盛岡市役所
岩手県盛岡市の執行機関としての事務を行う施設
盛岡市役所(もりおかしやくしょ)は、日本の地方公共団体である盛岡市の執行機関としての事務を行う施設(役所)である。職員数はおよそ1800人。
盛岡市役所 | |
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情報 | |
用途 | 盛岡市の市役所庁舎・事務施設 |
建築主 | 盛岡市 |
事業主体 | 盛岡市 |
管理運営 | 盛岡市 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造 |
階数 | 地上8階、地下1階 |
竣工 | 1962年10月(築60年) |
所在地 |
〒020-8530 岩手県盛岡市内丸12番2号 |
庁舎概要
編集耐震性
編集市役所本庁舎は1962年10月に竣工。築60年で、耐震診断の結果、建物の強度は基準の半分程度しかない[1]ことが明らかになっている。この強度は、震度6強程度の揺れで倒壊する水準である[2]。今後30年以内(2008年当時)に98%の確率で発生する宮城県沖地震[1]の際には、当市の区域にも大きな揺れが到達することが予想されたが、財政的制約から庁舎を建て替える余裕はなく、簡易な補強を実施したうえで「ボロを着てでも心は錦で頑張る」(市長)[2]としている。
“超高層庁舎”構想
編集庁舎に関する逸話として、建設当時の市長山本弥之助が、「庁舎は20階建てぐらいに」と述べたというものがある。しかし、完成した庁舎は8階建て(地下1階)で、別館増築工事を経た今もなお、階数は増えていない。山本は「一極集中ではない体制」を持論とし、市内数箇所への庁舎分立などを構想していたとも言われるが、具体的にどのような構想をもって「超高層庁舎」を提唱したのかは明らかではない。
総合支所・分庁舎
編集各部署は市内各所へ分散入居
編集前述のように、本庁舎は手狭なため、市の各部局は、市内数か所に分散して執務を行っている。主要な部署を列挙すると、概ね次のような配置になる。
階 | 本庁舎 |
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8F | 契約検査課,工事指導検査室,職員労働組合,会議室,選挙管理委員会事務局 |
7F | 道路管理課,雪対策室,交通政策課,おでかけ支援対策室,道路建設課,用地課 |
6F | 財政課,デジタル推進事務局,総務課,情報企画課,情報公開室,くらしの安全課,岩手県競馬組合経営改善推進事務局,公平委員会事務局,資産経営課 |
5F | 地域福祉課,障がい福祉課,長寿社会課,市史編さん室,教育相談室,教育委員会分室 |
4F | 秘書課,職員課,能力開発室,管財課,市政記者クラブ |
3F | 議会事務局 |
2F | 会計課,医療助成年金課,市民税課,岩手銀行市役所出張所 |
1F | 市民協働推進課,男女共同参画推進室,市民登録課,当直室 |
B1F | 食堂,売店,理容店 |
階 | 別館 |
8F | 企画調整課,国際リニアコライダー推進事務局,移住定住・交流人口対策事務局,都市戦略室,建築住宅課 |
7F | 文化国際課,観光課,スポーツ推進課,スポーツツーリズム推進室,盛岡南公園野球場整備室 |
6F | 広聴広報課,資産税課 |
5F | 介護保険課,危機管理防災課,河川課 |
4F | 会議室 |
3F | 委員会室 |
2F | 納税課 |
1F | 健康保険課 |
階 | 若園町分庁舎 |
5F | 林政課,会議室 |
4F | 農政課,食と農の連携推進室 |
3F | 廃棄物対策課,ごみ処理広域化推進室,資源循環推進課 |
2F | 経済企画課,環境企画課 |
1F | ものづくり推進課,立地創業支援室,新産業拠点形成推進事務局 |
階 | 内丸分庁舎 |
5F | 倉庫 |
4F | 消費生活センター,会議室 |
3F | 生活福祉第一課,生活福祉第二課 |
2F | ラジオもりおか,もりおか復興サポートオフィス |
1F | もりおか復興支援センター(SAVE IWATE) |
階 | 肴町分庁舎 |
4F | 男女共同参画青少年課,少年センター |
3F | 農政課,林政課 |
2F | 消費生活センター |
階 | 都南分庁舎 |
4F | 会議室 |
3F | 教育委員会 |
2F | 都市計画課,景観政策課,建築指導課,市街地整備課,公園みどり課,監査課 |
1F | 都南総合支所,農業委員会,盛岡南整備課 |
階 | 玉山総合事務所 |
3F | 会議室 |
2F | 総務課,建設課(上下水道局玉山事務所),産業振興課,農業委員会玉山分室 |
1F | 健康福祉課,税務住民課,学務教職員課分室 |
盛南地区への移転問題
編集→詳細は「谷藤裕明 § 行財政改革」を参照
市役所の庁舎は、盛岡市が1992年に都南村と合併した際、盛南地区へ移転することが合意されていた[3]。この背景には、老朽化が進行するうえ手狭な現庁舎の問題点、盛岡市が盛南地区の開発を進めていることなどがあったとされる。しかし2007年、市長の谷藤裕明は、厳しい財政状況を反映して、市役所の移転計画そのものを凍結した[4]。
予算規模
編集- 財政力指数(2007年度)0.73
- 当初予算規模(2008年度)
- ラスパイレス指数 99.3
組織
編集出典
編集- ^ a b 市長記者会見 - 盛岡市役所、2008年11月25日確認。
- ^ a b 岩手日報2008年3月27日付朝刊 - 岩手日報社
- ^ 合併時の合意尊重を 都南地区市議7人が申し入れへ - 盛岡タイムス電子版、2008年11月24日確認。
- ^ 盛南開発の行政施設用地取得断念 盛岡市が機構側へ回答へ - 盛岡タイムス電子版、2008年11月23日確認。
関連項目
編集- 盛岡市警察
- 盛岡市立図書館
- 盛岡地区広域消防組合(盛岡地区消防本部)