仙斎茶
仙斎茶(せんさいちゃ)とは、暗い緑がかった茶色のこと。 別表記で、千歳茶と書くこともある。
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16進表記 | #474b42 |
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RGB | |
出典 | 原色大辞典 |
概要
編集仙斎茶と千歳茶二つの表記があるが、どちらも由来は不明。 元の名を仙斎茶といい、後に縁起を担いで同音の「千歳」の字を当てた可能性が高い。 より古い色名に千歳緑(ちとせみどり、もしくはせんざいみどり)という常緑樹の葉にちなんだ色名があり、こちらにちなんだ可能性もある。
江戸時代の染色指南書『手鑑模様節用』には、「椋の実染め」という色と同じもので、「さわらび色」とも呼ばれているとある。
江戸時代後期にあたる文政の頃、京都や大阪に暮らす女性の羽織によく染められた色であった。
江戸時代中期から幕末までほぼ毎年刊行されていた川柳の句集『誹風柳多留』に「仙斎茶 後の女房が染め直し」という句があり、やや年かさの女性が好む色であったと思われる。
参考文献
編集- 福田邦夫『奇妙な色名事典』青娥書房 ISBN 4-7906-0140-4
- 福田邦夫『すぐわかる 日本の伝統色』東京美術 ISBN 4-8087-0784-5
- 吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN 4-87940-549-3