伊藤英嗣
経歴
編集1983年4月、早稲田大学政治経済学部入学。
大学在学中より音楽ライターとして活動。
1988年3月、早稲田大学政治経済学部卒業。
輸入盤店勤務を経て、『SPA!』『TVブロス』から音楽誌まで様々な雑誌への寄稿やCDライナーノーツの執筆や歌詞翻訳などを手がけ、更にフリーランスA&Rとしても活動する[1][2]。
1997年に自費出版で音楽雑誌クッキーシーンを創刊[3]。2009年に雑誌としての発行を休止するが、翌年からムックとして2冊刊行。現在もウェブマガジンなどの形で運営をつづけている[4][5]。
特徴
編集フリッパーズ・ギターおよびコーネリアス、クリエイション・レコーズ主宰者アラン・マッギー、さらにドミノ・レコーズ主宰者ローレンス・ベルらと直接的に交流しつつ活動を続けたことが、90年代のA&R活動の礎となっていた。それが彼の文筆活動にもフィードバックされている[6][7]。
クッキーシーン初期から、漫画やアニメに関する記事(もしくは大竹伸朗らによる漫画そのもの)をフィーチャー。黎明期から積極的にインターネットを活用(投稿音源のmp3掲載など[8])しており、メディアミックスの可能性を常に模索している。また論文調の対極にある独自の口語調文体(「(笑)」を多用)で執筆活動を行っている。
A&Rとして関わった主なアーティスト
編集- 暴力温泉芸者(中原昌也)
- パラダイス・ガラージ(豊田道倫)
- スターワゴン(PENPALSの前身)
- エドウィン・コリンズ(オレンジ・ジュースの中心人物)
- ザ・パステルズ
- ディヴァイン・デニス(トーレ・ヨハンソン率いるユニット)
- フライング・ソーサー・アタック[1][9]
著書
編集単著
編集- 『ネクスト・ジェネレーション ロック&ポップ・ディスクガイド 1980-1998』(ブルース・インターアクションズ、1998年)
共著
編集翻訳
編集- 『U2 世界の涯てまでも』(カーター・アラン著、大栄出版、1994年)
- 『クリエイション・レコーズ物語』(訳・監修、パオロ・ヒューイット著、太田出版、2003年)
- 『ピンク・フロイドの狂気』(マーク・ブレイク著、ブルース・インターアクションズ、2009年)
- 『ピンク・フロイドの神秘』(マーク・ブレイク著、ブルース・インターアクションズ、2009年)
- 『マイ・ブラッディ・ヴァレインタイン Loveless』(マイク・マクゴニガル著、スペースシャワーネットワーク、2009年)
- 『ハシエンダ マンチェスター・ムーヴメントの裏側』(ピーター・フック著、イースト・プレス、2012年)
監修
編集- 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 彼ら自身による証言』(デイヴ・トンプソン著、洋泉社、1993年)
- 『US Indie Pop Map』(ブルース・インターアクションズ、2000年)
- 『OUR CHOICE』(ブルース・インターアクションズ、2001年)
- 『北欧POP MAP』(スペースシャワーネットワーク、2007年)
- 『POP & ALTERNATIVE '00s 21世紀ロックへの招待』(音楽出版社、2010年)
- 『POP & ALTERNATIVE 2011 21世紀ロックの爆発』(音楽出版社、2011年)
脚注
編集- ^ a b 増井修責任編集TONE(トーン) 2007年 04月号 P66-67 / ユニバーサル・コンボ (2007/2)
- ^ Next Generation: Rock & Pop Disc Guide 1980-1998 著者略歴 / ブルース・インターアクションズ
- ^ “Cookie Scene Essential Guide POP & ALTERNATIVE '00s 21世紀ロックへの招待”. 音楽出版社. 2013年5月3日閲覧。
- ^ OTOTOYの学校講師紹介 https://ototoy.jp/school/teacher/info/26101
- ^ ザ・ストーン・ローゼズ: ロックを変えた1枚のアルバム 著者略歴 / イーストプレス
- ^ Next Generation: Rock & Pop Disc Guide 1980-1998 第1章インタビュー 小山田圭吾 / ブルース・インターアクションズ
- ^ クリエイション・レコーズ物語 / 監訳者あとがき Paolo Hewitt(原著) / 太田出版
- ^ OOPS!記事「クッキーシーン、サイトリニューアル」http://oops-music.com/news.php?nid=7804
- ^ ハシエンダ: マンチェスタームーヴメントの裏側 / P458 監訳者あとがき / イーストプレス