金の戦争
『金(キム)の戦争 ライフル魔殺人事件』(キムのせんそう)は、フジテレビ系「金曜ドラマシアター」枠で放送されたドラマシリーズ「実録犯罪史シリーズ」の第1作目。1991年4月5日21:03 - 23:22に放送。「金曜ドラマシアター」の第1回放送作品。
金(キム)の戦争 ライフル魔殺人事件 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 本田靖春(『私戦』より) |
企画 | 前田和也、小林義和 |
脚本 | 早坂暁 |
監督 | 小田切正明 |
出演者 | ビートたけし |
音楽 | マーク・アイシャム |
製作 | |
プロデューサー | 中山和記 |
制作 | フジテレビ、共同テレビジョン |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1991年4月5日 |
放送時間 | 金曜21:03 - 23:22 |
放送枠 | 金曜ドラマシアター |
放送分 | 139分 |
回数 | 1回 |
特記事項: 『金曜ドラマシアター』および『実録犯罪史シリーズ』第1回。 |
金嬉老事件を在日韓国・朝鮮人に対する差別を絡めて描いた。ビートたけし主演。後にVHSビデオソフト化された[1]。なお、1992年に制作された同じ事件を題材とした韓国映画『金(キム)の戦争』がある[2]が、無関係である。
あらすじ
編集→詳細は「金嬉老事件」を参照
静岡県に住む在日韓国人金嬉老は、幼少期から様々な差別を受けてきた。そして1968年、彼が39歳の時、ついにその感情が一気に爆発する。手形のトラブルが高じて借金返済を求めた暴力団員2人を清水市内のクラブでライフルで射殺してしまった。
金はその足で市内の警察署に向かう。だがそれは自首するためではなく、日頃から自分たちを蔑んでいる刑事に復讐するためだった。しかし、署の前で日頃から自分を人間扱いし優しく接してくれている刑事を見つけた金は考えを変え、引き返す。
そして金が向かったのは、寸又峡温泉だった。金はここで在日に対する理不尽な差別を世に訴えるため、ある行動に出る。
キャスト
編集スタッフ
編集- 企画:前田和也(フジテレビ)、小林義和(フジテレビ)
- 原作:本田靖春(「私戦」講談社文庫 ・1982年)より
- 脚本:早坂暁
- 音楽:マーク・アイシャム
- 技術プロデューサー:佐々木俊幸
- 撮影:川田正幸
- 照明:高山喜博
- 音声:助川洋昭
- 映像:下山一仁
- VTR:星野 晃
- 編集:深沢佳文
- ライン編集:飯塚 守
- 音響効果:佐古伸一(メッセ)
- 美術プロデューサー:本田邦宏
- 美術デザイン:山本修身
- 美術進行:板村一彦
- 大道具:宮本昌和、山崎博康
- 装飾・小道具:戸沢哲志
- アクリル装飾:日野邦彦
- 衣裳:望月俊展
- メイク:持田美千代
- 技術協力:バスク
- 美術協力:フジアール
- 広報:板垣陽治(フジテレビ)
- スチール:大原健二
- 制作担当:金井順泰
- 記録:志村美恵子
- 助監督:木下高男
- AP:松村俊二
- 監督:小田切正明
- プロデューサー:中山和記
- 制作:共同テレビジョン、フジテレビジョン
受賞
編集当事者の反応
編集金嬉老は仮釈放後、韓国に出国する前に、本作で自身の役を演じたビートたけし宛てに手紙をしたためた。そこには「演じてくれてありがとう」と書かれていたという[5]。
脚注
編集- ^ [1]
- ^ 輝国山人の韓国映画 キム・ヨンビン キムの戦争
- ^ “なぜビートたけしは昭和の事件当事者を演じるのか 近藤正高”. 講談社 (2016年7月21日). 2019年5月27日閲覧。
- ^ 第29回ギャラクシー賞奨励賞 - 放送批評懇談会
- ^ “ご存知ですか? 2月20日は金嬉老事件が起こった日です”. 文春オンライン (2018年2月20日). 2019年5月27日閲覧。
外部リンク
編集- 金の戦争 - テレビドラマデータベース
- 金(キム)の戦争 - allcinema
- 일대기 극화 김희로씨 사건 일본서 드라마화 (MBCニュースデスク、1991年4月7日)