聞. 2022年8月29日閲覧。
  11. ^ 半田市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度について”. 半田市. 2023年7月3日閲覧。

外部リンク

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