石町時の鐘

東京都中央区にある時の鐘

石町時の鐘(こくちょうときのかね)は、東京都中央区が現存している時の鐘であり、鐘が東京都指定文化財である。また、本石町時の鐘ともいう。

石町時の鐘
情報
管理運営 中央区
階数 2
竣工 1930年
所在地 103-0013
東京都中央区日本橋小伝馬町5番2号
座標 北緯35度41分27.7秒 東経139度46分39.2秒 / 北緯35.691028度 東経139.777556度 / 35.691028; 139.777556座標: 北緯35度41分27.7秒 東経139度46分39.2秒 / 北緯35.691028度 東経139.777556度 / 35.691028; 139.777556
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歴史

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時の鐘の説明石碑

江戸時代、徳川秀忠の頃、時の鐘は江戸城西の丸に置かれていた。鐘楼堂が御座所に近く差し障りがあったため、1626年に時の鐘を辻源七が本石町三丁目(今の日本橋本町四丁目)に移して鐘楼堂を建て、城内の時報には太鼓を使うことになった。なお、江戸幕府が認めた時の鐘は他にも合わせて全部で9か所あった[1]

1710年に起こった火災で鐘楼などが焼失し、現在の時の鐘は1711年に作られた物である[2]。高さは1.7メートルで口径は93cmである[3]。また時の鐘は寺社の鐘と違い、公費で運営していたので、時の鐘が聞こえる約四百(初めは三百町ほど)の範囲から鐘撞き料(町人は間口一につき四)を徴収していた。鐘を鳴らす基準となる時間は、江戸城からの太鼓の音を基準にしていた。また、与謝蕪村は時の鐘の近くに住んでいた。明治4年9月、時の鐘は廃止され[2]1930年昭和5年)に鐘が十思公園に移される。その後1953年に東京都指定文化財に指定された[4]。現在の鐘楼は鉄筋コンクリート造りである。また、現在は大晦日のみ鐘が撞かれている。

時の鐘を読んだ川柳

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  • 「石町は江戸を寝せたり起こしたり」 - 江戸時代の時間感覚は、時の鐘を参考にしていた。
  • 「石町の鐘はオランダまで聞こえ」 - 時の鐘の近くに長崎屋オランダ商館の使節が滞在した)があったから

出典

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  1. ^ 北原, 進、山本, 純美『中央区の歴史』名著出版、1979年、151頁。 
  2. ^ a b 金山正好,金山るみ『中央区史跡散歩』学生社、1993年、15-16頁。 
  3. ^ 石町時の鐘”. 中央区観光協会. 2004年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月7日閲覧。
  4. ^ 「銅鐘 石町時の鐘」東京都教育庁地域教育支援部 - 東京都文化財情報データベース(2022年1月14日閲覧)

関連項目

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