八芳園
日本の東京都港区にあるレストラン・結婚式場
八芳園(はっぽうえん)は、東京都港区白金台に所在する、1万2000坪の敷地内に庭園のあるレストラン・結婚式場である。明治学院大学、シェラトン都ホテル東京と近接している。庭園の名称は「四方八方どこを見ても美しい」に由来する。
正門 (2018年3月30日撮影) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒108-8631 東京都港区白金台1-1-1 北緯35度38分18秒 東経139度43分43.5秒 / 北緯35.63833度 東経139.728750度座標: 北緯35度38分18秒 東経139度43分43.5秒 / 北緯35.63833度 東経139.728750度 |
設立 | 1952年9月29日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1010401024257 |
事業内容 | ウエディング事業、宴集会・レストラン事業 |
代表者 |
代表取締役会長 長谷晴義 取締役社長 井上義則 |
資本金 | 1億円 |
純利益 | 5億5708万1000円(2018年9月期)[1] |
総資産 | 165億7444万8000円(2018年9月30日現在)[1] |
従業員数 | 360名 |
外部リンク | https://www.happo-en.com/ |
歴史
編集江戸時代前期には譜代の江戸幕府旗本・大久保忠教(彦左衛門)の屋敷(ただし、現在の園全域ではなく一部が彦左衛門の屋敷地)であったが、その後薩摩藩の抱屋敷、島津家(松平薩摩守)の下屋敷を経て、明治時代に渋沢喜作の手に渡る[2]。
1915年(大正4年)、実業家・久原房之助[3]邸宅時に現在の建物と庭園が整備された。戦後久原(当時公職追放中)は、銀座や築地で料亭などの経営を手がけていた長谷敏司[4]に、海外からの旅行者(賓客)向けに、日本庭園を生かした本格的な料亭の共同経営を持ちかけ、自ら「八芳園」と命名し1950年(昭和25年)に創業。数年後全面的に長谷側の所有となり、経営が本格化した[2]。
2022年(令和4年)5月23日、日米首脳会談のため来日していたアメリカ合衆国大統領のジョー・バイデンと、日本国首相の岸田文雄が八芳園を訪れ、敷地内の料亭「壺中庵」にて日米首脳の夕食会が催された[5]。
料亭
編集現在の八芳園は株式会社八芳園[6]により運営され、結婚式場やパーティなどにも広く利用されている[7]。利用者は広大な庭園を散策でき、庭園内には横浜で生糸の貿易商を営んでいた田中平八[8]の建てた茶室が移築されている。
脚注
編集- ^ a b 株式会社八芳園 第67期決算公告
- ^ a b 八芳園の歴史 - (株)八芳園
- ^ 「鉱山王」の異名のあった実業家・政治家。
- ^ 長谷敏司(はせとしつか、1903年 - 1991年)は鳥取県八頭郡佐治村(現鳥取市佐治町)出身の実業家、長谷観光社長。『長谷敏司の歩んだ道』(八芳園刊、非売品、1982年)に詳しい、現在は息子が社長。
- ^ “バイデン大統領を八芳園で“おもてなし”過去には…”. テレビ朝日 (2022年5月24日). 2022年5月24日閲覧。
- ^ 株式会社としての正式な登記は1952年9月である。
- ^ “バイデン大統領と岸田首相、東京「八芳園」で夕食 来年創業80周年、会場は海外賓客用の料亭”. 日刊スポーツ (2022年5月23日). 2022年5月23日閲覧。
- ^ 通称「糸屋の平八」「天下の糸平」と呼ばれた長野県出身の実業家。