石川亮
石川 亮(いしかわ りょう、1995年7月20日 - )は、神奈川県川崎市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。
オリックス・バファローズ #37 | |
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2023年4月9日、京セラドーム大阪にて | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県川崎市 |
生年月日 | 1995年7月20日(29歳) |
身長 体重 |
181 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 2013年 ドラフト8位 |
初出場 | 2014年10月2日 |
年俸 | 1600万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集川崎市立橘中学校在学時は中学硬式野球クラブの強豪である武蔵府中シニアに所属、3年時には主将としてチームを全国3位に導いた。
帝京高校入学後の2011年夏には第93回全国高等学校野球選手権大会東東京都大会に1年生ながらベンチ入りを果たすと同時に帝京高校野球部では史上初となる1年生での正捕手に抜擢、2学年上の伊藤拓郎投手とのバッテリーで東東京都大会を制覇し甲子園への出場を果たした。
優勝候補本命としての出場となった甲子園初戦は大谷翔平を擁する花巻東を乱打戦の末に破るが、2回戦の八幡商戦では9回土壇場まで3点をリードしていながら逆転満塁本塁打を喫し2回戦敗退となった。その後は3年時の春季東京都大会で優勝を果たしたが、再度の甲子園出場はできなかった。高校通算22本塁打。
2013年10月24日に行われたドラフト会議では、北海道日本ハムファイターズから8位指名を受け、入団した。背番号は68。
日本ハム時代
編集2014年10月2日、対埼玉西武ライオンズ24回戦(西武ドーム)、8番・捕手で一軍先発初出場。2回表に初打席を迎え牧田和久から右前に3点適時三塁打を打った。試合には負けたが盗塁も1つ刺した。一軍での出場はこの1試合のみであった。
2015年は、前年の正捕手大野奨太が右肘痛を発症し開幕に間に合わず、二番手捕手の市川友也もヘルニアの手術の影響で開幕に間に合わなかった関係で開幕ベンチ入りを果たす。4月末に大野が復帰しても捕手3人体制だったこともあり二軍落ちはしなかったものの、6月後半に市川の復帰で二軍落ちした。8月18日に一軍復帰したが、閉幕直前の9月28日に一軍登録を抹消され2015年の一軍でのシーズンを終えたが27試合を記録した。
2019年は、最多勝を獲得した有原航平の女房役として先発マスクを被るなど、46試合に出場した。しかし、宇佐見真吾のトレード加入により出番は減り、8月12日に二軍に降格するとそのままシーズンを終えた[3]。
2020年は、17試合の出場にとどまり、シーズン中に打撃フォームの変更も試みたが、打率も.143と振るわなかった[4]。
2021年は、チームが開幕から低迷する中4月末にスタメンマスクで出場し以後自己最多の60試合の出場を果たす。特にこの年新人で活躍した伊藤大海との相性を買われ、契約更改では600万円増の年俸1700万円で契約を更改[5]。
2022年は、前年の半分以下の出場数に終わった。
オリックス時代
編集2022年11月10日、 齋藤綱記とのトレードでオリックス・バファローズに移籍することが発表された[6]。背番号は37[7]。
2023年は、3度目のスタメン起用となった9月26日の西武戦(京セラドーム)で移籍初安打を記録する[8]。若月健矢、森友哉に次ぐ3番手捕手として控え、14試合の出場に留まったが、盛り上げ役に徹し、リーグ優勝を果たしたチームを支えた[9]。
選手としての特徴・人物
編集- 明るい人柄の持ち主であり、投手陣と密なコミュニケーションを図っている[12]。
- 4歳時に空手を始め、小学校時代は全国大会で優勝した経験もあるが、その後野球に専念した[15]。
- 野球においては右投右打だが、日常生活は全て左利き。
- スタジアム内での選手表記は、フルネームの『石川亮』。
- 理容組合北海道日本ハムファイターズ後援会が球団とコラボレーションして、毎年の最新ヘアデザインのモデルを若手選手の中よりファン投票で選出している企画「ファイターズスタイル」の2020年度モデルに選ばれた[17][18]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2014 | 日本ハム | 1 | 4 | 4 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .250 | .250 | .750 | 1.000 |
2015 | 27 | 31 | 28 | 1 | 6 | 2 | 0 | 0 | 8 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 9 | 0 | .214 | .226 | .286 | .512 | |
2016 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ---- | ---- | ---- | |
2018 | 32 | 57 | 50 | 4 | 11 | 3 | 0 | 0 | 14 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 1 | 16 | 1 | .220 | .291 | .280 | .571 | |
2019 | 46 | 86 | 75 | 3 | 15 | 3 | 0 | 0 | 18 | 3 | 0 | 0 | 9 | 0 | 2 | 0 | 0 | 29 | 2 | .200 | .221 | .240 | .461 | |
2020 | 17 | 22 | 21 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | .143 | .143 | .190 | .333 | |
2021 | 60 | 123 | 108 | 6 | 20 | 2 | 0 | 0 | 22 | 7 | 0 | 1 | 11 | 0 | 4 | 0 | 0 | 21 | 3 | .185 | .214 | .204 | .418 | |
2022 | 23 | 52 | 45 | 3 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 3 | 0 | 0 | 5 | 0 | 2 | 0 | 0 | 7 | 1 | .156 | .191 | .156 | .347 | |
2023 | オリックス | 14 | 11 | 11 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .091 | .091 | .091 | .182 |
通算:9年 | 221 | 386 | 342 | 18 | 64 | 11 | 1 | 0 | 77 | 23 | 0 | 1 | 28 | 2 | 13 | 0 | 1 | 94 | 7 | .187 | .218 | .225 | .443 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2014 | 日本ハム | 1 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1.000 |
2015 | 27 | 58 | 8 | 0 | 2 | 1.000 | 1 | 8 | 6 | 2 | .250 | |
2016 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2018 | 31 | 122 | 22 | 0 | 0 | 1.000 | 1 | 18 | 13 | 5 | .278 | |
2019 | 45 | 196 | 30 | 0 | 1 | 1.000 | 1 | 27 | 22 | 5 | .185 | |
2020 | 17 | 57 | 7 | 0 | 1 | 1.000 | 1 | 7 | 6 | 1 | .143 | |
2021 | 58 | 283 | 36 | 4 | 3 | .988 | 1 | 47 | 38 | 9 | .191 | |
2022 | 23 | 115 | 18 | 2 | 2 | .985 | 0 | 16 | 14 | 2 | .125 | |
2023 | オリックス | 14 | 36 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 7 | 6 | 1 | .143 |
通算 | 217 | 877 | 125 | 6 | 9 | .994 | 6 | 131 | 105 | 26 | .198 |
- 2023年度シーズン終了時[注 1]
記録
編集- 初記録
背番号
編集- 68(2014年 - 2022年)
- 37(2023年 - )
登場曲
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 2021年以降の企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。
出典
編集- ^ 「オリックス - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』2024年11月29日。2024年11月29日閲覧。
- ^ 「日本ハム石川亮150万増 自炊で“男子力”も増へ」『日刊スポーツ』2018年11月20日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「日ハム石川亮、ブラックジョークで示した宇佐見への対抗心「ふざけんな」「どっかで毒でも」」『Full-Count』2019年12月3日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「日本ハム石川亮100万円減「すごく悔しい限り」」『日刊スポーツ』2020年12月9日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「日本ハム・石川亮は600万円増 悲願のプロ1号へバットの重量アップ」『スポーツニッポン』2021年12月3日。2022年11月10日閲覧。
- ^ 「トレード成立のお知らせ」『オリックス・バファローズ』。2022年11月10日閲覧。
- ^ 「背番号決定のお知らせ」『オリックス・バファローズ』2022年12月3日。2023年1月4日閲覧。
- ^ 「オリックス石川亮「何とかヒット打ててホッ」の移籍初安打、3度目スタメン捕手」『中日スポーツ』2023年9月26日。2024年7月19日閲覧。
- ^ 「オリ・杉本MVPで“代理表彰”の石川亮にも賛辞「縁の下の力持ち」「超好感」「キャラ好きすぎる」」『スポーツニッポン』2023年10月21日。2024年7月19日閲覧。
- ^ 「新谷氏、4回の日ハム・石川亮の守備に「超ファインプレー」 | ショウアップナイター」『BASEBALL KING』。2021年9月27日閲覧。
- ^ “北海道日本ハムファイターズのドラフト”. www.nikkansports.com. 2021年9月27日閲覧。
- ^ a b 「日本ハム・石川亮 3番手捕手から正捕手へ。千載一遇のチャンス生かし大きく飛躍/チームを支える扇の要 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』。2021年9月27日閲覧。
- ^ “《FIGHTERS GIRLS SERIES 2022》ファイターズ推し選手権―推しは宝物―推しナイン決定&ニックネーム発表”. 北海道日本ハムファイターズ. 2023年6月25日閲覧。
- ^ “オリックス・バファローズ公式オンラインショップ 選手ニックネームリスト”. オリックス・バファローズ公式オンラインショップ. 2023年5月10日閲覧。
- ^ 「日本ハム・石川亮捕手「空手で全国優勝したことあります」/習い事」『週刊ベースボールONLINE』2018年7月29日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「2013年新入団発表|北海道日本ハムファイターズ」『北海道日本ハムファイターズ オフィシャルサイト』。2021年9月27日閲覧。
- ^ 「日本ハムのおもしろ“髪ラツ”企画 若手選手がヘアデザインのモデルに 今年はダレ?」『ZAKZAK』2015年2月27日。2020年8月3日閲覧。
- ^ 「ファイターズスタイル」『カットハウスしばた』。2020年8月3日閲覧。
参考文献
編集- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN 978-4-583-11429-3。 296ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7。 52ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『2023プロ野球シーズン総決算号』 別冊新春号、ベースボール・マガジン社、2023年、85頁。ASIN B0CPQ6FZRV。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 石川亮 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 37 石川 亮 選手名鑑 - オリックス・バファローズオフィシャルサイト
- 石川亮 (@r.y.o.ishikawa) - Instagram