大曲市
日本の秋田県にあった市
大曲市(おおまがりし)は、秋田県に存在していた市である。2005年(平成17年)に周辺の町村と合併して大仙市となった。
おおまがりし 大曲市 | |||||
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廃止日 | 2005年3月22日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 大曲市、仙北郡神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町 → 大仙市 | ||||
現在の自治体 | 大仙市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 秋田県 | ||||
市町村コード | 05208-6 | ||||
面積 | 104.69km2. | ||||
総人口 |
38,794人 (推計人口、2005年3月1日) | ||||
隣接自治体 |
横手市 仙北郡:南外村、神岡町、西仙北町、中仙町、仙北町、美郷町 平鹿郡:大雄村、大森町 | ||||
市の木 | 欅 | ||||
市の花 | サルビア | ||||
大曲市役所 | |||||
所在地 |
〒014-8601 秋田県大曲市花園町1-1 | ||||
座標 | 北緯39度27分11秒 東経140度28分32秒 / 北緯39.45308度 東経140.47544度座標: 北緯39度27分11秒 東経140度28分32秒 / 北緯39.45308度 東経140.47544度 | ||||
ウィキプロジェクト |
地理
編集歴史
編集秋田藩士石井忠行による『伊頭園茶話』に「享保十五年(1730年)に大麻刈を大曲に改めた」と記されている[1]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い仙北郡大曲村・花館村・内小友村・大川西根村・藤木村・四ツ屋村,平鹿郡角間川村が成立。
- 1891年(明治24年)7月9日 - 大曲村が町制施行し大曲町となる。
- 1896年(明治29年)9月30日 - 角間川村が町制施行し角間川町となる。
- 1947年(昭和22年)8月1日 - 集中豪雨による水害[2]。同年8月14日、昭和天皇の戦後巡幸の際には、天皇から町長に激励の「お言葉」があった[3]。
- 1954年(昭和29年)5月3日 - 仙北郡大曲町・花館村・内小友村・大川西根村・藤木村・四ツ屋村が合併し大曲市となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 平鹿郡角間川町を編入。
- 2005年(平成17年)3月22日 - 仙北郡神岡町・西仙北町・中仙町・協和町・南外村・仙北町・太田町との合併により大仙市が発足し消滅。大仙市大曲となった。
行政
編集歴代市長
編集特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[4]。
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 福原定吉 | 1954年(昭和29年)5月22日 | 1957年(昭和32年)8月7日 | 辞職 |
2 | 板谷五郎左衛門 | 1957年(昭和32年)8月22日 | 1967年(昭和42年)5月13日 | |
3 | 最上源之助 | 1967年(昭和42年)6月24日 | 1979年(昭和54年)9月2日 | 在任中に死去 |
4 | 伊藤功 | 1979年(昭和54年)10月21日 | 1987年(昭和62年)10月20日 | |
5 | 高橋司 | 1987年(昭和62年)10月21日 | 2003年(平成15年)10月20日 | |
6 | 栗林次美 | 2003年(平成15年)10月21日 | 2005年(平成17年)3月21日 | 廃止 |
教育
編集高等学校
編集中学校
編集- 大曲市立
- 大曲中学校
- 大曲西中学校
- 大曲南中学校
小学校
編集- 大曲市立
- 大曲小学校
- 東大曲小学校
- 花館小学校
- 内小友小学校
- 大川西根小学校
- 藤木小学校
- 四ツ屋小学校
- 角間川小学校
幼稚園
編集- 大曲市立
- 大曲南幼稚園
- 大曲北幼稚園
保育園
編集- 私立
- 内小友保育園
- 大川西根保育園
- 藤木保育園
- 大曲南保育園
- 大曲中央保育園
- はなだて保育園
- 四ツ屋保育園
- 大曲乳児保育園
- 大曲東保育園
- 大曲北保育園
- 角間川保育園
- 高畑保育園
特別支援学校
編集- 秋田県立大曲養護学校(現・秋田県立大曲支援学校)
交通
編集鉄道
編集道路
編集観光
編集- 全国花火競技大会(8月下旬)
- 毎年8月第4土曜日には70万人前後の観光客が国内外から押寄せる。河川の増水の影響が出ない限り雨天決行する。
出身有名人
編集- 根本龍太郎 - 政治家
- 御法川信英 - 政治家
- 福原定吉 - 政治家。初代市長
- 寺田典城 - 秋田県知事
- 小池一夫 - 漫画原作者
- 藤井帰一郎 - 教育者
- 三森英逸(郷土史家)
- 荒井献(新約聖書学者)
- 棟方宏一 - 元テレビ朝日アナウンサー
- 竹内幸輔 - 声優、元お笑い芸人(あばれヌンチャク)
- 高橋和孝 - 「ポポロ通信」元編集長
- 大黒富治 - 歌人
- 柴田安子 - 画家
- 高橋義政 - 元宮内庁官僚
- 大戸嵜岩枩 - 力士
- 川村琢 - 農業経済学者
- 高群佐知子 - 将棋女流棋士
- 須田祐介 - 俳優・声優
- 佐藤和豊 - 編曲家
- 有明葵衣 - 元バスケットボール選手[5]
ゆかりのある著名人
編集- 藤井玄淵(龍角散の創始者。六郷に住み、大曲にも長く住していた)[6]
- 藤井玄信(秋田藩の医者)
- 藤井正亭治(佐竹義堯の御典医)、大曲と江戸とを行き来する生活であったという[7]
- 藤井得三郎(正亭治の子)、今の秋田県大曲の出身[8]で、族籍は東京府平民[9]。
架空の人物
編集- 野原ひろし - 野原しんのすけの父
- 大曲ハナビ - 新幹線変形ロボ シンカリオンZの登場人物
脚注
編集- ^ 藤原優太郎「羽州街道をゆく」無明舎出版、2002年 ISBN 4-89544-320-5
- ^ 「奥羽本線も不通 秋田の出水被害増す」『朝日新聞』1947年(昭和22年)8月5日4面
- ^ 宮内庁『昭和天皇実録第十』東京書籍、2017年3月30日、414頁。ISBN 978-4-487-74410-7。
- ^ 歴代知事編纂会 1983, 315-317頁.
- ^ “有明葵衣”. バスケットボールデータベース (2021年6月7日). 2022年3月2日閲覧。
- ^ 『秋田人名大事典・第二版』(2000年)P486
- ^ [大曲市史・下巻、P225]
- ^ [明治・大正人物史の第13巻より]
- ^ [人事興信録の第4版より]
参考文献
編集- 歴代知事編纂会 編集『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第1、歴代知事編纂会、1983年。