第54次長期滞在(だい54じちょうきたいざい)は、国際宇宙ステーションへの54回目の長期滞在であり、2017年12月14日のソユーズMS-05の出発で始まり、2018年2月27日にソユーズMS-06が出発するまで継続した。アレクサンダー・ミシュルキンマーク・T・ヴァンデハイおよびジョセフ・アカバ第53次長期滞在から移行し、アレクサンダー・ミシュルキンが船長の役目を引き継いだ。第54次長期滞在から第55次長期滞在への指揮権の移行は2018年2月26日に行われた。公式には第54次長期滞在は2018年2月27日 23:08 UTCのソユーズMS-06のドッキング解除をもって終了した[2]

ISS第54次長期滞在
任務種別ISS長期滞在
任務期間75日
長期滞在
宇宙ステーション国際宇宙ステーション
開始2017年12月14日 UTC[1]
終了2018年2月27日 UTC[2]
到着ソユーズMS-06
ソユーズMS-07
出発ソユーズMS-06
ソユーズMS-07
乗員
乗員数6名[3]
乗員第53次/第54次長期滞在:
アレクサンダー・ミシュルキン
マーク・T・ヴァンデハイ[注釈 1]
ジョセフ・アカバ
第54次/第55次長期滞在:
アントン・シュカプレロフ
スコット・D・ティングル英語版
金井宣茂

第54次長期滞在の徽章

左からアカバ、ヴァンデハイ、ミシュルキン、シュカプレロフ、ティングルおよび金井
ISS長期滞在

クルー

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ポジション 第1期
(2017年12月14日 - 12且17日)
第2期
(2017年12月17日 - 2018年2月27日)
船長   アレクサンダー・ミシュルキン、RSA
2回目の宇宙飛行
第1フライトエンジニア   マーク・T・ヴァンデハイ、NASA
1回目の宇宙飛行
第2フライトエンジニア   ジョセフ・アカバ、NASA
3回目の宇宙飛行
第3フライトエンジニア   アントン・シュカプレロフ、RSA
3回目の宇宙飛行
第4フライトエンジニア   スコット・D・ティングル英語版、NASA
1回目の宇宙飛行
第5フライトエンジニア   金井宣茂、JAXA
1回目の宇宙飛行

[4]

宇宙遊泳

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EVA # 宇宙遊泳者 開始(UTC 終了(UTC) 経過時間
第54次長期滞在
EVA 1
  マーク・T・ヴァンデハイ

  スコット・D・ティングル英語版

2018年1月23日
11:49
2018年1月23日
19:13
7時間24分
カナダアーム2のラッチング・エンド・エフェクター(LEE-B)の交換、ESP2の故障したLEEの設置、LEEカメラの交換、EVAソケットの交換
第54次長期滞在
EVA 2*
  アレクサンダー・ミシュルキン

  アントン・シュカプレロフ

2018年2月2日
15:34
2018年2月2日
23:47
8時間13分
ズヴェズダ・サーヴィス・モジュールの高利得通信アンテナの電子回路ボックスの撤去と交換。
第54次長期滞在
EVA 3
  マーク・T・ヴァンデハイ

  金井宣茂

2018年2月16日
12:00
2018年2月16日
17:57
5時間57分
POA上のラッチング・エンド・エフェクタの撤去と交換を完了、LEEカメラの交換、カナダアーム2上の接地用ストラップの設置、故障したLEEを船内に搬入、カナダアーム2の潤滑、エクスターへのツール・プラットフォームの異動、フレックス・ホース・ロータリー・カプラー上の支柱の調整。

*ピアース・ドッキング室を経由して、ロシアのオーラン宇宙服を使って行れた宇宙遊泳。
これ以外のすべての宇宙遊泳はクエスト・エアロック経由で行われた。

ISSへの無人宇宙飛行

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第54次長期滞在中に国際宇宙ステーションに訪れた補給ミッション:

宇宙機
- ISS飛行番号
ミッション 打ち上げ者 打ち上げ
UTC
結合/係留
(UTC)
結合/渓流の解除
(UTC)
期間(結合) 軌道離脱
スペースX CRS-13
- CRS SpX-13
  アメリカ 補給 ファルコン9 2017年12月15日 15:36:00 2017年12月17日 10:57 2018年1月13日 09:58 26日 23時間 1分 2018年1月13日 14:43
プログレスMS-08
- ISS 69P
  ロシア 輸送 ソユーズ2.1a 2018年2月13日 08:13:33 2018年2月15日 10:38 2018年8月23日 02:16 188日 15時間 38分 2018年8月30日

脚注

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注釈

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  1. ^ カナ表記はJAXAの表記に準拠[1]

出典

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  NODES