モッコウ
(木香から転送)
モッコウ(木香)とはキク科ドロミアエア属の植物。学名は Dolomiaea costus 。従来はトウヒレン属とされて Saussurea costus という学名だったが、2020年に変更された[1]。
モッコウ | |||||||||||||||||||||
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モッコウの花
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Dolomiaea costus (Falc.) Kasana & A.K.Pandey |
ワシントン条約の附属書Iに記載され、商業目的のための国際取引が全面的に禁止されている[2]。原産地の冷涼な気候を好むため、雲南省や北海道で栽培が行われている[3]。
生薬
編集生薬のモッコウ(日本薬局方の定義による)。
インド北部原産の多年生草本で、最大で1メートルになる。花は管状花のみで、夏期に暗紫色の花を咲かせる。太く硬い根は木香(モッコウ)という日本薬局方に収録された生薬であり、芳香性健胃作用がある。帰脾湯、女神散などの漢方方剤に使われる。薫香としても用いられる。
脚注
編集- ^ Dolomiaea costus, Plants of the World Online
- ^ 香る花と実 コスタス - 小川香料
- ^ モッコウ、日本薬学会