川口屋正蔵
江戸時代の江戸の地本問屋
来歴
編集正栄堂、川正と号す。川口氏。文政[注 1]から嘉永期にかけて営業していた。始め京橋銀座4丁目、後天保期に両国広小路左衛門店、嘉永期に南飯田町善兵衛店、山城町林蔵店で営業している。主に歌川広重や歌川国芳の錦絵を出版している。嘉永5年(1852年)4月に問屋株を恵比寿屋庄七に譲っている。
作品
編集- 歌川広重 『(一幽斎描き)東都名所』 横大判 錦絵揃物 天保2年頃
- 歌川広重 『四季江戸名所』 中短冊判 錦絵揃物 天保5年頃
- 歌川広重 『花鳥画』 中短冊判 錦絵 天保
- 歌川広重 『名所絵』中短冊判 錦絵
- 歌川広重 『浪花名所図会』 横大判 錦絵10枚揃 天保5年(1834年)ころ 栄川堂版とあり川口屋正蔵版か三田屋喜八郎版か未詳
- 歌川国芳 『里すゞめねぐらの仮宿』 大判3枚続 弘化2年‐弘化3年
- 歌川国芳 『宮本武蔵と巨鯨』 大判3枚続 錦絵 嘉永
脚注
編集注釈
編集- ^ 『浮世絵の基礎知識』は寛政からとする。