五十嵐豊一
日本の将棋棋士
五十嵐 豊一(いがらし とよいち、1924年9月27日 - 2008年8月30日)は、将棋棋士。九段。棋士番号46。北海道札幌市出身。
五十嵐豊一 九段 | |
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名前 | 五十嵐豊一 |
生年月日 | 1924年9月27日 |
没年月日 | 2008年8月30日(83歳没) |
プロ入り年月日 | 1947年4月1日(22歳) |
引退年月日 | 1988年4月1日(63歳) |
棋士番号 | 46 |
出身地 | 北海道札幌市 |
所属 | 日本将棋連盟(関西) |
師匠 | 関根金次郎十三世名人 |
弟子 | 屋敷伸之 |
段位 | 九段 |
棋士DB | 五十嵐豊一 |
戦績 | |
通算成績 | 413–598 (.409) |
順位戦最高クラス | A級(8期) |
2017年8月22日現在 |
経歴
編集1939年、関根金次郎十三世名人門下に入門。順位戦には第2期から参加し、1948年にB級昇級により飛び級で四段から七段に昇段。翌年、A級に昇級し八段となる。
人物
編集- 温厚な性格で知られ、アマチュアの将棋の指導も行い、初心者向けの記事、著書も数多くある。
弟子
編集棋士となった弟子
編集名前 | 四段昇段日 | 段位、主な活躍 |
---|---|---|
屋敷伸之 | 1988年10月1日 | 九段、棋戦3期、一般棋戦優勝2回、A級在籍6期 |
(2004年4月1日現在)
昇段履歴
編集主な成績
編集- 通算成績413勝598敗
- 順位戦A級 8期
- B級選抜トーナメント 優勝1回(第2回-1954年度)
- 第18回将棋大賞(1990年度)東京将棋記者会賞
- 現役勤続40年(1986年)
- 勲五等双光旭日章(1999年春の叙勲、将棋界7人目)[4][5]
在籍クラス
編集→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
開始 年度 |
順位戦 出典[6]
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竜王戦 出典[7]
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期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
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1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
1947 | 2 | C級張出35位 | ||||||||||||||||
1948 | 3 | B級 | ||||||||||||||||
1949 | 4 | A 07 | ||||||||||||||||
1950 | 5 | A 06 | ||||||||||||||||
1951 | 6 | B級4位 | ||||||||||||||||
1952 | 7 | B106 | ||||||||||||||||
1953 | 8 | B106 | ||||||||||||||||
1954 | 9 | B107 | ||||||||||||||||
1955 | 10 | A 10 | ||||||||||||||||
1956 | 11 | A 06 | ||||||||||||||||
1957 | 12 | A 03 | ||||||||||||||||
1958 | 13 | A 04 | ||||||||||||||||
1959 | 14 | B101 | ||||||||||||||||
1960 | 15 | B107 | ||||||||||||||||
1961 | 16 | B111 | ||||||||||||||||
1962 | 17 | B105 | ||||||||||||||||
1963 | 18 | A 10 | ||||||||||||||||
1964 | 19 | A 08 | ||||||||||||||||
1965 | 20 | B102 | ||||||||||||||||
1966 | 21 | B105 | ||||||||||||||||
1967 | 22 | B202 | ||||||||||||||||
1968 | 23 | B215 | ||||||||||||||||
1969 | 24 | B208 | ||||||||||||||||
1970 | 25 | B220 | ||||||||||||||||
1971 | 26 | B212 | ||||||||||||||||
1972 | 27 | B211 | ||||||||||||||||
1973 | 28 | B209 | ||||||||||||||||
1974 | 29 | C101 | ||||||||||||||||
1975 | 30 | C115 | ||||||||||||||||
第30期の翌期は第36期 / 順位戦の第31-35期は回次省略 | ||||||||||||||||||
1976 | 36 | C113 | ||||||||||||||||
1978 | 37 | C109 | ||||||||||||||||
1979 | 38 | C102 | ||||||||||||||||
1980 | 39 | C110 | ||||||||||||||||
1981 | 40 | C116 | ||||||||||||||||
1982 | 41 | C119 | ||||||||||||||||
1983 | 42 | C112 | ||||||||||||||||
1984 | 43 | C201 | ||||||||||||||||
1985 | 44 | C231 | ||||||||||||||||
1986 | 45 | C236 | ||||||||||||||||
1987 | 46 | C233 | 1 | 5組 | -- | |||||||||||||
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 |
主な著書
編集- 『将棋の守り方』 (東京創元社、将棋入門文庫) 1956
- 『将棋の常識』 (東京創元社、将棋入門文庫) 1956
- 『五十嵐詰将棋200題』(金園社) 1966 ISBN 4-321-55205-2
- 『将棋の必勝作戦 - 実戦に勝つコツ』 (秋田書店、カラー版ジュニア入門百科) 1975.1 ISBN 4-253-00599-3
- 『やさしい将棋』(国土社) 1979 ISBN 4-337-20223-4
- 『将棋チャレンジ道場 キミもどんどん強くなる!』(学習研究社、ユアコースシリーズ) 1979
- 「秋田書店・将棋教室シリーズ」全5巻(秋田書店)
- 『駒の力と働き - 生きた駒の使い方』 1985.1 ISBN 4-253-01052-0
- 『攻めと陣型づくり - 攻めの種類と手順』 1985.1 ISBN 4-253-01053-9
- 『受けと反撃 - 守りの種類と手順』 1985.1 ISBN 4-253-01054-7
- 『寄せと詰め - 終盤の攻めの手筋』 1986.7 ISBN 4-253-01055-5
- 『実戦に勝つ - 勝利を呼ぶ戦い方』 1987.4 ISBN 4-253-01056-3
脚注
編集出典
編集- ^ “<訃報>五十嵐豊一九段、死去|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2017年8月22日閲覧。
- ^ 『近代将棋 1984年7月号「棋界ニュース・日本将棋連盟 新昇段者決まる」(1984年5月25日総会)』217頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
- ^ 『近代将棋 1984年8月号「棋界パトロール・新昇段制度」』183頁。 - 国立国会図書館デジタルコレクション収蔵
- ^ 『近代将棋(1999年7月号)』近代将棋社/国立国会図書館デジタルコレクション、166頁 。
- ^ 『近代将棋(1999年1月号)』近代将棋社/国立国会図書館デジタルコレクション、183頁 。
- ^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
関連項目
編集外部リンク
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