炭酸エステル(たんさんエステル、carbonate ester)は有機化学における官能基の一種で、炭酸の2つの水素原子をアルキル基で置き換えたものである。 RO − C ( = O ) − OR ′ {\displaystyle {\ce {RO-C(=O)-OR'}}} の構造を持つ[1]。
一般に酸性には強いが、塩基性条件下では容易に加水分解を受け、二酸化炭素とアルコールを発生する。
ホスゲンとアルコールの反応で合成するのが一般的である。炭酸ジフェニルとアルコールとのエステル交換反応、一酸化炭素とアルコールの金属触媒による反応なども用いられる。