竹山日向
竹山 日向(たけやま ひゅうが、2003年11月2日 - )は、愛知県名古屋市守山区出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。
東京ヤクルトスワローズ #62 | |
---|---|
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県名古屋市守山区 |
生年月日 | 2003年11月2日(21歳) |
身長 体重 |
182 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2021年 ドラフト5位 |
初出場 | 2022年10月2日 |
年俸 | 580万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
経歴
編集プロ入り前
編集名古屋市立西城小学校4年生の時にビスタベースボールクラブで野球を始め[2][3]、名古屋市立守山中学校時代は軟式野球の愛知中央クラブでプレーし、最速139km/hを記録するなど名の知れた存在だった[2]。
享栄高等学校進学後は、軟式から硬式に馴染めず苦労した[2]。また1年時は試合で一死も取れず、泣きながらマウンドを降りることもあった。2年秋からベンチ入りを果たし[3][3]、3年夏の愛知県大会は背番号10を付け、4回戦の岡崎城西戦で夏の県大会初登板。先発して6回途中までを4失点に抑え勝利した[4]。準々決勝の大同大大同戦は7点リードの7回から登板し、直球は最速151km/hを記録[5]。準決勝の大府戦は1点を追う5回から登板し、6回に3者連続三振を奪うなど、4回1/3イニングを5安打1失点6奪三振の好投でチームの逆転勝利を呼び込んだ[6]。続く決勝の愛工大名電戦に先発し、1時間50分の雨天中断を挟みながらも4回までは1失点に抑えていたが、5回に打者12人の猛攻で6点を失い降板。チームは敗戦し準優勝に終わり、甲子園出場はならなかった[7]。同学年に菊田翔友、1学年上に上田洸太朗、2学年下に東松快征がいた。
2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において東京ヤクルトスワローズから5位指名を受け[8]、契約金2500万円、年俸500万円で入団した(金額は推定)[9]。背番号は62[9]。
ヤクルト時代
編集2022年はイースタン・リーグで5試合に登板。もっとも、通算10イニングで12個の四死球を与えるなど制球力に課題を残した[10]。一方で10月2日の阪神タイガース戦でプロ初登板を果たした[11]。1イニングを無失点で抑えたことにより勝利投手の権利を得たが、直後にチームが同点に追いつかれ初勝利はお預けとなった[10]。オフには50万円増となる年俸550万円(推定)で契約更改した[12]。
選手としての特徴・人物
編集最速は153km/h[9]。スカウト陣からはストレートが特に評価されていた[6]。変化球はスライダー、フォークが中心[13]。ツーシーム[14]、カットボール、チェンジアップ、スプリットも投げる[15][16]。重心移動がスムーズで、コーナーを突く制球力も備えている[17]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 3 | 1.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 0.00 |
通算:1年 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 3 | 1.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 0.00 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- |
通算 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- |
- 2024年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初登板:2022年10月2日、対阪神タイガース25回戦(阪神甲子園球場)、8回裏に2番手で救援登板、1回無失点
- 初奪三振:同上、8回裏にメル・ロハス・ジュニアから空振り三振
背番号
編集- 62(2022年 - )
脚注
編集出典
編集- ^ “ヤクルト - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年11月7日閲覧。
- ^ a b c “甲子園優勝監督も「歴代の投手でも成長度はNO.1」と絶賛した151キロ右腕・竹山日向(享栄)はなぜ覚醒出来たのか?”. 高校野球ドットコム (2021年9月16日). 2022年1月25日閲覧。
- ^ a b c “竹山日向 東京ヤクルトスワローズ”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年2月7日閲覧。
- ^ “プロ注目150キロ右腕、享栄・竹山が3年目にして夏初マウンド ネット裏に大挙集結のスカウトは概ね高評価【高校野球愛知大会】”. 中日スポーツ (2021年7月22日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “プロ注目の享栄・竹山日向が151キロを記録 自己最速を1キロ更新…1イニング2K【高校野球愛知大会】”. 中日スポーツ (2021年7月27日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ a b “【愛知】享栄が1995年以来の甲子園出場に王手 プロ注目の右腕・竹山日向が4回1/3を5安打1失点6Kの力投”. スポーツ報知 (2021年7月29日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “決勝で涙の享栄・竹山は「かつての小松辰雄くらいの力」中日スカウト/愛知”. 日刊スポーツ (2021年7月31日). 2022年2月7日閲覧。
- ^ “「やっと一つ自分の夢がかなった」 ヤクルト5位・享栄高・竹山日向投手は奥川が憧れ【ドラフト会議】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2021年10月11日). 2021年12月31日閲覧。
- ^ a b c SANKEI DIGITAL INC (2021年11月12日). “ヤクルトD5位・竹山が奥川恭伸に弟子入り志願「いろんなことを教えてもらいたい」”. サンスポ. 2021年12月30日閲覧。
- ^ a b “ヤクルト高津監督が注目する19歳「球に力ある」竹山日向2年目の飛躍へ制球力磨く…愛知・享栄高出身:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年2月20日閲覧。
- ^ “「足が震えた」ドラフト5位・竹山日向が好救援1軍デビュー プロ初勝利は幻に【ヤクルト】:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年2月20日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL. “2023年度契約更改 ヤクルト:プロ野球”. サンスポ. 2023年2月20日閲覧。
- ^ “激戦区・愛知のプロ注目右腕 享栄・竹山日向がドラフト戦線に浮上!”. BASEBALL KING (2021年6月28日). 2021年12月30日閲覧。
- ^ “ヤクルト「原石枠」だ!高卒2年目151キロ腕・竹山の1軍キャンプメンバー入り高津監督が明言 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年2月20日閲覧。
- ^ “竹山日向 | 東京ヤクルトスワローズ | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年5月9日閲覧。
- ^ “東京ヤクルト プロ野球ドラフト会議”. 東京ヤクルトスワローズ. 2022年1月25日閲覧。
- ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、18頁。
- ^ “【ヤクルト】享栄高・竹山日向が入寮 稲盛和夫氏の著書持参「いずれ球界を代表する投手に」”. スポーツ報知 (2022年1月6日). 2022年1月25日閲覧。
- ^ SANKEI DIGITAL INC (2021年12月29日). “【ヤクルト新人紹介】D5位・竹山日向の野球人生が変わった運命の一冊”. サンスポ. 2022年1月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 竹山日向 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 東京ヤクルトスワローズ