若葉台駅

神奈川県川崎市麻生区黒川にある京王相模原線の駅

若葉台駅(わかばだいえき)は、神奈川県川崎市麻生区黒川にある、 京王電鉄相模原線である。京王相模原管区所属。駅番号KO39

若葉台駅
北口(2006年7月11日)
わかばだい
Wakabadai
KO38 稲城 (3.3 km)
(2.6 km) 京王永山 KO40
地図
所在地 川崎市麻生区黒川609
北緯35度37分9.5秒 東経139度28分21.0秒 / 北緯35.619306度 東経139.472500度 / 35.619306; 139.472500座標: 北緯35度37分9.5秒 東経139度28分21.0秒 / 北緯35.619306度 東経139.472500度 / 35.619306; 139.472500
駅番号 KO39
所属事業者 京王電鉄
所属路線 相模原線
キロ程 8.8 km(調布起点)
新宿から24.3 km
駅構造 高架地平駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]23,859人/日
-2023年-
開業年月日 1974年昭和49年)10月18日
備考 若葉台検車区所在駅
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駅西側に若葉台検車区があるため、当駅を始点・終点とする列車も一部設定されている[1]。 相模原線で待避線を備える駅では唯一の特急・急行通過駅である。

東京都と神奈川県の都県境に位置している。駅北側は東京都稲城市若葉台であり、多摩ニュータウンの中で最も新しい新興住宅地が広がっている[2]2004年平成16年)12月11日小田急電鉄多摩線はるひ野駅が開業するまでは、川崎市最西端の駅であった。

歴史

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年表

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駅名の由来

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当駅は多摩ニュータウン開発計画の中で稲城市域の「地区センター」に新設された駅であるが、開設時、若葉が多く派生する台地であったことから、地名とは無関係に「若葉台」と名付けられる。

駅構造

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丘陵地の斜面を土工で整地し、高低差のある地形に設けた島式ホーム2面4線を有する駅で、稲城駅側は高架京王永山駅側は地平構造である。高架部分は傾斜地にあるため特殊な3層構造とであり、2層目が店舗施設に利用されている。高架の2層目にある出入口は地平部分に位置する。北口はバスターミナル等を設けた駅前広場に対して低い位置にある。

2001年(平成13年)2月旅客上屋太陽光発電システムを導入し、交流200Vへ変換した電力を駅電気施設へ供給している。このシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) との共同研究[3]により設置されたもので、最大発電容量は60kWである。

エレベーターは駅構内各ホーム1か所ずつ、改札外南口バス・タクシーのりば行1か所の計3か所設置されている。エスカレーターは駅構内には設置されていないが、改札外南口に上下1機ずつ設置されている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1・2   相模原線 下り 京王多摩センター橋本方面
3・4 上り 調布明大前笹塚新宿  都営新宿線方面
  • 通常は2・3番線を使用し、1・4番線については当駅始発・終着や回送電車、通過待ちを行う電車が使用する。
  • 過去に朝のラッシュ前後や夕方のラッシュ前・深夜を中心に、各停・快速などで車両交換をする列車が設定されていたが、2006年9月1日ダイヤ改正より車両交換する駅を行先として表示するようになったため、予め設定された車両交換はなくなり、ダイヤ乱れ時に突発的に実施されるのみである。
  • 特急・急行が車両交換の関係上で臨時停車する場合がある。
  • 若葉台乗務区があり、乗務員が当駅で交代する場合がある。
  • 都営10-300形2本の夜間滞泊が設定されている。
運転番線 営業番線 ホーム 新宿方面着発 橋本方面着発 入出区着発 備考
1 1 10両分 到着可 出発可 入出区可 下り副本線
2 2 10両分 到着可 出発可 入出区可 下り主本線
3 3 10両分 出発可 到着・出発可 入出区可 上り主本線
4 4 10両分 出発可 到着・出発可 入出区可 上り副本線

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員23,859人である[京王 1]。 乗降客は年々増加しており、2008年度(平成20年度)には稲城駅を超えた。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗降人員[* 2]
1日平均
乗車人員[* 3]
1974年(昭和49年) [注釈 1]261
1975年(昭和50年) 640
1980年(昭和55年) 3,983
1985年(昭和60年) 4,298
1990年(平成02年) 4,004
1995年(平成07年) 4,170 1,943
1996年(平成08年) 1,869
1997年(平成09年) 1,849
1998年(平成10年) 1,931
1999年(平成11年) 3,175
2000年(平成12年) 8,943 4,225
2001年(平成13年) 5,175
2002年(平成14年) 6,072
2003年(平成15年) 13,445 6,651
2004年(平成16年) 14,454 7,239
2005年(平成17年) 16,254 7,955
2006年(平成18年) 17,994 8,833
2007年(平成19年) 19,514 9,502
2008年(平成20年) 20,414 10,051
2009年(平成21年) 21,217 10,387
2010年(平成22年) 22,302 10,975
2011年(平成23年) 22,636 11,208
2012年(平成24年) 23,042 11,532
2013年(平成25年) 24,316 11,855
2014年(平成26年) 24,758 12,329
2015年(平成27年) 25,920 12,748
2016年(平成28年) 26,934 13,277
2017年(平成29年) 27,400 13,512
2018年(平成30年) 27,278 13,461
2019年(令和元年) 26,954 13,285
2020年(令和02年) [京王 2]19,688 9,738
2021年(令和03年) [京王 2]21,542 10,743
2022年(令和04年) [京王 3]23,048
2023年(令和05年) [京王 1]23,859

駅周辺と街づくり

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駅舎およびその主な付帯設備の設置場所は神奈川県川崎市麻生区黒川に属し、駅名としての若葉台は北側の東京都稲城市側に命名された地名である。また、若葉台検車区・車両工場の所在地は稲城市若葉台になる[注釈 2]

多摩ニュータウン開発の中で稲城市域における「地区センター」設置場所に建設された駅で、当地に京王相模原線内の車庫用地が確保出来たことも、駅が存在する理由である。

駅北側一帯は、多摩ニュータウン駅前開発としては最終開発地区として1999年(平成11年)3月に街開きする際に、稲城市が坂浜の一部である駅一帯の地域を駅名と同名とする現地名に変更した。以降は駅前への飲食店病院、集合商業施設参入や、民間事業者による開発を基軸とした住宅建設が進んだ。東京都は多摩ニュータウンを「核都市」としており、その多摩ニュータウンの中心地区の1つである駅北側は、他の多摩センター駅前や南大沢駅前と共に東京都の「都心等拠点地区」に位置付けられている。

一方、駅南側一帯については行政区域が神奈川県川崎市に当たり、飲食店舗カフェ美容院などが出店している他、ペデストリアンデッキから神奈川県道・東京都道137号上麻生連光寺線を跨ぐ歩道橋が設けられている。当駅から西へ徒歩約8分程の距離に街開きした、はるひ野駅に至る道沿いにもいくつかのレストランチェーンなどが出店した。

東京都稲城市側(北側)の主な店舗等

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川崎市麻生区側(南側)の主な店舗等

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バス路線

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京王バス小田急バス神奈川中央交通の一般路線バスが運行されている。稲城市コミュニティバスiバス」も停車する。羽田空港成田空港への空港連絡バス[6]も経由する(京王バスと東京空港交通共同運行)。

路線の詳細は、京王バス多摩営業所小田急バス新百合ヶ丘営業所(および「iバス」)、神奈川中央交通町田営業所をそれぞれ参照。

若葉台駅

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のりばは駅北側のバスロータリー内[7]京王バス多摩営業所)路線を中心に、小田急バス、神奈川中央交通の路線も停車する。東京都内に所在するため、東京都シルバーパスが利用可能。

また京王バス南大沢営業所が運行する深夜急行バス新宿橋本線」(新宿駅西口 - 橋本駅)の停留所となっている[8]。空港連絡バスもここから発着する。

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 備考
1番 降車専用
2番 新08 ソコラ若葉台・平尾団地 新百合ヶ丘駅 小田急
桜28 多摩東公園 聖蹟桜ヶ丘駅 京王 土休日のみ
若01 若葉台循環
若葉台四丁目 終日1本
3番 若02 南多摩駅 平日のみ
稲12 稲城駅 京王、小田急
羽田空港 京王
東京空港交通
成田空港
4番 鶴21 和光学園 鶴川駅 神奈中
柿24 片平中央 柿生駅北口 小田急 調布駅南口・稲城駅発のみ停車
稲城台病院入口・片平中央 休日1本
若11 黒川 休日1本
iバス <Aコース>稲城市立病院・南多摩駅 平尾団地方面 循環運行
<Bコース>平尾団地・稲城駅 南多摩駅方面 循環運行
<Cコース>稲城市立病院 南多摩駅
<Cコース>はるひ野駅 平尾団地

下黒川

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小田急バスを中心に、神奈川中央交通の路線も停車し、停留所はバスロータリー外の複数の道に点在する[9]。川崎市に所在するため、東京都シルバーパスは利用不可。川崎市民であれば「川崎市高齢者特別乗車証明書」[10]、高齢者・障害者対象の「川崎市無料福祉パス」[11]を利用可能(小田急バス、神奈川中央交通民営バス路線にも適用)。

柿24は、2015年(平成27年)5月16日ダイヤ改正より、柿生駅北口方面のみ若葉台駅バス停を経由するようになり、この変更で高架橋下にあった柿生駅北口方面降車専用バス停は撤去された。駅改札横の下黒川、若葉台駅、鶴川・柿生方面の下黒川の順に停車する。稲城駅方面行は若葉台駅バス停は経由しない。

鶴川・柿生方面(鶴川街道・道路向かい側)
  • 神奈中 [鶴21] 鶴川駅行
  • 小田急 [柿24] 柿生駅北口行
  • 小田急 [若11] 黒川行(休日1本)
稲城・調布方面(鶴川街道・若葉台駅側)
  • 小田急 [柿24] 稲城駅行(若葉台駅非経由) / 駒沢学園行(同、平日・土曜1本) / 調布駅南口行(同、休日1本)
京王リトナード前(若葉台駅前坂通り・駅改札口最寄り)
  • 神奈中 [鶴21] 若葉台駅行
  • 小田急 [若11] 若葉台駅行(休日1本)
  • 小田急 [柿24] 若葉台駅経由 柿生駅北口行
駅南口(県道137号・若葉台駅側)
  • [iバス] Cコース 南多摩駅 - 平尾団地 往復(小田急)
駅南口(県道137号・道路向かい側)
  • 小田急 [柿24] 稲城台病院入口経由 若葉台駅行(休日1本)
  • [iバス] Cコース 南多摩駅 - 平尾団地 往復(小田急)

その他

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  • 隣接した若葉台検車区では新車搬入・廃車搬出が見られる。若葉台検車区敷地約94,200m2のうち、神奈川県に占める割合は約19%で、残り約81%は東京都である。
  • 東隣の稲城駅との距離は3.3kmで、線路名称上では[注釈 3]京王電鉄で駅間距離が最も長い区間である。この駅間付近には住宅地「長峰・社の一番街 - 五番街」の他に駒沢女子大学中学・高校があることから、利便性を考慮して坂浜新駅(仮称)を設置する構想がある[12]

隣の駅

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京王電鉄
  相模原線
特急・急行
通過(但し、ダイヤが乱れた場合や車両交換する場合は臨時停車する場合がある)
区間急行・快速・各駅停車
稲城駅 (KO38) - 若葉台駅 (KO39) - 京王永山駅 (KO40)

脚注

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注釈

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  1. ^ 駅開業年度
  2. ^ 駅改札を出て北側左脇の道路が川崎市と稲城市との境界となっている。駅前バスロータリーにある交番は、多摩中央警察署若葉台駅前交番である。
  3. ^ 国土交通省届出書類では京王新線京王線複々線の一部であるため、初台駅幡ヶ谷駅が京王線所属となることによる。運転系統上では両駅は京王線の列車がすべて通過するため除外され、新宿駅 - 笹塚駅間 (3.6km) が最長となる。路線の概要 (PDF)

出典

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統計データ
  1. ^ 神奈川県県勢要覧2022(令和4年度版)
  2. ^ レポート”. 関東交通広告協議会. 2023年6月20日閲覧。
  3. ^ 川崎市統計書
京王電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京王電鉄株式会社. “駅別乗降人数” (pdf). 2024年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月27日閲覧。
  2. ^ a b 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月22日閲覧。
  3. ^ 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月30日閲覧。


関連項目

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外部リンク

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