西谷史
日本の小説家
経歴
編集電機メーカー勤務を経て作家となる。会社員であった当時は、パソコンに対して強い苦手意識を抱きつつもOA業務と向き合い、その経験が後の小説『デジタル・デビル・ストーリー』に生かされることとなる[2]。パソコン通信時代にBBSへSFショート小説をいくつか送り込み、それが評判を呼び、BBSの参加者たちの強い要望によって活字化される。1980年代半ばに、ソフトバンクより出版されていたパソコン誌『Oh!PC』にそのショートショートが連載されていたことがある。そのショートショートの中の1作品に、『デジタル・デビル・ストーリー』の原点ともいうべきアイデアが登場している。
1986年に発表された初の長編SF『デジタル・デビル・ストーリー』の第1巻「女神転生」は、OVA化やゲーム化などをされて、当時では珍しいメディアミックス作品として成長した。ファミコンソフト『デジタル・デビル物語 女神転生』は人気を博し、20年以上にわたり続編を出す人気シリーズとなっている(その後のゲーム版女神転生シリーズでは、原作者としてコピーライトに名前を残すのみでほとんど関与していない)。朱砂(しゅさ)という別ペンネームも持っている。
ちなみにゲームソフトでは他にもポニーキャニオンのファミリーコンピュータソフト『アタックアニマル学園』にもデザイナーとして参加していた事もあり、スタッフクレジットにその名前がある。また、1995年に発売された東宝のスーパーファミコン用RPGソフト、『火の皇子ヤマトタケル』ではシナリオ担当として製作に携わっており、著作者として名前が記載されている[3]。
主な作品
編集- デジタル・デビル・ストーリー
- デジタル・デビル・ストーリー 女神転生
- デジタル・デビル・ストーリー2 魔都の戦士
- デジタル・デビル・ストーリー3 転生の終焉
- 新デジタル・デビル・ストーリー1 捕われの女神
- 新デジタル・デビル・ストーリー2 氷界の女王
- 新デジタル・デビル・ストーリー3 神魔の惑星
- 新デジタル・デビル・ストーリー4 怒りの妖帝
- 新デジタル・デビル・ストーリー5 女神よ永遠に
- 新デジタル・デビル・ストーリー6 転生の絆
- 愛蔵版 女神転生 デジタル・デビル・ストーリー1~3
- 介&光
- 介&光1 ブレイン・介
- 介&光2 デザイア・介
- 東京SHADOW
- 東京シャドウ1 赤い稲妻
- 東京シャドウ2 黒い蝶
- 東京シャドウ3 灰色の闇
- 東京シャドウ4 朱の迷宮
- ウルティマ妖魔変
- ウルティマ妖魔変1 水竜の章
- ウルティマ妖魔変2 魔道の章
- ウルティマ妖魔変3 紅霧の章
- 神々の血脈1~10
- 神々の血脈NU
- ダビデの刻印1~3
- ブラディー・セイント女鬼1~3
- 転生X 妖星キローン
- 転生Y 太陽の巫女
- 伊弉冉 -イザナミ-
- 秘神録 水神の巫女
- 記憶
- トレジャーシーカーS&M アマゾンの聖石
- アスラの聖地 The Death City
- タイム・ダイブ1986
- 黄金の剣は夢を見る
- 聖杯は迷宮に誘う
- 銀のコインは愛を伝える
- どーしてねこ年はないのか!? 猫を101倍好きになる本
脚注
編集- ^ a b c 『文藝年鑑 2015』日本文藝家協会/編、2015年6月発行 巻末「文化各界人名簿」より。
- ^ 西谷史「西谷史先生直伝! ライトノベル創作講座 あなただけの発想力を磨こう」『ライトノベルを書きたい人の本』榎本秋、成美堂出版、2008年10月10日、56-57頁。ISBN 978-4-415-30387-1。
- ^ メディア芸術データベース - 火の皇子ヤマトタケル
関連項目
編集外部リンク
編集- 西谷JUNCTION at the Wayback Machine (archived 2013年7月21日)
- メガテン原作者・西谷史が語る! 『デジタル・デビル・ストーリー 女神転生』と仏教・北欧神話・ラヴクラフト……
- Aya Nishitani 西谷史 - 本人のTwitter。