明和町 (三重県)
三重県多気郡の町
明和町(めいわちょう)は、三重県中南勢地域に位置する町。多気郡に属する。
めいわちょう 明和町 | |||||
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斎宮跡・さいくう平安の杜 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東海地方、近畿地方 | ||||
都道府県 | 三重県 | ||||
郡 | 多気郡 | ||||
市町村コード | 24442-2 | ||||
法人番号 | 6000020244422 | ||||
面積 |
41.06km2 | ||||
総人口 |
22,054人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 537人/km2 | ||||
隣接自治体 | 伊勢市、松阪市、多気郡多気町、度会郡玉城町 | ||||
町の木 | 槇 | ||||
町の花 | のはなしょうぶ(どんど花) | ||||
明和町役場 | |||||
町長 | 下村由美子 | ||||
所在地 |
〒515-0332 三重県多気郡明和町大字馬之上945番地 北緯34度32分52秒 東経136度37分25秒 / 北緯34.54767度 東経136.6235度座標: 北緯34度32分52秒 東経136度37分25秒 / 北緯34.54767度 東経136.6235度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集伊勢街道沿いにあり、古代には天皇の名代として伊勢神宮に奉仕した斎王の住んだ斎宮(斎宮寮)があった。
群馬県にも同表記の明和町(めいわまち)が存在し、両町で友好交流提携・災害相互応援協定を締結している[1]。両町は町名だけでなく、町章に三日月を象ったデザインを採用していると言う共通点も存在する。
地理
編集- 松阪市と伊勢市の間に位置し、伊勢湾に面している。郵便番号は松阪市と同じ515から始まり、市外局番は伊勢市などと同じ0596である。
- 多気郡に属し基本的に松阪市との結びつきが強い。また、ゴミの処理や火葬場等は伊勢市・度会郡と一部事務組合を形成している。
- 町域はおおむね平坦で、土地は肥沃である。町内約2,200haの農地のうち、約550haが国営宮川用水から受水している。
自然
編集- 河川:祓川、笹笛川、大堀川
隣接する自治体
編集歴史
編集飛鳥時代から平安時代にかけて、649年(大化5年)までは伊勢神宮を管理する神だちが、以降1330年ころまで斎宮が設置され、周辺の大半は神宮領となる。江戸時代には藤堂藩、鳥羽藩、紀州徳川藩、神宮領が混在していた。
町名の由来
編集斎明村から「明」を、三和町から「和」をとって「明和」と名付けられた。いわゆる合成地名である。尚、斎明村も斎宮村の「斎」と明星村の「明」からとった合成地名であった。
沿革
編集- 1958年(昭和33年)9月3日 - 多気郡三和町・斎明村が合併して神郷町(しんごうちょう)が発足。即日改称して明和町となる。
- 1979年(昭和54年)3月 - 斎宮跡が国の史跡に指定される。
- 1988年(昭和63年)6月 - 町民憲章を制定する。
- 1989年(平成元年)10月 - 斎宮歴史博物館が開館する。
- 1999年(平成11年)10月 - いつきのみや歴史体験館が開館する。
- 2001年(平成13年)11月1日 - 大字上野・明星・平尾の各一部を伊勢市に編入。伊勢市の一部(柏町の一部)を編入。
- 2004年(平成16年) - 多気郡多気町・勢和村・度会郡度会町・玉城町との合併協議会が解散。
- 2015年(平成27年)4月 - 「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮」が日本遺産に認定される[2]。
人口
編集明和町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 明和町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 明和町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
明和町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
編集- 町長:下村由美子(2024年3月24日 - )
- 町議会:議員定数14名
※なお、衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第4区」[3]、三重県議会議員選挙の選挙区は「多気郡選挙区」(定数:2)[4]となっている。
地区
編集- 旧三和町(北部)
- 大淀地区 - 大淀甲、大淀乙、大淀、大堀川新田、山大淀
- 下御糸地区 - 八木戸、濱田、根倉、北藤原、南藤原、内座、養川、養川甲、養川乙、川尻、中村、田屋、志貴
- 上御糸地区 - 行部、前野、佐田、馬之上、中海、坂本
- 旧斎明村(南部)
経済
編集産業
編集- 農業:米(御絲米)、ダイコン(伊勢たくあんの原料となる御薗大根の主産地である[5])、イチゴ、トマト、メロン、スイカ、キュウリ、アスパラ菜
- 漁業:黒海苔、ヒジキ、小女子、バカ貝(アオヤギ)、アサリ
- 地場産業:天然藍染の御糸織
日本郵政グループ
編集(2012年12月現在)
- 日本郵便株式会社
- 明和郵便局 - 集配局。
- 下御絲郵便局
- 明星郵便局
- 大淀郵便局
- 明和有爾中簡易郵便局
- 明和竹川簡易郵便局
- 上御糸簡易郵便局
- ゆうちょ銀行
- 名古屋支店 イオンモール明和内出張所(中村)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
- この他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されている(ホリデーサービス実施局は無し)。
明和町全域の郵便番号は「515-03xx」(明和郵便局の集配担当)となっている。
本社を置く企業
編集地域
編集教育
編集中学校
編集小学校
編集- 明和町立斎宮小学校
- 明和町立修正小学校(2023年3月31日閉校[6])
- 明和町立明星小学校
- 明和町立大淀小学校
- 明和町立上御糸小学校
- 明和町立下御糸小学校
その他
編集交通
編集鉄道
編集- 中心となる駅:斎宮駅
路線バス
編集- 明和町町民バス
- 伊勢市コミュニティバス「おかげバス」(山大淀で明和町町民バスに接続する便がある[7])
道路
編集伝統工芸
編集ともに三重県指定伝統工芸品。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集明和町の観光客数は年間18万人程度で推移していたが、2015年の日本遺産認定で同年は20万人を突破した[2]。
名所・旧跡
編集- 斎宮跡(国の史跡)
- 斎宮歴史博物館
- いつきのみや歴史体験館
- さいくう平安の杜
- 斎宮跡ジオラマ
- 斎宮のハナショウブ群落(国の天然記念物)
- 隆子女王墓
- 水池土器製作遺跡
- 鳥墓の神だち跡
観光スポット
編集祭事・催事
編集著名な出身者
編集脚注
編集- ^ “第124回 「三重県の明和町と災害相互応援」”. 明和町. 2014年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月20日閲覧。
- ^ a b 吉野淳一「知名度向上へ知恵絞る 明和の斎宮跡ストーリー日本遺産1年」中日新聞2016年4月4日付朝刊、三重版14ページ
- ^ 衆議院小選挙区図 (PDF) 三重県選挙管理委員会
- ^ 県議会議員の選挙区と定数 Archived 2011年4月21日, at the Wayback Machine. 三重県選挙管理委員会
- ^ 伊勢市 編『伊勢市史』伊勢市役所、昭和43年3月31日、954p.(689 - 690ページより)
- ^ “修正小学校及び旧暁幼稚園利活用事業者の募集について【事業者決定】”. 明和町. 2023年3月13日閲覧。
- ^ “おかげバス「東大淀・日赤ルート」の運行区間を山大淀(明和町)まで延長”. 伊勢市交通政策課 (2016年10月1日). 2016年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月9日閲覧。
- ^ “三重が舞台の映画「ROUTE42」-明和町出身音楽家・長岡成貢さんがあいさつ”. 伊勢志摩経済新聞 (2013年6月20日). 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月3日閲覧。
- ^ 『広報めいわ 平成26年(2014年)1月号』No.555、三重県明和町、平成26年1月1日、20p.(4ページ)