尾張丘陵

濃尾平野東側にある丘陵

尾張丘陵(おわりきゅうりょう)とは、愛知県中西部(旧尾張国東部)、濃尾平野東側にある丘陵(名古屋市内なら守山区名東区天白区緑区など)。

尾張丘陵
標高 200 m
所在地 日本の旗 日本愛知県西部
位置 北緯35度06分20.2秒 東経136度57分46.3秒 / 北緯35.105611度 東経136.962861度 / 35.105611; 136.962861座標: 北緯35度06分20.2秒 東経136度57分46.3秒 / 北緯35.105611度 東経136.962861度 / 35.105611; 136.962861
山系 尾張丘陵
尾張丘陵の位置(愛知県内)
尾張丘陵
尾張丘陵 (愛知県)
尾張丘陵の位置(日本内)
尾張丘陵
尾張丘陵 (日本)
プロジェクト 山
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概要

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竜泉寺丘陵、鳴子丘陵、有松丘陵、東山丘陵[1]など全てを含み尾張丘陵と呼ばれる[2]。丘陵の北部は海抜200メートル前後で、木曽川南側の犬山市から南東方向へ、小牧市春日井市などを経て、豊田市瀬戸市境の猿投山の南麓(概ね東端は矢作川[3])へと続いている。ここからは南西方向へ向きを変え、海抜約100メートル以下のなだらかな丘陵として、長久手市日進市豊明市名古屋市東部などを経て、知多半島北部の東海市大府市知多丘陵に連なる。

丘陵南部では、東側に尾張三河国境である境川が流れている。さらにその東側は岡崎市刈谷市安城市などの西三河平野となる。

丘陵の多くは、昭和の中期ごろからベッドタウンとして断続的に開発が進んでおり、2021年令和3年)現在も長久手市や日進市を中心に人口が増加傾向にある。

地層

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650〜100万年前に現在の伊勢湾のあたりには、東海湖と呼ばれる淡水湖(のちの年魚市潟)があり[4]、それを取り巻く地域に砂・粘土・シルトなどが堆積し、尾張丘陵に堆積したものを矢田川累層と呼ぶ。のちに矢田川累層を不整合に覆ったものが唐山層や八事層となる。

東海湖域で堆積し、濃尾平野のものは瀬戸層群、知多半島のものは常滑層群、伊勢湾西岸部のものは庵芸層群と呼ばれ、これら全てを東海層群と総称することもある[2]

主な山・川

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河川

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公園

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教育

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知の拠点あいち
 
名古屋大学

知の拠点あいち」(豊田市瀬戸市)など、産学官連携による共同研究開発拠点や学術研究拠点の整備が進められている。

また、名古屋市の北郊から東郊の丘陵地域(犬山市 - 岡崎市)にかけて、多くの学園都市が形成されている。とくに、地下鉄名城線鶴舞線名鉄豊田線沿線などには、多くの大学のキャンパスが集中して立地している。

大学・研究機関

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国立

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県立

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名古屋市立

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私立

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主な鉄道・道路

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鉄道

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高速道路・有料道路

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幹線道路

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尾張丘陵に存在する自治体・主な住宅地

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脚注

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注釈

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  1. ^ 名古屋市側の名称。長久手市側の名称は「ほとぎの里緑地」。
  2. ^ 余談であるが、あみんのアルバムIn the primeに収録されている「神様のご褒美」という曲には彼女たちの出身校(椙山女学園大学星ヶ丘キャンパス)付近が描写されており、学校が丘陵地にあることがうかがえる。
  3. ^ 駅はなく、通過のみ
  4. ^ 概ね池下駅より東。
  5. ^ 概ね谷口交差点付近より東。
  6. ^ 名古屋市昭和区の「山中」交差点(国道153号飯田街道)交点)付近のみ
  7. ^ 岐阜県可児市の一部も含む。
  8. ^ a b 市営本地荘(名古屋市守山区)、県営本地ヶ原住宅(尾張旭市)
  9. ^ a b 厳密には三河地方に属するが、市域の一部が当丘陵にかかる。

出典

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  1. ^ 東山キャンパス,名古屋市域の地形概要名古屋大学 強震観測Web)
  2. ^ a b 相生山の歴史”. 名古屋市. 2023年1月13日閲覧。
  3. ^ 愛知県の地形・地盤”. ジオテック株式会社. 2021年5月21日閲覧。
  4. ^ 東海層群の層序と東海湖堆積盆地の時代的変遷”. 豊橋市自然史博研. 2023年1月13日閲覧。

関連項目

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  NODES