大澤省三
大澤 省三(おおさわ しょうぞう、1928年10月2日 - 2022年5月27日)は、日本の生物学者。専門は、分子遺伝学。学位は、理学博士(名古屋大学)。名古屋大学及び広島大学名誉教授。
1984年、バクテリアの1種のマイコプラズマが、変則的な遺伝暗号を使っていることを発見。この現象を説明する学説としてコドン捕獲説を提唱したことで知られる。
2022年5月27日に病気のため死去したことが6月1日に報道された[1]。
経歴
編集- 旧制愛知一中卒業69回生
- 1951年 名古屋大学理学部生物学科卒業
- 1953年 名古屋大学理学部生物学科助手
- 1954年 -1955年 Research Fellow and Assistant at Rockefeer Institute for Medical Research, New York; A.E Mirsky Lab.
- 1960年 理学博士(酵母の可溶性RNAに関する研究)
- 1961年 名古屋大学理学部分子生物学研究施設助教授
- 1963年 広島大学原爆放射能医学研究所生化学部門教授
- 1978年 Visiting Professor, Max-Planck Institut fuer Molekulare Genetik, Berlin
- 1981年 名古屋大学理学部生物学科教授
- 1992年 名古屋大学名誉教授
- 1992年 - 2001年 JT生命誌研究館顧問
- 1993年 広島大学名誉教授
受賞歴
編集主な著書(共著含む)
編集- 1959年 細胞核ー特に細胞化学の立場から 岩波書店
- 1963年 核酸ーその生物学・化学・物理学 広川書店
- 1967年 スターン:細胞生物学 広川書店
- 1995年 Evolution of the Genetic Code. Oxford University Press
- 1997年 遺伝暗号の起源と進化 (Evolution of the Genetic Code の和訳) 共立出版
- 2002年 DNAでたどるオサムシの系統と進化 哲学書房
- 2004年 Molecular Phylogeny and Evolution of Carabid Ground Beetles. Springer Verlag Tokyo
脚注
編集- ^ 「大澤省三さん死去 名古屋大・広島大名誉教授」中日BIZナビ 2022年6月1日
- ^ “中日文化賞 受賞者一覧”. 中日新聞. 2022年6月1日閲覧。