五泉市(ごせんし)は、新潟県下越地方にあるである。

ごせんし ウィキデータを編集
五泉市
五泉市旗 五泉市章
五泉市旗 五泉市章
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
市町村コード 15218-8
法人番号 5000020152188 ウィキデータを編集
面積 351.91km2
(境界未定部分あり)
総人口 44,352[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 126人/km2
隣接自治体 新潟市阿賀野市三条市加茂市東蒲原郡阿賀町南蒲原郡田上町
市の木 サクラ
市の花 牡丹
五泉市役所
市長 田辺正幸
所在地 959-1692
新潟県五泉市太田1094-1
北緯37度44分40秒 東経139度10分57秒 / 北緯37.74444度 東経139.18261度 / 37.74444; 139.18261座標: 北緯37度44分40秒 東経139度10分57秒 / 北緯37.74444度 東経139.18261度 / 37.74444; 139.18261
五泉市役所
五泉市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

五泉市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
五泉駅前
村松市街

越後平野の東にあり、阿賀野川早出川が市内を流れる。ぼたん栽培が盛んで、苗木で全国1位、切花が全国2位の生産量を誇る。また、ニット製品の全国的な生産地である。新潟都市圏に属している。新潟市への通勤率は22.5%(平成22年国勢調査)。

市域には南北に五泉、村松(旧村松町の中心部)の2つの市街地がある。

地理

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五泉市中心部周辺の空中写真。
2013年8月14撮影の18枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

菅名岳・大蔵山には吉清水、どっぱら清水という湧水がある。また市内の水道地下水を利用している。

隣接している自治体・行政区

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歴史

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ごせんし
五泉市
廃止日 2006年1月1日
廃止理由 新設合併
五泉市(旧)中蒲原郡村松町→五泉市(新)
現在の自治体 五泉市
廃止時点のデータ
  日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
隣接自治体 新潟市阿賀野市東蒲原郡阿賀町南蒲原郡田上町、中蒲原郡村松町
五泉市役所
所在地 新潟県
ウィキプロジェクト
 
五泉市および隣接する阿賀町における平成の大合併の地図。
 
五泉市街は新潟県道7号新津村松線沿いを中心に古くからのまちなみや商店街が形成されている(2020年5月)
 
村松体育館さくらアリーナにある「村松兵営跡」の碑(2020年5月)
周辺には門柱などの遺構がある。

五泉は在郷町の性格を持つが、村松は近世には村松藩城下町、近代には軍都として発展した。村松市街では日露戦争を記念して設けられた村松公園周辺に軍の施設の遺構が一部残っているほか、国道290号のクランクなど城下町の名残もある。

1913年(大正2年)10月4日には、市内で大火が発生。約1600戸が焼失した[1]

年表

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人口

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五泉市と全国の年齢別人口分布(2005年) 五泉市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 五泉市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
五泉市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 62,038人
1975年(昭和50年) 62,017人
1980年(昭和55年) 62,516人
1985年(昭和60年) 62,781人
1990年(平成2年) 61,289人
1995年(平成7年) 60,354人
2000年(平成12年) 58,820人
2005年(平成17年) 56,962人
2010年(平成22年) 54,550人
2015年(平成27年) 51,404人
2020年(令和2年) 47,625人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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2016年5月[2][3]に開所した村松支所新庁舎(2020年5月)

歴代市長

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特記なき場合「歴代の市長」による[4]

旧五泉市長
氏名 就任 退任 備考
1 塚野健治 1954年(昭和29年)12月15日 1970年(昭和45年)12月14日
2 佐藤政治 1970年(昭和45年)12月15日 1982年(昭和57年)11月8日
3 林十一郎 1982年(昭和57年)11月21日 1998年(平成10年)1月29日
4 五十嵐基 1998年(平成10年)3月15日 2005年(平成17年)12月31日
五泉市長
氏名 就任 退任 備考
1 五十嵐基 2006年(平成18年)1月29日 2010年(平成22年)1月28日
2-4 伊藤勝美 2010年(平成22年)1月29日 2022年(令和4年)1月28日
5 田辺正幸 2022年(令和4年)1月29日 現職

議会

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市議会

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経済

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五泉メリヤス会館(2020年5月)。2021年にリノベーションが行われニットPRの拠点となっている[5]

産業

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古くから絹織物の産地として知られ、塩瀬羽二重などの名産地として知られた[6]。戦後から現代にかけてはニット生産が盛んである[7]。ブランド化が行われているほか[7]2020年新型コロナウイルス感染症の流行を受けて「ニットマスク」の生産も行われている[8]。また、デンカの主要生産拠点が市内におかれ、国内インフルエンザワクチンの2 - 3割がここで生産されている[9][10]

市域北部には2003年(平成15年)に発見された南桑山油田があり、石油の採掘が行われている[11][12]

特産物

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またこのうち、蓮根と里芋、ネギの3つを合わせて「五泉三美人」と呼ばれている[14]

商業

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前述のように五泉、村松の両市街地には雁木や片持ち式アーケードを備えた商店街が存在する。

五泉市街には郊外を中心に原信にいつフードセンターキューピットウオロクをはじめとするスーパーマーケットが多数出店しており、村松市街の郊外にはピアレMartなどが出店している。

繊維業が盛んな頃から食堂も多くあり、特にから揚げの入ったラーメンが近年新潟8大ラーメンとして取り上げられている。

かつて五泉市街には以下の大型店もあった。

  • マルイショッピングタウン - 店舗面積3,118 ㎡[15]。2020年時点では建物は閉鎖されているが未解体。
  • ジャスコ五泉店 - 店舗面積5,000 m2[15]。ハヤカワ五泉店として開業(詳細は過去に存在したジャスコの店舗#新潟県を参照)。1995年の閉店後、長らく建物が残っていたが2019年以降に解体された[16]
  • 五泉マックススーパーセンター - にいつフードセンター、ドラッグストアみかづき、衣料品店などが入るショッピングセンター(スーパーセンター)として1993年6月オープン[17]。店舗面積4,999 ㎡[17]。マックスやにいつフードの撤退後はサンキなどが入っている。

郵便

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集配郵便局

無集配郵便局

  • 安出郵便局
  • 猿和田郵便局
  • 五泉下町郵便局
  • 大蒲原郵便局
  • 越後川内郵便局
  • 橋田郵便局
  • 馬下郵便局

簡易郵便局

  • 巣本簡易郵便局
  • 木越簡易郵便局
  • 大蔵簡易郵便局

金融

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はばたき信用組合五泉支店

ライフライン

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交通

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五泉駅
 
村松駅バスターミナル

鉄道

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東日本旅客鉄道

1999年までは蒲原鉄道の路線があり、以下の駅が現在の市域に存在した。

バス

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五泉市では「五泉市公共交通時刻表」が発行されている。

路線バス

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市内発着の路線バスは、新潟市秋葉区の新津地区中心部に至る路線と、阿賀野市安田地区中心部に至る路線の2路線で、いずれも新潟交通観光バス京ヶ瀬営業所が運行している。2010年(平成22年)9月末までは蒲原鉄道グループも路線バスを運行していた(詳細は蒲原鉄道#路線の変遷および五泉市ふれあいバス#沿革を参照)。

  • 大関線
    • SG1 五泉営業所 - 五泉駅前 - 本町二丁目 - (新関駅前 - 大関 - 滝谷 - 新津駅)
  • 保田線
    • SG2 五泉営業所 - 五泉駅前 - 本町二丁目 - 論瀬十字路 - (保田車庫 - 大曲 - 保田原町 - 堀越 - 水原 - 阿賀野市役所)

コミュニティバス

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  • 加茂市営市民バス
    • 「村松線」が1日3往復、加茂市中心部から村松地区中心部へ乗り入れている。
    • 村松駅前 - 西村松 - 大蒲原 - 高松 - 金割鉱泉前 - (七谷 - 狭口 - 加茂病院前 - 加茂駅前 - 市役所前)

高速バス

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市内発着の高速バスは県内線1路線。蒲原鉄道が運行している。

道路

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高速自動車国道

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一般国道

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県道

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主要地方道
一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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慈光寺のスギ並木
五泉市の春の花々の空撮映像。水芭蕉、村松公園の桜、チューリップ畑、東公園のぼたん
 
村松公園の桜
 
日帰り温泉施設 村松さくらんど温泉と物産直売所「よりね家」

祭事・催事 

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  • 八幡宮春季巡礼
  • 八幡宮秋季巡礼
  • 粟島神社祭礼
  • 日枝神社秋季例大祭
  • ひゃんで花火大会

学校

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高等学校
中学校
  • 五泉市立五泉中学校
  • 五泉市立五泉北中学校
  • 五泉市立川東中学校
  • 五泉市立村松桜中学校
小学校
  • 五泉市立五泉小学校
  • 五泉市立五泉南小学校
  • 五泉市立五泉東小学校
  • 五泉市立川東小学校
  • 五泉市立巣本小学校
  • 五泉市立橋田小学校
  • 五泉市立村松小学校
  • 五泉市立愛宕小学校
  • 五泉市立大蒲原小学校
特別支援学校
  • 新潟県立五泉特別支援学校
大学
  • 新潟大学農学部附属フィールド科学教育センター 耕地生産部村松ステーション

施設

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五泉市立図書館(2020年5月)
 
さくらんど会館(2020年5月)
文化施設
医療施設
  • 五泉中央病院
    南部郷総合病院(村松市街)と北日本脳神経外科病院(五泉市街)を合併して2020年に後者隣接地に開院した病院[21]
  • 南部郷厚生病院
    村松陸軍病院跡地にある病院。
体育施設
総合会館や村松体育館(さくらアリーナ)、プールなどの施設は2019年6月から有料化された[22]

著名な出身者

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脚注

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  1. ^ 下川耿史 『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』299頁 河出書房新社刊 2003年11月30日刊 全国書誌番号:20522067
  2. ^ 支所庁舎建設事業”. 五泉市. 2021年10月3日閲覧。
  3. ^ 村松支所新庁舎が完成」(PDF)『広報ごせん』第247号、五泉市、2016年4月10日、5頁。 
  4. ^ 歴代の市長”. 五泉市. 2021年3月7日閲覧。
  5. ^ “五泉ニット新拠点 店舗とカフェ併設 組合事務所を改修 7日開業”. 新潟日報. (2021年6月4日). オリジナルの2021年10月3日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/Nz3Nq 
  6. ^ しおぜ【塩瀬】コトバンク
  7. ^ a b ニット関連製品~五泉といえばニット、ニットといえば五泉~”. ふるさと名物応援宣言<関東>. 経済産業省 関東経済産業局. 2020年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月6日閲覧。
  8. ^ “洗えるマスク ニットでフィット 五泉のメーカー製造”. 新潟日報. (2020年4月3日). https://web.archive.org/web/20200424032417/https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20200403535327.html  - WayBack Machineによるアーカイブ
  9. ^ “新潟県五泉市に事業所持つ子会社を4月に統合 新潟県内で存在感を増すデンカ(東京都)”. にいがた経済新聞. (2020年3月16日). https://www.niikei.jp/32229/ 
  10. ^ “デンカ、デンカ生研を4月に合併 ヘルスケア事業を強化”. 新潟日報. (2019年10月17日). https://web.archive.org/web/20200424034002/https://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20191017501752.html  - WayBack Machineによるアーカイブ
  11. ^ 上谷高明「南桑山油田 アスファルテン析出の生産障害とその対策」『石油技術協会誌』第78巻、2013年、496-499頁、doi:10.3720/japt.78.496 
  12. ^ 新潟県 南桑山油田における新規油層の発見について』(プレスリリース)国際石油開発帝石、2015年6月22日https://www.inpex.co.jp/news/assets/pdf/20150622.pdf 
  13. ^ “里芋 「帛乙女」は自慢の娘 五泉特産・高級品、誕生30年 地道な品種改良、品質向上実る”. 毎日新聞. (2018年2月9日). オリジナルの2020年6月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200616151944/https://mainichi.jp/articles/20180209/ddl/k15/040/216000c 
  14. ^ 五泉市観光協会. “【公式】新潟県五泉市ってこんなところ「大地の恵みがあるまち」”. gosen-kankou.niigata.jp. 五泉市観光協会. 2024年9月21日閲覧。
  15. ^ a b “五泉進出のMAX、店舗面積9800平方メートル―年間販売23億5300万円。”. 日本経済新聞. (1990年7月21日). p. 22 地方経済面 新潟 
  16. ^ “イワコンハウス新潟、24年空きビル再開発 商業施設に”. 日本経済新聞. (2019年3月26日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42936370W9A320C1L21000/ 
  17. ^ a b “マックス、新潟五泉市のSCきょうオープン。”. 日本経済新聞. (1993年6月30日). p. 22 地方経済面 新潟 
  18. ^ ごせん桜アロマ事業」(PDF)『広報ごせん』第273号、五泉市、2017年5月10日、2頁。 
  19. ^ ごせん桜アロマ工房”. 五泉市. 2021年10月2日閲覧。
  20. ^ 五泉四華 花めぐり手帳”. 五泉市. 2020年4月6日閲覧。
  21. ^ “2病院統合 五泉中央病院が完成”. 新潟日報. (2020年1月16日). https://web.archive.org/web/20200424023344/https://www.niigata-nippo.co.jp/life/medical/news/20200116518953.html  - WayBack Machineによるアーカイブ
  22. ^ “五泉市、施設有料化で利用者大幅減 体育館やプールなど”. 新潟日報. (2020年2月5日). https://web.archive.org/web/20200424032825/https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20200205523072.html  - WayBack Machineによるアーカイブ

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