逗子町
日本の神奈川県三浦郡に1889年から1943年まであった町
(田越村から転送)
逗子町(ずしまち)は、神奈川県の東南部、三浦郡に属していた町。
ずしまち 逗子町 | |
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廃止日 | 1943年4月1日 |
廃止理由 |
編入合併 逗子町、浦賀町、長井町、大楠町、北下浦村、武山村→横須賀市 |
現在の自治体 | 逗子市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 関東地方 |
都道府県 | 神奈川県 |
郡 | 三浦郡 |
市町村コード | なし(導入前に廃止) |
面積 | 17.14 km2. |
総人口 |
24,119人 (国勢調査、1940年) |
隣接自治体 | 鎌倉市、横浜市、横須賀市、葉山町 |
逗子町役場 | |
所在地 | 神奈川県三浦郡逗子町大字逗子 |
座標 | 北緯35度17分44秒 東経139度34分50秒 / 北緯35.29558度 東経139.58042度座標: 北緯35度17分44秒 東経139度34分50秒 / 北緯35.29558度 東経139.58042度 |
ウィキプロジェクト |
地理
編集- 河川:田越川
- 山:二子山、鷹取山、披露山
- 施設:横須賀海軍工廠造兵部火工工場久木分工場
歴史
編集- 1884年(明治17年)7月3日、郡区町村編制法により、桜山村、逗子村、山野根村、沼間村、池子村、久木村および小坪村が連合し、逗子村外六ヶ村が成立[1]。戸長役場は延命寺に置かれる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市町村制施行により、逗子村外六ヶ村を構成する7つの村が合併して三浦郡田越村(たごえむら)が成立。初代村長は高橋安行[1]。村役場は引き続き延命寺に置かれる。
- 1901年(明治34年)3月10日 - 逗子郵便受取所(後の逗子郵便局)が開設される[2]。
- 1903年(明治36年) - 私立第二開成中学校(現在の逗子開成中学校・高等学校)が開校。
- 1910年(明治43年)4月 - 横須賀警察署葉山分署(後の葉山警察署。逗子警察署の前身)を設置。
- 1913年(大正2年)4月1日 - 町制施行し、逗子町へ改称。
- 1920年(大正9年)4月1日 - 鎌倉三崎線、逗子停車場線、逗子田浦線、横浜逗子線が県道認定される[3]。
- 1922年(大正11年)4月10日 - 町立逗子実科高等女学校(現在の神奈川県立逗子高等学校)が開校。
- 1929年(昭和4年) - 岩下家一らが主導する逗子海岸(大崎地先)埋立計画で町政が混乱する。都市ガスが敷設される。
- 6月25日 - 逗子停車場三戸線が、県道認定される。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 湘南電気鉄道(後の京浜急行電鉄)逗子線開業、湘南逗子駅(後の逗子・葉山駅)開設。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 湘南電気鉄道神武寺駅が仮駅で開業。
- 1933年(昭和8年) - 神奈川県営水道が営業開始。
- 1937年(昭和12年) - 町役場完成(総工費45,000円)。海軍により、久木北部から池子にかけた一帯が弾薬庫用地として買収される(後の池子倉庫)。
- 1938年(昭和13年) - 池子倉庫(後の池子住宅地区及び海軍補助施設)が設置される。
- 1942年(昭和17年) - 湘南女学塾(現在の聖和学院中学校・高等学校)が開校。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 浦賀町、長井町、大楠町、北下浦村および武山村とともに横須賀市へ編入される。
行政
編集歴代村長
編集歴代の田越村村長
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 1 | 高橋安行 | 1889年(明治22年)5月23日 | 1890年(明治23年)7月28日 | |
2 | 2 | 高松佐織 | 1890年(明治23年)8月7日 | 1893年(明治26年)9月29日 | |
3 | 3 | 桐ヶ谷良吉 | 1893年(明治26年)10月18日 | 1898年(明治31年)5月1日 | |
4 | 4 | 林半助 | 1898年(明治31年)5月20日 | 1901年(明治34年)2月8日 | |
5 | 5 | 鈴木久左衛門 | 1901年(明治34年)3月6日 | 1902年(明治35年)7月28日 | |
6 | 6 | 小林藤三郎 | 1902年(明治35年)8月2日 | 1906年(明治39年)8月1日 | |
7 | 3 | 桐ヶ谷良吉 | 1906年(明治39年)8月2日 | 1910年(明治43年)8月1日 | |
8 | 7 | 桐ヶ谷新助 | 1910年(明治43年)8月20日 | 1912年(大正元年)11月8日 |
歴代町長
編集歴代の逗子町長
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 1 | 菊池兵之助 | 1912年 (大正元年) 11月30日 | 1916年(大正5年)4月14日 | |
2 | 2 | 池田敏介 | 1916年(大正5年)11月26日 | 1920年(大正9年)10月25日 | |
3 | 3 | 小林章司 | 1920年(大正9年)11月12日 | 1929年(昭和4年)7月5日 | |
4 | 4 | 篠原忠次郎 | 1929年(昭和4年)7月6日 | 1929年(昭和4年)11月23日 | |
5 | 5 | 藤宮惟一 | 1929年(昭和4年)11月24日 | 1932年(昭和7年)3月10日 | |
6 | 6 | 鈴木隆雄 | 1932年(昭和7年)3月11日 | 1932年(昭和7年)4月5日 | |
7 | 7 | 伊藤龍雄 | 1932年(昭和7年)4月6日 | 1937年(昭和12年)11月27日 | |
8 | 8 | 松岡富義 | 1939年(昭和13年)3月17日 | 1943年(昭和18年)3月31日 | 横須賀市に合併される |
地域
編集教育
編集- 逗子町立逗子実科高等女学校 - 現在の神奈川県立逗子高等学校
- 逗子開成中学校 - 現在の逗子開成中学校・高等学校
- 湘南女学塾 - 現在の聖和学院中学校・高等学校
- 逗子町第一国民学校 - 現在の逗子市立逗子小学校
- 逗子町第二国民学校 - 現在の逗子市立小坪小学校
交通
編集鉄道路線
編集道路
編集- 県道鎌倉三崎線 - 現在の神奈川県道311号鎌倉葉山線および国道134号
- 県道横浜逗子線 - 現在の神奈川県道205号金沢逗子線
- 県道逗子停車場線 - 現在の神奈川県道205号金沢逗子線および神奈川県道24号横須賀逗子線
- 県道逗子田浦線 - 現在の神奈川県道24号横須賀逗子線
- 県道逗子停車場三戸線 - 現在の神奈川県道311号鎌倉葉山線および国道134号
- 県道葉山逗子停車場線 - 現在の神奈川県道24号横須賀逗子線および神奈川県道207号森戸海岸線