無記名預金口座(むきめいよきんこうざ、Numbered bank account、直訳;連番銀行口座)は預金先の銀行員と口座所有者のみが、口座番号で預金を確認できる銀行口座である。ある程度の銀行秘密が保証され、政府の監視回避や節税、反体制派や犯罪行為の資金管理先と一般に捉えられることが多い。そのため、大半の金融管理当局では違法とみなしているが、国際規制上では伝統的に業務を続けてきたスイスオーストリアなど一部の西ヨーロッパ系銀行は認めている。当該地域の政府当局としては銀行に預金者と口座を照合し開示させる法制はなく、預金者は口座利用時に銀行が指定する個人認証を完了しなければならない[1]

現代の口座は完全な匿名性が保たれているわけではないが、口座開設者の名前を極力政府に公開しないよう務めている。 例えば、スイス銀行は他国に比べ管理する口座の記名の有無に関わらず計画的な詐欺の証拠が提示されないかぎり、単なる節税策としての資産報告漏れなどでは顧客情報を当局に提供しない。しかし、2009年のアメリカでのUBS脱税に伴う多国間条約交渉により今後は秘密の優位性が弱まる可能性がある[2][3]

関連項目

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脚注

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