炭酸ジエチル
炭酸ジエチル(たんさんジエチル、英: Diethyl carbonate)は、炭酸とエタノールからなる炭酸エステル。常温(25℃)では、低引火点の無色の液体。溶媒や、リチウム電池の電解液として使用される。消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]。
炭酸ジエチル Diethyl carbonate | |
---|---|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 105-58-8 |
ChemSpider | 7478 |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C5H10O3 |
モル質量 | 118.13 g/mol |
外観 | 無色の液体 |
匂い | エーテル様の芳香臭 |
密度 | 0.975 g/cm3 |
融点 |
-43℃ |
沸点 |
126-128℃ |
水への溶解度 | 難溶(1.88E4 mg/L) |
溶解度 | エタノール、ジエチルエーテル、クロロホルムに可溶 |
危険性 | |
EU分類 | 可燃性 (F) |
Rフレーズ | R11 |
Sフレーズ | S9 S16 S29 S33 |
引火点 | 25℃ |
発火点 | 445℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | 炭酸エチレン、炭酸ジメチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
性質
編集常温では無色の液体であるが、25℃で引火点となることから、日本の消防法では第4類危険物・第2石油類に分類される[2]。合成樹脂に対する侵蝕性がある[3]。エトキシカルボニル化剤や、ニトロセルロースの溶媒として利用される[2]。
脚注
編集- ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)
- ^ a b 製品安全データシート(労働衛生情報センター)
- ^ 国際化学物質安全性カード