南薩縦貫道
南薩縦貫道(なんさつじゅうかんどう 英語: NANSATSU JUKAN ROAD、NANSATSU JUKAN EXPWY)は、鹿児島県鹿児島市を起点とし、鹿児島県枕崎市に至る延長約40 kmの地域高規格道路である。
地域高規格道路 (無料/有料) | |
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南薩縦貫道 | |
地図 | |
路線延長 | 約40 km |
陸上区間 | 約40 km |
制定年 | 1994年 |
開通年 | 2010年 - 2017年 |
起点 | 鹿児島県鹿児島市田上八丁目 (鹿児島IC) |
主な 経由都市 |
鹿児島県南九州市 |
終点 | 鹿児島県枕崎市東本町 (東本町交差点) |
接続する 主な道路 (記法) |
E3九州自動車道 E3A南九州西回り自動車道 指宿スカイライン 国道225号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
1994年12月16日に候補路線に、1998年6月16日に計画路線に指定され、2017年3月26日に知覧金山水車ICから南九州知覧ICまでの区間が開通したことにより全線が開通した。
鹿児島ICから山田IC(指宿スカイライン)まで及び、南九州川辺ダムICから南九州知覧ICまでの区間は自動車専用道路として供用されており、山田ICから南九州川辺ダムICまで及び、南九州知覧ICから枕崎市までの区域は一般道路として供用されている[1]。
概要
編集自動車専用道路として、指宿スカイラインの鹿児島IC - 谷山IC間、南九州川辺ダムIC - 南九州知覧IC間が供用されている。また一般道路として霜出道路が供用されている。
谷山IC - 南九州川辺ダムIC間および塗木 - 枕崎間は計画路線となっているが、谷山IC - 南九州川辺ダムIC間および塗木交差点 - 枕崎市間は既存道路の改良による整備を行い、2017年3月26日に知覧金山水車IC - 南九州知覧IC間が開通したことで南薩縦貫道全線の整備完了となった[2]。
なお、2023年12月に枕崎市通り会連合会より全線自動車専用道路化を求める要望書が県に提出されている[3]。
歴史
編集- 1988年(昭和63年)3月29日 : 鹿児島IC - 谷山IC間 (7.6 km) が指宿スカイライン3期として開通[4]。
- 1994年(平成6年)12月16日 : 建設省(現・国土交通省)が地域高規格道路の候補路線に指定。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)12月17日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC間 (6.5 km) を調査区間に指定。
- 2000年(平成12年)12月20日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC間 (6.5 km) を整備区間に指定。
- 2004年(平成16年)12月22日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州川辺IC間 (6.5 km) の起工式を実施。
- 2006年(平成18年)3月31日 : 南九州川辺IC - 南九州知覧IC間 (5.7 km) を調査区間に指定。
- 2009年(平成21年)3月13日 : 知覧道路を整備区間に指定[5]。
- 2010年(平成22年)8月27日 : 南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC間 (4.0 km) 開通[6]。
- 2012年(平成24年)
- 2016年(平成28年)3月27日 : 南九州川辺IC - 知覧金山水車ICおよび南九州知覧IC - 知覧交差点 - 塗木交差点(一般道路)が開通[9][10]。
- 2017年(平成29年)3月26日 : 知覧金山水車IC - 南九州知覧IC間が開通。これにより一般道整備区間を含め、南薩縦貫道が全線開通する[11]。
各事業区間
編集川辺道路(自動車専用道路)
編集県道19号の一部区間であり、南九州川辺ダムIC - 南九州川辺ICまでの区間。総延長 6.5 km。2010年8月27日に南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC間 (4.0 km) が開通し[6]、2012年8月8日には南九州神殿IC - 南九州川辺IC間 (2.5 km) が開通、これにより川辺道路は全線開通した[8]。
知覧道路(自動車専用道路)
編集県道27号の一部区間として建設される、南九州川辺IC - 南九州知覧ICまでの区間。総延長3.9 km[12]。この区間は自動車専用道路として整備。2016年3月27日に南九州川辺ICから知覧金山水車ICまでの区間が開通[9][10]。2017年3月26日に知覧金山水車ICから南九州知覧IC間が開通し全線開通した[11]。
知覧道路(一般道路)
編集県道27号の一部区間として建設される、南九州知覧ICから知覧交差点までの区間。総延長1.8 km。この区間は一般道路として供用。2016年3月27日に開通[10]。
霜出道路(一般道路)
編集県道27号(知覧交差点 - 瀬世交差点)、県道34号(瀬世交差点 - 塗木交差点)の一部区間として建設される、知覧交差点から南九州市知覧町西元の塗木交差点までの区間。総延長3.4 km。2012年4月17日に整備区間となった。一般道路として供用。2016年3月27日に全線が開通[9][13]。
インターチェンジなど
編集- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が開通済みの区間を示している。
- ☆は指宿スカイラインのインター•料金所でもあることを示す。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から | 備考 | 所在地 |
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E3 九州自動車道 福岡・熊本方面 | |||||
29 | 鹿児島IC☆ | E3A 南九州西回り自動車道 鹿児島東西幹線道路 国道3号鹿児島バイパス |
0.0 | 鹿児島市 | |
- | 山田TB☆ | 2.5 | |||
山田IC☆ | 県道35号永吉入佐鹿児島線 | 2.8 | |||
中山IC☆ | 4.9 | ||||
谷山IC☆ | 指宿スカイライン(県道17号) | 7.6 | |||
県道20号(谷山IC - 錫山入口交差点、現道活用区間) | |||||
県道19号(錫山入口交差点 - 南九州川辺ダムIC、現道活用区間) | |||||
南九州川辺ダムIC | 県道19号鹿児島川辺線 | 0.0 | 南九州市 | ||
- | 軸屋TN | 総延長 495m | |||
南九州神殿IC | 県道19号鹿児島川辺線 | 4.0 | |||
南九州川辺IC | 国道225号 | 6.5 | |||
- | 知覧TN | 総延長 1135m | |||
知覧金山水車IC | 県道27号頴娃川辺線 | 9.6 | |||
南九州知覧IC | 10.4 | ||||
知覧交差点 | 県道27号頴娃川辺線 | 一般道路 | |||
瀬世交差点 | 県道27号頴娃川辺線 | ||||
塗木交差点 | 県道34号枕崎知覧線 県道262号霜出南別府線 |
||||
県道34号(塗木交差点 - 東本町交差点、現道活用区間) | |||||
枕崎市(終点) |
車線・最高速度・料金
編集☆は指宿スカイラインの本線でもあることを示す。
区間 | 自動車専用・一般道路別 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 有料/無料 |
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鹿児島IC - 山田IC ☆ | 自動車専用 | 4=2+2 | 70 km/h (指定) |
有料 |
山田IC - 谷山IC ☆ | 無料 | |||
谷山IC - 下福元三叉路 | 一般道路 | 2=1+1 | 50 km/h (指定) | |
下福元三叉路 - 錫山入口交差点 | 60 km/h (法定) | |||
錫山入口交差点 - 南九州川辺ダムIC | ||||
南九州川辺ダムIC - 南九州知覧IC | 自動車専用 | 70 km/h (指定) | ||
南九州知覧IC - 枕崎市木原町 | 一般道路 | 50 km/h (指定) | ||
枕崎市木原町 - 東本町交差点 | 40 km/h (指定) |
トンネル
編集☆は指宿スカイラインのトンネルでもあることを示す。
- 西陵トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)☆
- 広木トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)☆
- 山田トンネル(鹿児島IC - 山田IC間)☆
- 中山トンネル(中山IC - 谷山IC間)☆
- 滝之下トンネル(中山IC - 谷山IC間)☆
- 軸屋トンネル(総延長 495 m、南九州川辺ダムIC - 南九州神殿IC間)
- 知覧トンネル(総延長1135 m、南九州川辺IC - 知覧金山水車IC間)
脚注
編集- ^ “道路施設情報”. 鹿児島県道路公社. 2021年9月3日閲覧。
- ^ a b 『南日本新聞』 2012年9月21日付 4面(南薩縦貫道 15年度までに完成 谷山以南も既存道活用)
- ^ 「南薩縦貫道の自動車専用化を」枕崎市通り会が県へ要望、5563人分の署名も
- ^ 公社概要 - 鹿児島県道路公社 2012年6月4日閲覧。
- ^ 平成21年第2回県議会提案理由説明要旨 - 鹿児島県 2012年6月4日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 南薩縦貫道川辺道路(南九州川辺ダムIC〜南九州神殿IC間)が開通しました! - 鹿児島県 2012年6月4日閲覧。
- ^ 『南日本新聞』 2012年6月9日付 4面(南薩縦貫道 車専用を一部一般道に)
- ^ a b 『南日本新聞』 2012年8月9日付 4面(川辺道路が全線開通)
- ^ a b c 『南日本新聞』 2016年2月3日付26面(南薩縦貫道未開通区間8.3キロ、来月27日利用開始)
- ^ a b c “南薩縦貫道が一部区間開通(鹿児島県)”. 鹿児島読売テレビ. 2016年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月29日閲覧。
- ^ a b 『南日本新聞』 2017年1月7日付28面(南薩縦貫道3月26日全通、「県、金山水車-知覧整備」)
- ^ 新規事業採択時評価結果(平成20年度新規事業化箇所) (PDF) - 国土交通省 2012年6月4日閲覧。
- ^ 知覧地域審議会「第1次南九州市総合計画後期基本(案)」答申に当たっての主な意見 答申に当たっての主な意見 - 南九州市、2014年8月30日閲覧。