元犬
あらすじ
編集白犬は人間に近く、信心すれば来世には人間に生まれ変われる。
近くに住む(人間の)ご隠居からそんな話を聞き、一念発起して目黒不動にお百度を踏みに来た白い犬。
「できれば、今生のうちに人間になりたいと思います」
満願の日、一心不乱に祈っているとにわかに毛が抜け、あっという間に人間の姿になった。
大喜びした犬は、たまたま通りかかった件の隠居に事情を話し、『四郎』という名前を付けてもらって仕事の世話をしてもらう。
片岡さんという人のところで奉公をすることになった彼だが、つい犬の習性が出て失敗ばかり。
「焙炉(ほいろ)を火にかけてくれ」と言われ、『吼えろ』と聞きちがえて「ワンワン!」。
そのうち、女中のお元さんに用事ができ、片岡さんが「お元はいぬか?」と声をあげると四郎が勘違いして
「元は犬でございましたが、今朝がた人間になりました」
概要
編集サゲは、「お元はいぬ(いる)か」と「元は犬か」を引っ掛けた地口落ち。
『白犬は人間に近い』という俗信をもとにしたもので、説教などにも似たような内容の噺が存在する。
その他
編集元犬が初高座の落語家
編集脚注
編集出典
編集- ^ 『わんだふるぷりきゅあ!』通算21作目の『プリキュア』ED。その舞台裏をいち早く紹介 CGWORLD.JP 2024年4月5日 2024年9月12日 閲覧
参考
編集- 武藤禎夫「定本 落語三百題」解説